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【第21回大藪春彦賞】河﨑秋子さん『肉弾』と葉真中顕さん『凍てつく太陽』が受賞

徳間書店は1月23日、作家・大藪春彦さんの業績を記念して創設された「大藪春彦賞」の受賞作を発表しました。

 

第21回大藪春彦賞は2作同時受賞!

第21回大藪春彦賞の選考会が、1月23日午後5時より東京・新橋の第一ホテルアネックスで開催され、次の通り受賞作が決定しました。

 
■第21回大藪春彦賞

河﨑秋子(かわさき・あきこ)さん
『肉弾』(KADOKAWA)

葉真中顕(はまなか・あき)さん
『凍てつく太陽』(幻冬舎)

 
選考委員は、大沢在昌さん、黒川博行さん、藤田宜永さん。

受賞者の河﨑秋子さんと葉真中顕さんには、正賞として顕彰牌・賞状、副賞として300万円(同時受賞につき各150万円)が贈られます。贈賞式は3月1日午後6時より第一ホテル東京にて開催。

 
なお、候補作は以下の5作品でした。

【第21回大藪春彦賞 候補作】
◎大山淳子さん『赤い靴』(ポプラ社)
◎河﨑秋子さん『肉弾』(KADOKAWA)
◎下村敦史さん『黙過』(徳間書店)
◎葉真中 顕さん『凍てつく太陽』(幻冬舎)
◎深緑野分さん『ベルリンは晴れているか』(筑摩書房)

 

受賞者プロフィール

■河﨑秋子さん

1979年生まれ。北海道別海町出身。北海学園大学経済学部卒業。卒業後、ニュージーランドで1年間、緬羊飼育技術を学ぶ。自宅で酪農従業員のかたわら、緬羊を飼育・出荷。

2012年『東陬遺事(とうすういじ)』で第46回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。2014年『颶風の王』で三浦綾子文学賞を受賞。2015年、同作でJRA賞馬事文化賞を受賞。北海道別海町在住。

 
■葉真中 顕さん

1976年生まれ。東京都八王子市出身。

2009年、「はまなかあき」名義の『ライバル』で第1回角川学芸児童文学賞優秀賞を受賞。2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。2015年『絶叫』で第36回吉川英治文学新人賞候補ならびに第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)候補。2017年『コクーン』で第38回吉川英治文学新人賞候補。

主な著作に『ブラック・ドッグ』『政治的に正しい警察小説』『W県警の悲劇』などがある。東京都八王子市在住。

 

大藪春彦賞について

大藪春彦賞は、作家・大藪春彦さんの業績を記念し徳間書店が創設、「優れた物語世界の精神を継承する新進気鋭の作家及び作品」に贈られる文学賞です。

大藪春彦賞選考委員会が主催し、毎年10月1日から翌年9月末日までに発表された小説作品の中から選ばれます。徳間書店が後援。

 

肉弾
誰に望まれなくても、お前は生きろ。

豪放でワンマンな父親のもとで育った貴美也は大学を休学中のニート。親に反発しながらも庇護下から抜け出せずにいる。そんな彼を父親は、北海道での狩猟に連れ出した。地元ガイドの話を無視し、大物の雄鹿を仕留めるために、父子はカルデラ地帯の奥深く分け入っていく。そこに突然熊が襲ってきた。なすすべなく腹を裂かれて死ぬ父親。ひとり取り残された貴美也。後ろから気持ちの悪い唸り声が追ってきた。情けなく涙と涎を垂らし、悪態をつきながら、貴美也は逃げる。ただ、死なないために。
自分の傲岸なまでに強靭なエゴに支配される人間。人間に従属する歴史を繰り返した犬。人間の営みにより生活をおびやかされた熊。残酷だが美しい、それぞれの生――そして青年は覚醒する。

 
凍てつく太陽
昭和二十年、終戦間際の北海道を監視する特高警察、通称「北の特高」――。
彼らの前に現れた連続毒殺犯「スルク」とは何者か。陸軍がひた隠しにする「軍事機密」とは。
そして、真の「国賊」は誰なのか? かつてない「特高」警察小説!

逼迫した戦況を一変させるという陸軍の軍事機密「カンナカムイ」をめぐり、軍需工場の関係者が次々と毒殺される。アイヌ出身の特高刑事・日崎八尋は捜査に加わるが、「拷問王」の異名を持つ先輩刑事の三影に濡れ衣を着せられ、網走刑務所に投獄されてしまう。八尋は特高刑事としての「己の使命」を全うするために、脱獄を決意するのだが――。民族とは何か、国家とは何か、人間とは何か。魂に突き刺さる、骨太のエンターテイメント!

 
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