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中島京子さん初エッセイ『小日向でお茶を』が刊行

帯は俳優の室井滋さんのコメントつき

帯は俳優の室井滋さんのコメントつき

直木賞作家・中島京子さんの初エッセイ『小日向でお茶を』が主婦の友社より刊行されました。

 

連載「羊のところへはもどれない」を書籍化

『小日向でお茶を』は、雑誌『ゆうゆう』に5年間にわたり、現在も連載中の「羊のところへはもどれない」に加筆して、書籍化。読むとほっこり、気持ちが軽くなると評判のエッセイを纏めた一冊です

 
執筆活動を続けるなか、著者自身が50代になって変化した体調、かわらぬ旅やグルメへの好奇心、コロナ禍で変わった自宅での過ごし方、親との関係性など、小説では味わえない、作家の素顔が垣間見える本となっています。

タイトルの「小日向(こひなた)」は、この連載中に、著者が住んでいた自宅があった文京区の地名。体やこころに不調があったとしても、「小さくとも、日向の明るいほうを向いて」生きるきっかけをくれます。

 
<帯コメントはかねてより親交のある俳優・室井滋さん>

”直木賞作家の毎日ってどんな?” なんて興味津々でページを捲れば、 京子さんの美味しん坊生活に仰天!世界中の絶品グルメが登場する。おまけにそれ故の体調管理にも余念がない。ピラティス、鍼、筋膜リリースまで、 「どんだけやるのぉ?!」と叫んでしまった。何事に対しても手を抜く 人ではないらしい。転んでも何度で も起きあがる。素晴らしい。
現役のおばさんも、未来のおばさんも皆が学べるエッセイ集。小説のベースとなった家族秘話、若かりし 頃のハプニング、御主人との甘い生活もチラチラ見え隠れする。
とってもホットな京子さんの 本書は、かならず食後にお読みくださいませ!
――室井滋 俳優

 

本書の目次

第1章:世界中、どこへ行ってもおなかはすくのだ

第2章:人は老い、地球は温暖化する

第3章:奈良公園の鹿、タイのジュゴン

第4章:孫娘、ばーさんから「刑務所脱出カード」を買う

第5章:ごはんさえあれば、人生は最高!

 

著者プロフィール

著者の中島京子(なかじま・きょうこ)さんは、1964年生まれ、東京都出身。出版社勤務ののち、フリーライターに。米国滞在を経て、2003年に小説『FUTON』でデビュー。

以後『イトウの恋』『ツアー1989』『冠・婚・葬・祭』など次々に作品を発表し、2010年に『小さいおうち』で直木賞を受賞。2014年に『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞、2015年に『かたづの! 』で河合隼雄物語賞、柴田錬三郎賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞、および『長いお別れ』で中央公論文芸賞、2020年『夢見る帝国図書館』で紫式部文学賞、2022年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で芸術選奨文部科学大臣賞『やさしい猫』で吉川英治文学賞を受賞。

その他に『平成大家族』『エルニーニョ』『東京観光』『眺望絶佳』など著書多数。

 

小日向でお茶を
中島 京子 (著)

人気直木賞作家 中島京子初・グルメ、旅、自身の身の回りや体調の変化などについて、ユーモラスに語ったエッセイ集。
雑誌「ゆうゆう」に5年にわたり、2018年から連載された「羊のところへはもどれない」に加筆し、時系列に1冊にまとめた。

 


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