小池真理子さん大河小説『神よ憐れみたまえ』が文庫化
小池真理子さんが10年の歳月を費やし、一人の女性の数奇な生涯を描破した『神よ憐れみたまえ』が文庫化され、新潮文庫より刊行されました。
両親が殺された「魔の土曜日」 あの夜から彼女の人生は幾度となく塗り変えられた――。
【あらすじ】
昭和38年11月、三井三池炭鉱爆発と国鉄の多重衝突という、戦後事件史に残る大事故が同日に発生。「魔の土曜日」と言われたその日の夜、12歳の百々子の両親は何者かに惨殺された。
裕福な家庭に生まれ育ち輝かしい未来が約束されていた少女を襲った悲劇。事件は拭えぬ悪夢として胸のうちに巣食い、彼女の運命をも揺るがしていく――。一人の女性の数奇な生涯を描破した著者畢生の大河小説。
著者プロフィール
小池真理子(こいけ・まりこ)さんは、1952年生まれ、東京都出身成蹊大学文学部卒業。1996年『恋』で直木賞、1998年『欲望』で島清恋愛文学賞、2006年『虹の彼方』で柴田錬三郎賞を受賞。
代表的な長編作品に『狂王の庭』『虚無のオペラ』『瑠璃の海』『望みは何と訊かれたら』『ストロベリー・フィールズ』がある一方、短編の名手としても知られ、『水無月の墓』『夜の寝覚め』『雪ひらく』『玉虫と十一の掌篇小説』といった短編集も多数発表している。また、エッセイ集に『闇夜の国から二人で舟を出す』などがある。
神よ憐れみたまえ (新潮文庫) 小池 真理子 (著) 昭和史に傷跡を遺す「魔の土曜日」。 |
【関連】
▼試し読み | 小池真理子 『神よ憐れみたまえ』 | 新潮社
◆木爾チレンさん『みんな蛍を殺したかった』が本文改稿、あとがきを加筆し文庫化 文庫解説はけんごさん | 本のページ
◆弥生小夜子さん「第30回鮎川哲也賞」優秀賞受賞作『風よ僕らの前髪を』が文庫化 | 本のページ
◆寺地はるなさんが「めんどうな人」の機微を描く『雨夜の星たち』が文庫化 | 本のページ
◆会社を辞めずに世界一周!? 『リーマントラベラー 週末だけで世界一周』が新たな旅を綴った新章を加え、文庫化 | 本のページ
◆【第9回渡辺淳一文学賞】塩田武士さん『存在のすべてを』が受賞 | 本のページ
◆弥生小夜子さん「第30回鮎川哲也賞」優秀賞受賞作『風よ僕らの前髪を』が文庫化 | 本のページ
◆寺地はるなさんが「めんどうな人」の機微を描く『雨夜の星たち』が文庫化 | 本のページ
◆会社を辞めずに世界一周!? 『リーマントラベラー 週末だけで世界一周』が新たな旅を綴った新章を加え、文庫化 | 本のページ
◆【第9回渡辺淳一文学賞】塩田武士さん『存在のすべてを』が受賞 | 本のページ