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【訃報】国文学者の浦西和彦さんが死去 関西大学名誉教授

国文学者で関西大学名誉教授の浦西和彦さんが9月16日、すい臓がんのため死去しました。76歳。大阪市出身。葬儀は近親者で執り行われます。喪主は長男の秀明さん。

 
浦西和彦さんは、1941年生まれ。関西大学文学部国文科を卒業。高校教諭を経て、関西大学で助教授、教授を務め、2012年に定年退任。専門は近代文学と書誌学。大阪出身の文学者の文学年表や文学事典などを手掛けています。

著書に『日本プロレタリア文学の研究』『現代文学研究の枝折』『文化運動年表 明治・大正編』『文化運動年表 昭和戦前編』『浦西和彦著述と書誌』(全4巻)など。編著に『織田作之助文芸事典』『大阪近代文学作品事典』『「酒」と作家たち』『私の酒 – 『酒』と作家たちII』など。

 

現代文学研究の枝折 (近代文学研究叢刊 (26))
徹底した書誌調査をすることで知られる著者が、独自の視点から自在に日本文学を照射する、50編余りの試みを集成。島木健作訊問調書、日本プロレタリア美術家同盟活動日誌など貴重な資料も紹介。現代文学研究の道しるべ。

 
「酒」と作家たち (中公文庫)
「死ぬまで原稿を書いてあげるから」という火野葦平の励ましにより、佐々木久子が孤軍奮闘、独力で刊行し続けた雑誌『酒』。一滴も飲まないのに酒席を好む川端康成の名人芸、高見順お得意の「ローソク病」の話…。同誌の中から、各界の人々が作家との酒縁を綴った三十八本のエッセイを収録する。

 


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