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【ネクパブPODアワード2022】Edit room:Hさん『投資ド素人が投資初心者になるための 株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税 超入門』がグランプリを受賞

ネクパブPODアワード2022

ネクパブPODアワード2022

インプレスグループで電子出版事業を手がける株式会社インプレスR&Dは、AmazonのPOD(プリント・オンデマンド)を利用して個人出版した方を対象に実施した「ネクパブPODアワード2022」(協賛:メディアドゥ)の受賞者を発表しました。

 

グランプリはEdit room:Hさんに決定! 個人による紙出版で実売1万冊以上、ロングセラーに コロナ禍でのチームパブリッシングが活発に 海外出版を実現した著者も登場。

「ネクパブPODアワード2022」は、出版内容、革新性、作品に込めたメッセージ、オンデマンド出版ならではの活用方法など、優れた出版活動を行っている著者に贈られる賞です。プロ・アマ、ジャンル問わず、幅広く参加できます。

 
エントリー人数は212名。最終選考には36名が選ばれ、その中からグランプリを含む計12組の受賞者が選定されました。授賞式は3月23日、ビデオ会議ツールZOOMを使用したオンライン形式で実施されました。

★ネクパブPODアワード2022特設サイト:https://nextpublishing.jp/award2022/

 

「ネクパブPODアワード2022」受賞作品〔敬称略〕

 
■グランプリ(賞金30万円)+優秀賞(賞金20万円)

Edit room:H
応募作品:『投資ド素人が投資初心者になるための 株・投資信託・つみたて NISA・iDeCo・ふるさと納税 超入門』

★Kindle:https://amzn.to/36L88k9

<選評>
「投資を始めてみたいけど、本当に何も全くわからない」という「初心者以下のど素人」に最初に読んでいただきたい、基礎の基礎だけを解説した本です。

著者は、以前は出版社で編集者として勤務していましたが、現在は独立して、個人でライティングや編集を請け負う仕事をされています。そのため、クライアントにご自身のライティングや編集の力量を理解してもらうための見本書籍として、この本を作られたそうです。

出版のきっかけこそご自身の仕事につなげるためのサンプルとのことですが、多くの人が知りたいであろう資産運用を題材として選び、対談形式でわかりやすく、親しみやすいイラスト、そして巧みなレイアウトなど、商業出版で出せるほどの高いレベルでまとめあげられています。さらに、手頃なサイズ感やページ数、適切な価格、電子版との並行販売などもあいまって、1000件を超えるAmazonカスタマーレビューや、発売から2年近くたった現在でもコンスタントな売れ行きを獲得していることが高く評価されました。

<グランプリ選評>
「人物イラスト以外の作業は全て自分で行いました。ライティングだけでなく、本来は自分の専門ではない図版の作成、DTPなども行ったので素人くさいところもありますが、あえて外注はせずに、自分のできる範囲で作りました。」と著者。PODを使った個人出版にチャレンジされ、商業出版に匹敵するレベルの本をほぼ一人で作り上げました。そもそもの出版目的こそ、ご自身の仕事の力量をクライアントに理解してもらうための見本書籍だったとのことですが、そのような目的でPOD出版を活用されること自体、新しい世代の登場という気がします。

実はこの本、電子書籍版も半額以下の価格で販売されているにも関わらず、紙の本(POD版)だけで1万1千冊以上を売り上げています。さらに発売から2年近く経ったいまでも、ひと月あたりの販売実績が伸び続けているというのも驚異的で、商業出版でもなかなか見られることではありません。

本の企画自体は商業出版でも数多く出版されているジャンルなだけに、ユニークな出版活動を評価の軸に据えているネクパブPODアワードのグランプリに本当に相応しいか、という議論も一旦はなされました。しかし、タイムリーに売れ筋のものをしっかりした内容で作れば、PODの個人出版でもここまで売ることができる、という圧倒的な実績を前に、審査員全員による高い評価が揺らぐことはありませんでした。20年後に今の時代を振り返ってみた時に、「プロの出版社と個人出版を隔てる壁が低くなっていったのは、あの頃がターニングポイントだったね」と思わせられるかもしれない、そんな時代を象徴する受賞だと思います。

 
■優秀賞(賞金20万円)

池田 憲昭
応募作品:『多様性~人と森のサスティナブルな関係』

★Kindle:https://amzn.to/3iwAJMM

<選評>
ドイツに長年住む森林の専門家である著者による、四半世紀の間に学び、働き、生活する中で得られた幅広い知見が、人と森との関係を軸にまとめられた一冊です。

この本は、Amazonのカスタマーレビューでも「まさにSDGsそのもの」「SDGsの本質を学べる本」などと高い評価を受けています。実際に日本ではSDGsという言葉がバズワードにもなっているほどですが、著者が拠点にしているドイツはサステナビリティ(持続可能性)の語源を持つ国でもあるにもかかわらずSDGsを知らない人も多く、著者もそれを意識して執筆したわけではないらしいのです。

著者の池田さんご自身によるドイツでの長年の体験や経験から培われた本物の「知」と、「サステナビリティ」という時代が求めるテーマ。そのふたつが高度に結びついた内容になっている本書には、SDGsブームにのって急ごしらえで作られたようなコンテンツとは一線を画す「本物」感があります。そしてその結果として、日本では「まさにSDGsそのもの」として多くの人に受け入れられることとなりました。それらのことが高く評価されました。

高島 たかこ
応募作品:『Link 「何かを始めた女たち」公式BOOK』

★Kindle:https://amzn.to/3wC69t8

<選評>
2020年の緊急事態宣言をきっかけに、「コロナ禍であっても、人と繋がることを諦めたくない」そんな気持ちに共感した人々が集まったオンラインイベントが全3回で開催されました。この本は、2000人もの参加者を集めたそのイベントの世界を味わうことができる公式ブックです。

本を開くと、雑誌やムックのような体裁のきれいなレイアウトや写真が目を引きます。本づくりのプロではない人たちの集まりでも、レイアウトのテンプレートを用意することができれば、コンテンツや原稿を持ち寄り当てはめていくことで、ここまでの本を作ることができる。比較的効率よい形で、高品質な雑誌やムックのような個人出版を実現できる。その見本となるような本になっています。

昨今、紙の雑誌を取り巻く状況は厳しく、電子版に移行することも珍しくありません。そのような中、PODならばこんなこともできるという雑誌の一つの生き残りの形を示していること、この時代だからこそ始まった企画というユニークさ、初めて出会った人たちまでも巻き込んでのチームパブリッシングを実現させたという点で高く評価されました。

Sachiaki Takamiya
応募作品:『The Ikigai Diet: The Secret Japanese Diet to Health and Longevity』

★Kindle:https://amzn.to/37PV0dT

<選評>
健康と長寿を求める欧米の人たちに向けて、日本の伝統文化を基にした食事法と健康法を英語で紹介した本です。同様のテーマで日本語版も出版されていますが、今回は英語版を代表作としてご応募いただきました。

ネクパブをご利用いただいてのAmazon PODでは、海外6か国(アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン)での出版も可能であり、それはPODが従来の出版方法と比較して非常に優れた点でもありますが、海外出版にチャレンジされている方はまだ一握りです。著者は、この本に書かれている内容を、何が何でも世界中の人たちに伝えたいという一心で、母国語ではない英語で苦心しながら執筆し、ブログ、SNS、YouTubeなどを活用した販促活動も行っています。

個人でワールドワイドな出版にチャレンジし、それが売上という形も含めて一定の成功を得られていること。本文に図や写真がないことはいささか寂しく思えつつも、それを補って余りあるチャレンジであることが高く評価されました。

「眉村卓の異世界通信」刊行委員会
応募作品:『眉村卓の異世界通信』

★Kindle:https://amzn.to/3JDK5lJ

<選評>
2019年にお亡くなりになったSF作家の眉村卓さん。故人を偲ぶファンの間から「眉村さんを偲ぶ会」の開催が提案されるも、長引くコロナ禍で見込みが立ちませんでした。そこで偲ぶ会に代わって、ファンが協力しあい、企画されたのが記念誌ともいえるこの本です。

個人個人にとって忘れられないことがある時に、それをPODという形で残し、発信する。「忘れないこと」の装置ともいえる、PODの素敵な活用方法のひとつと言えるでしょう。

研究あり、思い出話ありで資料としての網羅性も高く、愛情のこもった力作であること。「楽しく一気に書き切った」という文章も良く、完成度が高いこと。そして有志による出版プロジェクトという、チームパブリッシングとしての取り組みも高く評価されました。

 
■審査員特別賞(賞金10万円)

◎理科実験教材研究会(代表:榎本 成己)
応募作品:『子どもと大人のサイエンス』

◎濱田 雅子
応募作品:『パリ・モードからアメリカン・ルックへ アメリカ服飾社会史 近現代篇』

◎中 一隆
応募作品:『立体構造を楽しむ バラの折り紙』

◎亀山 永子
応募作品:『きせきのやしのみ』

◎津高 一風
応募作品:『戦場レストラン』

◎田中治久 (hally)
応募作品:『ソフトウェア著作権の誕生』

◎清水 寛
応募作品:『猫が寝るとき』

 
<選考委員(五十音順)>

井芹昌信さん(株式会社インプレスR&D 取締役会長)
下川和男さん(イースト株式会社 取締役 会長)
塚本由紀さん(株式会社インプレスホールディングス 取締役副社長)
土田米一さん(株式会社Impress Professional Works 代表取締役社長)
新名 新さん(株式会社メディアドゥ 取締役副社長 COO)
福浦一広さん(株式会社インプレスR&D 代表取締役社長/NextPublishingセンター長)
山本義徳さん(ネクパブ栄誉賞 受賞著者)

 
【詳細発表・アーカイブ配信について】

3月29日(火)午後より、授賞式のアーカイブや受賞者のコメント動画などを、ネクパブPODアワード2022特設サイトにて公開予定です。

★ネクパブPODアワード2022特設サイト:https://nextpublishing.jp/award2022/

 

ネクパブ・オーサーズプレスについて

「ネクパブ・オーサーズプレス」は、Amazon.co.jpのPODサービスを活用した、インプレスR&Dが運営する個人・団体向けの出版販売支援サービスです。所定の形式の原稿ファイルを用意することで、どなたでも基本無料で紙書籍や電子書籍を出版、Amazon.co.jpで販売できます。

 
Amazonのプリント・オン・デマンド(POD)サービス、およびAmazon Kindleを活用しており、紙書籍は、読者からの注文に応じてAmazonより1冊ずつ印刷・発送されます。そのため一般的な出版や自費出版のようにあらかじめ大量の在庫を持つ必要がなく、まとまった費用も不要となりました。また出版社を通さない完全個人による出版となるため、枠にとらわれない出版活動が可能です。

2016年10月のサービス開始以来、累計会員数6,700名超、累計出版点数5,900点、Amazonでの累計販売数27万冊、累計販売額6.4億円と、POD出版分野では日本最大級の個人向け出版サービスに成長しています。

★URL:https://nextpublishing.jp/author

 
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