〝出版中止脅迫〟『トランスジェンダーになりたい少女たち』が産経新聞出版より刊行
産経新聞出版は、アビゲイル・シュライアーさん著『トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇』を産経iD(https://id.sankei.jp/e/18020)や通販サイト「アマゾン」などで発売しました。
『トランスジェンダーになりたい少女たち』 〝出版中止脅迫〟に屈せず発売
欧米諸国で近年、自分は心と体の性が一致しないトランスジェンダーだと訴える少女が急増しています。著者は約200人・50家族に取材し、その社会的流行の理由や容易に性別変更できてしまう米国の実態を明らかにしています。
またホルモン補充療法や乳房切除手術など回復不可能な損傷に後悔する少女らを取材し、警鐘を鳴らします。本書はエコノミスト誌やタイムズ紙の年間ベストブックに選ばれ、世界9カ国で翻訳されています。
本書の発売をめぐっては、産経新聞出版と複数の書店に対して「出版中止」を要求する脅迫がありました。「原著の内容はトランスジェンダー当事者に対する差別を扇動する」として「出版の中止」などを要求し、発売した場合には抗議活動として同書を扱った書店に火を放つというものです。
本書は米ベストセラー『IRREVERSIBLE DAMAGE』の邦訳版で、大手出版社KADOKAWAが出版を中止した経緯があります。脅迫によって発売を中止することは出版文化と表現の自由を脅かす前例を作ることになり得ると考え、産経新聞出版では予定通り刊行しました。
※現在、一部の書店では人的・物的被害発生を防ぐための措置として、本書の販売を一時延期しています。
アビゲイル・シュライアーさんのコメント
This is the way!(これがその方法よ!)。トランス活動家は日本での出版を阻止できませんでした。ただ、彼らは現在、この本を扱っている書店を焼き払うと脅していることを懸念します。本書で指摘した多くのアメリカ人家族の経験は、日本の家族にも当てはまると考えているので、発行されると聞いてとてもうれしく思いました。
産経新聞出版のコメント
多くの人に読んでもらいたい内容であることはもちろん、米国のベストセラーが日本で発行できない状態であることに疑問を感じました。不当な圧力に屈せず、発行を決めました。多数の人が集まる書店を脅すなど許されない行為です。産経新聞出版では、脅迫に応じることは、出版文化と表現の自由を脅かす前例を作ることになり得ると考え、予定通り刊行します。被害届を出したほか、人的・物的な被害が発生しないよう、関係各方面と真摯(しんし)に協議、連携をしていきます。
著者プロフィール
アビゲイル・シュライアー(Abigail Shrier)さんは、独立系ジャーナリスト。2021年にバーバラ・オルソン賞(ジャーナリズムの優秀性と独立性に贈られる)を受賞。
また本書はエコノミスト誌とタイムズ紙(ロンドン)の年間ベストブックに選ばれた。
トランスジェンダーになりたい少女たち SNS・学校・医療が煽る流行の悲劇 アビゲイル・シュライアー (著), 岩波明 (監修), 村山美雪 (翻訳), 高橋知子 (翻訳), 寺尾まち子 (翻訳) 「KADOKAWA『あの子もトランスジェンダーになった』」 「今年最高の1冊」エコノミスト誌 ヘイトではありません 世界9か国翻訳 思春期に突然「性別違和」を訴える少女が西欧諸国で急増しているのはなぜか。 ・SNSとインフルエンサーたち 「それまで違和感を覚えたことはなかったのに、学校やインターネットで過激なジェンダー思想に触れて傾倒した十代の少女たちがもてはやされている。そうした少女たちの後押しをしているのは、同世代の仲間たちのみならず、セラピスト、教師、インターネット上の著名人たちだ。だが、そんな若さゆえの暴走の代償はピアスの穴やタトゥーではない。肉体のおよそ四五〇グラムもの切除だ。(中略)いわばフォロワーになっただけの思春期の少女たちに、そのような高い代償を払わせるわけにはいかない」(「はじめに」より) 米国ベストセラー『Irreversible Damage: The Transgender Craze Seducing Our Daughters』の邦訳版 |
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