本のページ

SINCE 1991

古典典エッセイスト・大塚ひかりさんが“カラダ”目線で「源氏物語」を捉えた『傷だらけの光源氏』が刊行

古典エッセイスト・大塚ひかりさんが、登場人物たちの“カラダ”と“ココロ”に着目した「源氏物語」論、『傷だらけの光源氏』が辰巳出版より刊行されました。

 

「源氏物語」は、夢物語ではなく現代社会にも通じるリアルな世界だった!

2024年NHK大河ドラマ「光る君へ」の主人公・紫式部が生み出した、日本古典文学の傑作「源氏物語」――。

本書は、「源氏物語」の全訳本も刊行し、『本当はエロかった昔の日本』『女系図でみる驚きの日本史』『くそじじいとくそばばあの日本史』といったヒット作品も多く執筆している古典エッセイスト・大塚ひかりさんによる“源氏物語”論になります。

 
登場人物の「カラダ」と「ココロ」に着目し、あふれるストレス死、モノのように扱われるカラダ、拒食に走る女性、モラハラ男とホモソーシャル社会…といった現代社会にも通じるリアルな世界として「源氏物語」を捉え直していきます。

 
さらに、より深く「源氏物語」の世界を理解するために<系図とあらすじ >と<年表>も収録。「光る君へ」がさらに面白くなるのはもちろん、新しい視点で「源氏物語」を楽しむことができる一冊です。

※本書は、2002年に刊行されたちくま文庫『カラダで感じる源氏物語』を改題のうえ、大幅加筆修正したものになります。

第1章 感じるエロス~病気する体

第1章 感じるエロス~病気する体

系図とあらすじ/第1部

系図とあらすじ/第1部

カラダとココロの『源氏物語』年表

カラダとココロの『源氏物語』年表

 

本書の目次

●第1章 感じるエロス
・病気する体
・抑圧のエロス
・リアルな身体描写
・ブスな女の現実感

●第2章 『源氏物語』のリアリティ
・ブスでもない美女でもない女の魅力
・等身大の男たち
・“光る源氏”のコンプレックス
・リアリティへのこだわり

●第3章 五感で感じる『源氏物語』
・感じる視覚
・感じる触覚
・感じる聴覚
・感じる嗅覚
・感じない味覚

●第4章 自分の心と体を生きる
・感じる経済
・感じる不幸
・紫式部の「感じる能力」

●系図とあらすじ 第1部?第3部

●カラダとココロの『源氏物語』年表

 

著者プロフィール

大塚ひかり(おおつか・ひかり)さんは、古典エッセイスト。1961年生まれ、横浜市出身。早稲田大学第一文学部日本史学専攻。

『ブス論』、個人全訳『源氏物語』全六巻、『本当はエロかった昔の日本』『女系図でみる驚きの日本史』『くそじじいとくそばばあの日本史』『ジェンダーレスの日本史』『ヤバいBL日本史』『嫉妬と階級の『源氏物語』』『やばい源氏物語』など著書多数。

 

傷だらけの光源氏
大塚ひかり (著)

紫式部が本当に描きたかったのは、
“誰か”のではなく、“自ら”の人生を生きる女性だった

人気の古典エッセイストによるカラダ目線の『源氏物語』論

 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です