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【第39回織田作之助賞】滝口悠生さん『水平線』が受賞

第39回織田作之助賞が決定!

第39回織田作之助賞が決定!』

織田作之助賞実行委員会は12月21日、新鋭・気鋭の作家の小説を対象とする「第39回織田作之助賞」の受賞作を発表しました。

 

第39回織田作之助賞が決定!

第39回織田作之助賞は最終候補に選ばれた5作品を対象に最終選考会を開催し、次の通り受賞作が決定しました。

選考委員は、いしいしんじさん(作家)、重里徹也さん(聖徳大学教授家)、芝井敬司さん(関西大学理事長)、高村薫さん(作家)、田中和生さん(文芸評論家)。

 
<第39回織田作之助賞 受賞作品>

滝口悠生(たきぐち・ゆうしょう)さん
『水平線』(新潮社)

毎日新聞社提供

毎日新聞社提供

受賞者の滝口悠生さんは、1982年生まれ。東京都八丈島出身、埼玉県育ち。2011年「楽器」で第43回新潮新人賞を受賞し、デビュー。2015年『愛と人生』で第37回野間文芸新人賞、2016年「死んでいない者」で第154回芥川賞を受賞。著書に『寝相』『ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス』『茄子の輝き』『高架線』『いま、幸せかい? 「寅さん」からの言葉』『やがて忘れる過程の途中(アイオワ日記)』『長い一日』など。

滝口さんには賞金100万円と記念品が贈られます。

 
【参考】最終候補作品

◎今村夏子さん『とんこつQ&A』(講談社)
◎宇佐見りんさん『くるまの娘』(河出書房新社)
◎河﨑秋子さん『絞め殺しの樹』(小学館)
◎高橋弘希さん『音楽が鳴りやんだら』(文藝春秋)
◎滝口悠生さん『水平線』(新潮社)

 

織田作之助賞について

織田作之助賞は、大阪生まれの作家・織田作之助の生誕70年を記念して、1983年(昭和58年)に創設された文学賞です。創設当初は公募の新人賞でしたが、現在は、前年10月1日~本年9月30日に刊行された新鋭・気鋭の作家の単行本を対象としています。

大阪市、大阪文学振興会、関西大学、パソナグループ、毎日新聞社で構成される「織田作之助賞実行委員会」が主催。

 

水平線
滝口 悠生 (著)

かつての激戦地・硫黄島。そこに生きていた人々が、現代の私に語りかけル。祖父母の故郷・硫黄島を墓参で訪れたことがある妹に、見知らぬ男から電話がかかってきた頃、兄は不思議なメールに導かれ船に乗った。戦争による疎開で島を出た祖父母たちの人生と、激戦地となった島に残された人々の運命。もういない彼らの言葉が、今も隆起し続ける島から、波に乗ってやってくルルル――時を超えた魂の交流を描く。

 
【関連】
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