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【第15回角川財団学芸賞】松居竜五さん『南方熊楠 複眼の学問構想』が受賞

第15回角川財団学芸賞は、10月26日に選考会が開催され、松居竜五さんの『南方熊楠 複眼の学問構想』(慶應義塾大学出版会)が受賞作に決定しました。

 

角川財団学芸賞について

角川財団学芸賞は、「アカデミズムの成果をひろく一般読書人・読書界につなげ、知の歓びを共有するとともに、研究諸分野の発展に寄与する」ことを目的として、2013年に設立されました。

日本の文芸・文化、すなわち、文学・歴史・民俗・思想・宗教・言語等とその周辺分野、あるいは、それらを広範・多義的にテーマとする著作で、高レベルの研究水準にありながら、一般読書人にも読まれうる個人の著作を対象とします。
日本語で書かれた著作であることを条件としていますが、出版の形態は単行本・各種の叢書・選書・新書等、特に問いません。フィクション(小説・詩歌等)は含みません。

賞状・記念品ならびに副賞100万円。授賞作の決定・発表は10月、賞の贈呈式と祝賀会を、12月に角川源義賞と併せて開催しております。

 

第15回角川財団学芸賞について

今回、『南方熊楠 複眼の学問構想』で第15回角川財団学芸賞を受賞した松居竜五さんは、1964年、京都府生まれ。東京大学文学部国文科卒業。同大学院総合文化研究科博士課程中退。龍谷大学国際学部教授。
著書に、『南方熊楠一切智の夢』、『達人たちの大英博物館』(共著)、『南方熊楠の森』(共編)、『芸術・メディアのカルチュラル・スタディーズ』(共編)ほか。1992年に『南方熊楠一切智の夢』で小泉八雲賞 奨励賞を受賞。

選考委員は、鹿島茂さん(明治大学教授)、佐藤優さん(作家・元外務省主任分析官)、松岡正剛さん(編集工学研究所所長・イシス編集学校校長)、山折哲雄さん(宗教学者)。

なお、松居竜五さんには、賞状・記念品ならびに副賞100万円が贈られます。贈呈式は、2017年12月13日(水曜日)午後5時より、ホテルメトロポリタンエドモント(東京・飯田橋)にて、「第39回角川源義賞」と同時開催。

 

南方熊楠――複眼の学問構想
アメリカ、キューバ、ロンドン、那智―。世界各地を自ら踏破し、古今東西の膨大な時空に拡がる文献を駆使して、NatureやNotes and Queriesに400篇近い英文論考を発表。西欧の知的潮流に正面から向き合い、独創的な知を紡いだ学者南方熊楠の多様性と集束力の織り成すダイナミズムを精緻に描く労作。

 
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【決定のお知らせ】第15回角川財団学芸賞 | 角川文化振興財団

 


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