ケヴィン・ウィルソンさん「全米図書館協会アレックス賞」受賞作『地球の中心までトンネルを掘る』が刊行 津村記久子さん特別エッセイを収録
東京創元社は、ケヴィン・ウィルソンさんのデビュー作で「全米図書館協会アレックス賞」受賞作でもある『地球の中心までトンネルを掘る』(訳:芹澤恵さん)を文庫化し、創元推理文庫より刊行しました。津村記久子さんによる特別エッセイも収録。
とびきり奇妙でとびきり優しい短編集『地球の中心までトンネルを掘る』
「読み終わった後、小説自体や登場人物を大切な友達のように思う自分がいる。
それは最高の読書をしたということなんじゃないか。」
――津村記久子さん(特別エッセイより)
【あらすじ】
代理祖父母派遣会社のエースとして、 核家族の子どもの 「ばあば」を演じて報酬を得る女性。
自分の中の発火遺 伝子に怯えながら、製菓店の娘に恋する青年。
大学卒業後、何者にもなれず生きてきたある朝、ふと裏庭にトン ネルを掘り始めた三人の若者。
――とびきりヘンで、優しく、がむしゃらな人々を描いた珠玉の短編集。シャーリ イジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞受賞作。
<本書の目次>
「替え玉」
「発火点」
「今は亡き姉ハンドブック:繊細な少年のための手引き」
「ツルの舞う家」
「モータルコンバット」
「地球の中心までトンネルを掘る」
「弾丸マクシミリアン」
「女子合唱部の指揮者を愛人にした男の物語(もしくは歯の生えた赤ん坊の)」
「ゴー・ファイト・ウィン」
「あれやこれや博物館」
「ワースト・ケース・シナリオ株式会社」
著者プロフィール
ケヴィン・ウィルソン(Kevin Wilson)さんは、1978年生まれ、アメリカ合衆国テネシー州出身。フロリダ大学美術学修士課程修了。第一短編集『Tunneling to the Center of the Earth』(2009年/邦題:地球の中心までトンネルを掘る)でシャーリイ・ジャクスン賞と全米図書館協会アレックス賞を受賞。
2011年に発表した『The Family Fang』(邦題:ファング一家の奇想天外な謎めいた生活)はジェイソン・ベイトマン監督、ニコール・キッドマン主演で「ファング一家の奇想天外な秘密」として映画化された。他の著書に『リリアンと燃える双子の終わらない夏』など。
地球の中心までトンネルを掘る (創元推理文庫) ケヴィン・ウィルソン (著), 芹澤 恵 (翻訳) ヘンじゃない、がむしゃらなだけ。 発火体質の青年の恋のゆくえ、由緒正しきがらくた博物館のお仕事などを描く、とびきり奇妙でとびきり優しい短編集。 全米図書館協会アレックス賞受賞作 事情を抱えた親たちの依頼を受け、あちこちの子どもの〈お祖母ちゃん〉を演じて報酬を得ているベテラン女性。折りヅルを使った遺産相続ゲームに挑む男たちと、それを眺める十二歳のぼく。大学卒業後、何をするでもなく生きてきたある朝、ふと裏庭にトンネルを掘り始めた三人の若者――。とびきり奇妙で、けれど他人とは思えない人々が織りなす11 の物語。シャーリイ・ジャクスン賞、全米図書館協会アレックス賞を受賞した珠玉の短編集。文庫版特別エッセイ 津村記久子 |
◆ある日突然、UFOが襲来し、空から槍が降ってきた! 時野かなさんデビュー作『水中を泳ぐ魚のように』が刊行 | 本のページ
◆「第40回太宰治賞」受賞作&最終候補作を収録『太宰治賞2024』が刊行 | 本のページ
◆谷崎潤一郎生誕記念〈第38回残月祭〉津村記久子さん講演会「日常と文学」を開催 | 本のページ
◆「人が怖い」独りぼっちの少年と「欲望が怖い」少女が夜に出会う物語――魔法のiらんど大賞2022小説大賞特別賞受賞作『美しい夜』が刊行 | 本のページ