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hontoが「平成に発行されたコミック・書籍ランキング」を年別で発表

hontoが「平成に発行されたコミック・書籍ランキング」を年別で発表

hontoが「平成に発行されたコミック・書籍ランキング」を年別で発表

ハイブリッド型総合書店「honto」は、提携書店およびhonto.jpサイトで購入された書籍の販売データをもとに集計した「平成に発行されたコミック・書籍ランキング」を年別で発表しました。

特設サイト (https://honto.jp/article/heiseiranking.html)では、平成30年間の各年ベストセラーや出来事なども振り返ることができます。

 

平成元年に発行された「コミック・書籍ランキング」について

(honto広報担当の土佐勝彦さんが、今回のランキングについて解説)

「平成元年はバブル景気に日本中が湧き、この後バブル崩壊による失われた20年と呼ばれる低成長時代が来るとは予見もされず、財テクブームと消費の過熱の中で人々が浮かれていました。現在では当たり前のように使用されているパソコンや携帯電話、インターネットも無い中で人々の知識を得る手段の大半を「本」が占めていたため、出版業界もまだまだ右肩上がりの時代でした。当時は電車内で漫画雑誌や週刊誌を広げるサラリーマンや学生が多く、今ではあまり見ることがない網棚に雑誌が置かれている光景もそこかしこにありました。乗客が車内で夢中になってスマートフォンを操っている現在を見ると、30年で様変わりしましたね。

そのような時代背景の中発行されたコミックは、『ジョジョの奇妙な冒険』や『DRAGON BALL』をはじめ、『SLAM DUNK』や『こちら葛飾区亀有公園前派出所』など平成7年に発行部数653万部に達する「週刊少年ジャンプ」黄金期を支える作品が目白押しでした。当時子どもだった読者は30年経ち立派な社会人に。人気のコミックは様々にメディア化され、大人になった今でも子どもと一緒に楽しめる、息の長い作品が多くあることに気づきます。

書籍は、1位が小説、2位が絵本、3位が古典とバラエティに富んだランキングになりました。1位の東野圭吾さんは、この「加賀恭一郎」シリーズを皮切りに「ガリレオ」「マスカレード」「ラプラスの魔女」など多くのシリーズ作品を執筆されるようになり、メディア化もされ、現在でも人気作家として不動の地位を築いています。2位は人気絵本作家・林明子さんの『こんとあき』、3位はマックス・ヴェーバーの名著『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』がランクイン。大人にも子どもにも長く読み継がれる名作が上位を占めました。

電子書籍の利用率も高まり、紙でも電子でも状況に合わせて読むという読書習慣が世の中に根付いてきた平成時代の一方でメディアによる時間の奪い合いが今後一層激しくなることが予想されます。改元により来春から新時代がスタートします。新時代の本、そして更なる未来の本や読書はどう変わっていくのでしょうか?hontoは、皆さんとともに確かめていきたいと思います。」

 

平成元年のコミック・書籍ランキングTOP3

今回のランキングでは、ハイブリッド型総合書店honto(丸善、ジュンク堂書店、文教堂、啓林堂書店とhontoサイトの本の通販ストア)での全販売ジャンルの中から「コミック」と「コミック以外の書籍」に分け、購買冊数を抽出しています。

※改訂、改版、発行年内での同一シリーズタイトルは除外

 
平成元年のコミック・書籍ランキング(ハイブリッド型総合書店honto調べ) 〔敬称略〕

【コミック】

■第1位 『ジョジョの奇妙な冒険 12 超生物の誕生!!の巻』 (ジャンプ・コミックス)
著 者:荒木 飛呂彦
出版社:集英社
※紙の本と電子書籍では、収録話数が一部異なる場合があります

昭和62年に第1巻が刊行された人気シリーズ。第2部で究極の生命体を倒したジョセフの孫・空条承太郎が、ジョースター家の宿敵DIOが待つエジプトを目指す。保有能力が今までの『波紋』から『スタンド(幽波紋)』に変わり、能力を使う人間同士の戦いが中心に。エジプトまでの道中に様々なスタンド使いを倒し、仲間を失いながらラスボスのDIOに挑むラストは必見です。一気読み必至の第3部のスタートです。「擬音」と「ポーズ」は今でも健在です。

 
■第2位 『大長編ドラえもんVol.9のび太の日本誕生』(てんとう虫コミックス)
著 者: 藤子・F・不二雄
出版社: 小学館

昭和を代表し老若男女に愛される『ドラえもん』の中で映画の原作用の長編として誕生した『大長編ドラえもん』シリーズ。のび太とドラえもん、ジャイアン、スネ夫、しずかちゃんがタイムマシンで原始時代に行き様々な騒動が巻き起こります。

 
■第3位 『DRAGON BALL 16』
著 者: 鳥山 明
出版社:集英社

昭和60年に第1巻が刊行された人気シリーズ。七つの球をすべて集めるとどんな願いも一つだけ叶うというドラゴンボールを巡って孫悟空とその仲間たちが強敵とバトルを繰り広げます。神vsピッコロ大魔王の戦いを中心に描かれる実力者同士のバトルの行方は?

 
【書籍】

■第1位 『卒業 雪月花殺人ゲーム』(講談社文庫 加賀恭一郎シリーズ)
著 者:東野 圭吾
出版社:講談社

新参者でおなじみの加賀恭一郎シリーズの第1作目。刑事になる前、国立T大学に通う大学生時代に起きた事件です。これ以降、教師を経て元刑事の父親と同じ警察官になり様々な事件と共に平成年代を駆け抜けます。

 
■第2位 『こんとあき』(日本傑作絵本シリーズ)
著 者:林 明子
出版社:福音館書店

おばあちゃんがあきちゃんのために作った「キツネのぬいぐるみ」・こん。こんの腕のほころびを直すため、おばあちゃんの家に向かってあきちゃんとこんの冒険が始まります。お子さんと一緒に読みたい作品です。

 
■第3位 『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 改訳』(岩波文庫)
著 者:マックス・ヴェーバー (著)/大塚 久雄 (訳)
出版社:岩波書店

『職業としての政治』などの著書があるドイツの社会学者・マックス・ヴェーバーの名著、通称『プロ倫』。近代資本主義の成立を禁欲的プロテスタンティズムについて論じ、現在でも古典として読み継がれています。

 

ハイブリッド型総合書店「honto(ホント)」について

ハイブリッド型総合書店 honto(ホント)は、リアル書店「丸善」「ジュンク堂書店」「文教堂」とネット書店「honto.jp」(通販ストア/電子書籍ストア)がひとつになった本のサービスです。各書店共通で貯めて・使えるポイントサービスや本好きのための様々なサービスを用意しています。

2018年11月現在、honto会員は約480万人、hontoサイトと共通で利用できるhontoポイントサービスは183店舗で展開しています。

 
【関連】
本で紐解く平成 ~THE HISTORY OF BOOKS IN HEISEI~ – honto+

 


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