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ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)と小泉セツの出会い&共同作業をドラマチックに描く時代小説『ヘルンとセツ』が刊行 舞台となる松江での刊行記念イベントも

田渕久美子さん著『ヘルンとセツ』

田渕久美子さん著『ヘルンとセツ』

『日本の面影』『怪談』などで知られるラフカディオ・ハーンは1890年に松江の尋常中学校教師として赴任。そこで松江藩上士の家に生まれた、出雲の神々・武士の文化をもつセツと出会い、市井に流布する恐怖譚・説話に興味を持ちます。

――二人の共同作業、異文化混交の中から芸術が生み出されるまでの物語をドラマチックに描く、田渕久美子さんの時代小説『ヘルンとセツ』がNHK出版より刊行されました。

本書の発売に合わせ、9月17日(土)には小説の舞台となる松江で刊行記念イベントも開催されます。

 

小泉八雲とセツ。2人の宿縁の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生んだ。

明治になり松江藩でも、武士たちはその身分、家禄を失った。小泉セツは幼いころは上士の娘として大切に育てられてきたが、住んでいた住まいを追い出され、働く意欲を失った父に代わって、縫物仕事や機織りで稼ぎ、糊口をしのいでいた。

折しも日本に憧れ、来日したものの、原稿が採用されず、学校教師となったラフカディオ・ハーンが松江の尋常中学校に赴任する。縁あってセツはハーンの身の回りの世話をすることに。セツが語る民話にハーンが高い関心を示し、何度も繰り返し話すように頼む。こうして二人の共同作業が始まった……。

 
松江の史跡、名所を舞台に、尋常中学校教師として赴任した“ヘルン先生”ことラフカディオ・ハーン(後の小泉八雲)と、武士の娘・小泉セツの愛を育んだ物語です。

 
<本書の目次あらすじ>

序章
第一章 お嬢
第二章 零落
第三章 アリシアとの別れ
第四章 鏡の池
第五章 運命の女性
第六章 セツの結婚
第七章 神々の国へ
第八章 盆踊り
第九章 武家の娘
第十章 ヘルン先生
第十一章 出雲大社
第十二章 すれ違い
第十三章 湖畔の家
第十四章 借金
第十五章 出逢い
第十六章 怪談
第十七章 ときめき
第十八章 誤解
第十九章 本当の気持ち
第二十章 ヘルンとセツ
第二十一章 旅立ち

 

著者プロフィール

田渕久美子さん

田渕久美子さん

著者の田渕久美子(たぶち・くみこ)さんは、島根県出身。脚本家・作家。主な脚本に、NHK連続テレビ小説「さくら」(橋田壽賀子賞)、日本テレビ系「冬の運動会」(放送文化基金賞・テレビドラマ番組賞)、NHK大河ドラマ「篤姫」、「江 ~姫たちの戦国~」、NHK日台共同制作ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス」など。小説は『江』上下巻、『美女と男子』、『おね』上下巻(以上、NHK出版)。

 

『ヘルンとセツ』刊行記念!田渕久美子さん トークショー&サイン会を開催

大河ドラマ「篤姫」「江~姫たちの戦国」の脚本家、田渕久美子さんが満を持して描く『ヘルンとセツ』。今井書店では、著者・田淵久美子さんのトークショー&サイン会を開催します。

 
■日時:2022年9月17日(土)14:00~15:30

■場所:今井書店グループセンター店(島根県松江市田和山町88)

■定員:25名
※今井書店で『ヘルンとセツ』を購入した方に整理券をお配りします。

★詳細:https://www.imaibooks.co.jp/book/?p=12103

 

ヘルンとセツ
田渕 久美子 (著)

小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。

ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中として奉公する。はじめは会話にも不自由するが、ハーンの日本男性にはない優しさ、セツの武士の娘である毅然とした佇まいに互いに惹かれあうようになる。あるときセツの語る説話にハーンが高い関心を示した…。こうして奇跡的に出会った二人が愛を育み障害を乗り越え、『怪談』を世界に発表する。

 
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