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「2021年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定! 早見和真さん、上間陽子さん、岩瀬達哉さん、古川日出男さん、河野啓さん、河合香織さんの6作品

「2021年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定!

「2021年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品が決定!

「2021年(第4回)Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」は、2020年7月1日から2021年6月30日の間に日本語で出版されたノンフィクション作品全般(海外作品の翻訳本は除く)を対象に書店員による一次投票が行われ、ノミネート作品が決定しました。

 

「2021年 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」ノミネート作品

第4回となる「2021年ノンフィクション本大賞」は、一次投票が5月20日より6月30日まで行われ、集計の結果、上位6作品がノミネート作品に決定しました。

なお、7月20日から9月20日まで二次投票が行われ、11月上旬に最終結果が発表される予定です。

 
【ノミネート作品】

◎『あの夏の正解』(早見和真さん/新潮社)

◎『海をあげる』(上間陽子さん/筑摩書房)

◎『キツネ目 グリコ森永事件全真相』(岩瀬達哉さん/講談社)

◎『ゼロエフ』(古川日出男さん/講談社)

◎『デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場』(河野啓さん/集英社)

◎『分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議』(河合香織さん/岩波書店)

 

「Yahoo!ニュース | 本屋大賞 ノンフィクション本大賞」について

ノンフィクション本大賞は、2018年にYahoo!ニュースと本屋大賞が創設。過去1年間に日本語で出版されているノンフィクション作品全般(新書、海外作品の翻訳本は除く)を対象に、全国の書店で働く書店員の投票で大賞を決定します。受賞者には、賞金(取材支援費)として100万円が贈られます。

選考は、一次投票で一人3作品を選んでコメント付きで投票、その集計結果、上位6作品をノミネート本として発表。二次投票はノミネート作品をすべて読んだ上で、全作品に感想コメントを書き、ベスト3に順位をつけて投票。二次投票の集計結果により大賞作品を決定します。

 

あの夏の正解
早見 和真 (著)

コロナ禍で甲子園が中止になった夏。
夢を奪われた選手と指導者はどう行動したのか。

「このまま終わっちゃうの」?
2020年、愛媛の済美と石川の星稜、強豪2校に密着した元高校球児の作家は、彼らに向き合い、〝甲子園のない夏〟の意味を問い続けた。退部の意思を打ち明けた3年生、迷いを正直に吐露する監督……。パンデミックに翻弄され、挑戦することさえ許されなかったすべての人に送るノンフィクション。

海をあげる
上間 陽子 (著)

「海が赤くにごった日から、私は言葉を失った」
おびやかされる、沖縄での美しく優しい生活。 幼い娘を抱えながら、理不尽な暴力に直面してなおその目の光を失わない著者の姿は、連載中から大きな反響を呼んだ。
ベストセラー『裸足で逃げる 沖縄の夜の街の少女たち』から3年、身体に残った言葉を聞きとるようにして書かれた初めてのエッセイ集。

生きていることが面倒くさい日々が私にあったことは、若い女の子の調査の仕事をしていると、どこかで役に立っているように思う。(……)
あれからだいぶ時間がたった。新しい音楽はまだこない。それでもインタビューの帰り道、女の子たちの声は音楽のようなものだと私は思う。だからいま私は、やっぱり新しい音楽を聞いている。
悲しみのようなものはたぶん、生きているかぎり消えない。それでもだいぶ小さな傷になって私になじみ、私はひとの言葉を聞くことを仕事にした。(「美味しいごはん」より)

初出=webちくま(2019年4月~2020年3月)
ブックデザイン 鈴木成一デザイン室
装画・挿画 椎木彩子

キツネ目 グリコ森永事件全真相
岩瀬 達哉 (著)

147通にも及ぶ膨大な脅迫状、600点以上の遺留品、さらには目撃、尾行までされながら、ついに時効の彼方へと逃げ込んだ「グリコ森永事件」犯人グループ。
その中心人物、かつ司令塔となったのが、「キツネ目の男」だった。
グリコの江崎勝久社長を自宅から拉致して監禁、身代金を要求するという「実力行使」から、青酸入りの菓子と脅迫状の組み合わせによって裏取引し、企業からカネを奪おうとする「知能犯罪」、そしてメディアや世論を巻き込んだ劇場型のパフォーマンスまで、日本の犯罪史上に残る空前絶後の事件だ。
しかし、犯人グループは、その「痕跡」を消しきれていなかった。
当時、第一線で捜査にあたった刑事、捜査指揮した警察幹部、犯人グループと直接言葉を交わした被害者、脅迫状の的になった企業幹部など、徹底した取材で事件の真相をえぐり出す。
「少なくとも6人いた」という犯人グループの、役割分担、構成にまで迫る!
「キツネ目と仲間たち」の全貌が、闇の向こうから浮かび上がる――。

ゼロエフ
古川 日出男 (著)

NHK「目撃!にっぽん」で放送!
被災地を歩き、見て、考えた。あの日から10年、小説家が肉体と思考で挑む初のノンフィクション。

福島のシイタケ生産業者の家に生まれ育った著者が初めて出自を語り、18歳であとにした故郷に全身で向き合った。
生者たちに、そして死者たちに取材をするために。
中通りと浜通りを縦断した。いつしか360キロを歩き抜いた。報道からこぼれ落ちる現実を目にした。ひたすらに考えた。

時間が経たなければ、出てこない言葉がある。
小説家だからこその洞察に基づく震災論にして国家論!

デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場
河野 啓 (著)

2020年 第18回 開高健ノンフィクション賞受賞作。

両手の指9本を失いながら“七大陸最高峰単独無酸素”登頂を目指した登山家・栗城史多(くりき のぶかず)氏。エベレスト登頂をインターネットで生中継することを掲げ、SNS時代の寵児と称賛を受けた。しかし、8度目の挑戦となった2018年5月21日、滑落死。35歳だった。

彼はなぜ凍傷で指を失ったあともエベレストに挑み続けたのか?
最後の挑戦に、登れるはずのない最難関のルートを選んだ理由は何だったのか?
滑落死は本当に事故だったのか? そして、彼は何者だったのか。
謎多き人気クライマーの心の内を、綿密な取材で解き明かす。

≪選考委員、大絶賛≫
私たちの社会が抱える深い闇に迫ろうとする著者の試みは、高く評価されるべきだ。
――姜尚中氏(政治学者)
栗城氏の姿は、社会的承認によってしか生を実感できない現代社会の人間の象徴に見える。
――田中優子氏(法政大学総長)
人一人の抱える心の闇や孤独。ノンフィクションであるとともに、文学でもある。
――藤沢 周氏(作家)
「デス・ゾーン」の所在を探り当てた著者。その仄暗い場所への旅は、読者をぐいぐいと引きつける。
――茂木健一郎氏(脳科学者)
ならば、栗城をトリックスターとして造形した主犯は誰か。河野自身だ。
――森 達也氏(映画監督・作家)
(選評より・五十音順)

分水嶺 ドキュメント コロナ対策専門家会議
河合 香織 (著)

クラスター対策に3密回避。未知の新型コロナウイルスに日本では独自の対策がとられたが、その指針を描いた「専門家会議」ではどんな議論がなされていたのか? 注目を集めた度々の記者会見、自粛要請に高まる批判、そして初めての緊急事態宣言……。組織廃止までの約四カ月半、専門家たちの議論と葛藤を、政権や行政も含め関係者の証言で描くノンフィクション。

 
【関連】
2021年(第4回)ノンフィクション本大賞 – Yahoo!ニュース

 


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