本のページ

SINCE 1991

『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』刊行記念!『ポンコツ一家』にしおかすみこさんが弁護士・藤木和子さんにきく「自分の人生をハッピーに生きる」ための法律講座を開催

弁護士・藤木和子さん著『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと 50の疑問・不安に弁護士できょうだいの私が答えます』が中央法規出版より刊行されました。

これを記念して、ジュンク堂書店池袋本店にて、家族と介護について明るく書かれ『ポンコツ一家』の著者であり、ダウン症の姉がいるにしおかすみこさんと、聴覚障害のある弟と育った弁護士の藤木和子さんによるトークイベント〈『ポンコツ一家』のにしおかすみこが弁護士・藤木和子にきく「自分の人生をハッピーに生きる」ための法律講座〉が5月17日(金)にオンライン&リアル開催されます。

 

〈『ポンコツ一家』のにしおかすみこが弁護士・藤木和子にきく「自分の人生をハッピーに生きる」ための法律講座〉開催概要

きょうだいとは、障害のある人の兄弟姉妹のこと。近年、指摘されているヤングケアラーの課題とともに、「きょうだい」についても、ここ1~2年で特に話題になっています。

『ポンコツ一家』の著者であり、ダウン症の姉がいるにしおかすみこさんと、『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』の著者で、聴覚障害のある弟と育った弁護士の藤木和子さん。本イベントでは、にしおかさんが「自分の人生を生きる」ために押さえておきたい法律を藤木さんに学びつつ、きょうだい当事者としての本音を語り合います。

なぜ今お二人がきょうだいとしての思いを発信しているのか。当事者間でも異なる、進路や結婚等の人生のターニングポイントでの視点や葛藤も、解きほぐしていきます。「きょうだいには扶養義務があるの?」などの疑問から、多くの「きょうだい」の関心事である「親亡きあと」などをテーマに、法的根拠も交えつつ、どう考えていけばよいのかの糸口を探ります。

 
トークではお互いにこんな質問を予定しています
◎・進路選択で医療福祉の仕事は候補になりましたか? 芸人・弁護士になっていなかったら何をしていましたか?
◎友人や交際相手、職場などで障害のある兄弟姉妹のことを本当は話したいけれどなかなか話せない!ということはありましたか?
◎親亡きあとについて、親にどうやって切り出せばいいでしょう? (親の高齢化や病気、親に治療や介護などを受けてもらうことも含む)
◎家族が世話をできなくなった場合、どうしたら?

 
■開催日時:2024年5月17日(金)19:30~21:00

■場所:ジュンク堂書店池袋本店(東京都豊島区南池袋2-15-5) + オンライン(アーカイブ配信あり)

■登壇者:藤木和子さん×にしおかすみこさん

★詳細&申込み:https://online.maruzenjunkudo.co.jp/products/j70019-240517

※イベント開催中は字幕がご覧になれます。アーカイブ配信中はトーク内容のテキスト等を公開します。

 

登壇者プロフィール

 
■藤木和子(ふじき・かずこ)さん

弁護士(法律事務所シブリング)。1982年生まれ、埼玉県出身。東京大学卒業。

5歳の時に3歳下の弟の聴覚障害がわかり「きょうだい」となる。2010年頃から「きょうだい会」に参加。先輩の体験談からヒントを得るとともに、きょうだい特有の悩みの幅広さと難しさを痛感したことから、きょうだいの立場の弁護士として発信や相談を始める。全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会、Sibkoto(障害者のきょうだいのためのサイト)、聞こえないきょうだいをもつSODAソーダの会などの運営に関わる。ヤングケアラー経験者としても、全国の自治体や学校、団体で講演。弁護士としては家族関係が専門。優生保護法弁護団等に関わる。

 
■にしおかすみこさん

芸人(ワタナベエンターテインメント)。1974年生まれ、千葉県出身。

2007年、日本テレビ「エンタの神様」で女王様キャラのSMネタでブレイク。春風亭小朝師匠の指導のもと落語に挑戦。高座名は「春風こえむ」。現在ではテレビ東京「なないろ日和!」など、リポーターとしても活躍。

2023年に刊行した『ポンコツ一家』では、認知症の母、ダウン症の姉、酔っ払いの父という、自身の家族の姿を愛をもって描き話題になった。趣味はマラソンやベジタブルカービングなど。デジタルメディア「FRaUweb」にて「ポンコツ一家」連載中。

 

きょうだいの進路・結婚・親亡きあと: 50の疑問・不安に弁護士できょうだいの私が答えます
藤木和子 (著)

◇誰にも聞けない疑問、不安、悩みごと
「きょうだい」とは、障害のある兄弟姉妹のいる人のことです。子どもの頃から、特有の気持ちや不安な思い、悩みを抱える方が多くいます。
障害のある本人や保護者(親)に対しての福祉サービスや相談窓口などはあるのに、きょうだいにはそれらがありません。そのため、不安や悩みを抱えたまま大人になります。

◇きょうだいの多くが不安に思うことを法律から解説
「きょうだいは一生、障害のある弟の世話をしなくてはいけない?」「付き合っている人に障害のある姉のことをいつ・どう話す?」「親亡きあとはどうする?」……。
本書では、きょうだいの悩みや疑問、不安に思う50のことを、弁護士であり、きょうだい当事者の著者・藤木和子氏が法律の面から答えます。
きょうだいが「迷ったとき」の判断の参考になり、決断の背中を押してくれる一冊です。

ポンコツ一家
にしおか すみこ (著)

家族紹介。
うちは、
母、80歳、認知症。
姉、47歳、ダウン症。
父、81歳、酔っ払い。
ついでに私は元SMの一発屋の女芸人。45歳。独身、行き遅れ。
全員ポンコツである。
ただ、皆が皆ずっとこうだった訳ではない。
何十年かぶりに、私は実家に戻った。
まずはその理由を、いや長めの愚痴にお付き合い頂けたら、とても嬉しい――。

***
変わり果てた実家。私の知らない母。実家に戻って住もうなどと、その時は夢にも思っていなかったのに。

ローテーブルの上に、割りばしが突っ込まれたままのカップ麺や缶詰、茶色いお惣菜がこびりついたプラスチック容器、半分セメント色したミカン、黒炭のようなバナナの皮等々の食べ残し、残骸が溢れている。ちょっとしたゴミ屋敷だ――。

どんな状況だって、病気だって、「ポンコツ」な人はいない。
でも、愛を持って私は家族を「ポンコツ」と呼ぶ。

***
「どこのどいつだ~い?」「あたしだよっ!」「にしおか~すみこだよっ」
ロングヘアをなびかせ、SMの女王様の格好で行う漫談で人気を博し、エンタの神様にも出演していた芸人・にしおかすみこさん。現在46歳で、髪もバッサリショートヘアにカットしたにしおかさんが「全員ポンコツ」と語る、自分の家族と介護の物語。

 
【関連】
5/17 『きょうだいの進路・結婚・親亡きあと』刊行記念イベント 『ポンコツ一家』のにしおかすみこが弁護士・藤木和子にきく 「自分の人生をハッピーに生きる」ための法律講座」| 丸善ジュンク堂書店オンラインイベント

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です