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岩本薫さん×マキエマキさん『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』が刊行&トークイベントを開催

岩本薫さん著・マキエマキさん写真『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』(イラスト:つげ義春さん)

岩本薫さん著・マキエマキさん写真『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』(イラスト:つげ義春さん)

「ひなびた温泉」を愛する温泉研究家の著者・岩本薫さんと、エロをテーマにしたセルフポートレイトを発表しているアーティスト・マキエマキさん――ふたりの「つげ義春マニア」がタッグを組んだ、マニアならではのディープな評論本『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』がみらいパブリッシングより刊行されました。

 

温泉マニア岩本薫さん×写真家マキエマキさんが、つげ義春さんへの“偏愛”ぶりを爆発させた超マニアックな評論本『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』

『ねじ式』『ゲンセンカン主人』など、シュールで独特な作品を発表し人気を博した漫画家・つげ義春さん。1987年に『別離』を発表してから事実上の休筆状態であるものの、2022年に日本芸術院会員に選出されたことでも注目を集め、今もなお新しいファンを獲得し続けています。

 
そんなつげ義春さんの人物像に、「温泉」という超マニアックな角度から迫ったのが本書『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』です。

著者・岩本薫さんは侘しく寂れた「ひなびた温泉」を愛する温泉研究家。つげ作品に魅せられ、そして、つげ作品の世界観を色濃く残すひなびた温泉に魅せられた著者によるディープな評論が本書の最大の魅力です。

一方、そんな評論に彩りを添えているのが、マキエマキさんによるセルフポートレイト作品の数々です。
マキエマキさんは、つげ作品をテーマに写真作品を発表しているアーティスト。本書には、つげ作品の妖しくも美しい世界観を見事に表現した彼女のボートレイト作品がオールカラーで掲載されています。

ふたりのつげ義春マニアが超マニアックな切り口でつげ義春をひもとく、いまだかつてない変わった評論本は、不気味ながらもどこかクセになるつげワールドを堪能できる一冊です。

 
【本書の特長】

本書は新シリーズ「ビジュアルガイド+C(カルチャー)」の第一弾。
つげ義春さんによる漫画作品のイラストを掲載! その数なんと20点以上です。

写真家・マキエマキさんによる、つげ義春作品をテーマにしたセルフポートレイト作品が、ディープな評論に彩りを添えます。
後半パートでは温泉研究家の著者による写真とともに、実在する「つげ義春的・ひなびた温泉」の魅力と楽しみ方を紹介しています。

 

岩本薫さん×マキエマキさんトークイベントを開催

本書の発売を記念して、著者・岩本薫さんと写真家・マキエマキさんによるトークイベントが開催されます。当日会場で本を購入した方には著者がその場でサインします。

なお、当日はツイキャスによるライブ配信も行います(有料)。

 
■日時:2023年1月15日(日) OPEN 12:30/START 13:00

■出演:岩本薫さん(著者)、マキエマキさん(写真家)

■場所:新宿ロフトプラスワン(新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2)

■料金:メール予約 1,500円/当日券 1,800円(共に要1オーダー600円以上)

★詳細&申込み:https://www.loft-prj.co.jp/schedule/plusone/237901

 

著者プロフィール

 
■著者:岩本薫(いわもと・かおる)さん

作家、ひなびた温泉研究所ショチョー。
本業のコピーライターのかたわら、Webマガジン「ひなびた温泉研究所」を運営。日本全国のひなびた温泉を取材し、執筆活動をしている。
普通の温泉に飽きたらなくなってしまい、マニアックな温泉ばかりを巡っているので、珍湯、奇湯、迷湯など、ユニークな温泉ネタに事欠かない。
「NHK ごごナマ」「テレビ東京 よじごじDays」をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌などメディアに多数登場。
著書に『ヘンな名湯』『もっとヘンな名湯』『日本百ひな泉』『真夏の温泉』(いずれも、みらいパブリッシング)など。

 
■写真:マキエマキさん

写真家。
2015年秋に「愛とエロス」をテーマにしたグループ展に出展したことがきっかけで、自撮り写真の魅力に目覚める。
「エロ」をテーマに、セーラー服、ホタテビキニ、女体盛り、昭和のピンク映画のポスター風の作品などセルフポートレイトを発表し注目される。最近では、場末感を残すロケーションや、つげ義春作品をモチーフにしたセルフポートレイトに取り組み、個展「マキエ式」や「マキエの叙景」を開催。
著書に『マキエマキ』『似非』『くらべるエロ』がある。

 

漫画家・つげ義春さんについて

つげ義春(つげ・よしはる)さんは、1960年代、独自性で一時代を画した伝説の雑誌『月刊漫画ガロ』に『沼』『ねじ式』『ゲンセンカン主人』など、それまで誰も描いたことのないシュールで不条理で独特な作品を次々と発表。多くの読者に衝撃を与えた一方、「漫画を芸術に高めた」と注目を集める。

以降、寡作でありながら『義男の青春』『無能の人』などの名作を発表し、熱狂的なファンを獲得。
1987年に『別離』を発表してから事実上の休筆状態であるものの、2020年には第47回アングレーム国際漫画祭で特別栄誉賞を受賞。2022年に日本芸術院会員に選出されたことでも注目を集め、今もなお新しいファンを獲得し続けている。

 

つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界 (ビジュアルガイド+C(カルチャー)シリーズ)
岩本薫 (著), マキエマキ (写真), つげ義春 (イラスト)

温泉マニアとして知られる岩本薫が、「つげ義春 × ひなびた温泉」を徹底評論!

新シリーズ「ビジュアルガイド+C(カルチャー)」の第一弾として温泉マニアならではのディープなつげ義春評論が登場。

『ねじ式』『ゲンセンカン主人』など、シュールで独特な作品で人気を博した漫画家・つげ義春。
彼は一時期、時代から取り残され、侘しく寂れている「ひなびた温泉」に憑かれたように惹かれ、ペン画や写真、紀行文などでその魅力を発表した。

それらの風景の、何がそれほどまで彼を夢中にさせたのか?
つげ義春にとって「ひなびた温泉」とは、一体何だったのか?

「ひなびた温泉」というマニアックな切り口でつげ義春の人物像に迫ります。

本書には、20点を超えるつげ作品のイラストに加えて、写真家・マキエマキによる、つげ義春作品をモチーフとした、「つげ義春を巡る旅」シリーズのセルフポートレイト作品も多数掲載しました。
また、後半パートでは温泉研究家の著者による写真とともに実在する「つげ義春的・ひなびた温泉」の魅力と楽しみ方を紹介。
マニア納得のディープな評論と、どこか不気味でクセになるつげ作品のイラスト、そして、つげ作品の世界観をズバリ表現した数々の写真を通して、めくるめくつげワールドをご堪能ください。

 
【関連】
『つげ義春が夢見た、ひなびた温泉の甘美な世界』刊行記念トークライブショー – LOFT PROJECT SCHEDULE

 


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