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「子どもノンフィクション文学賞」小学生の部大賞受賞作『二平方メートルの世界で』が絵本に! 原画展も開催

『二平方メートルの世界で』(文:前田海音さん/絵:はたこうしろうさん)

『二平方メートルの世界で』(文:前田海音さん/絵:はたこうしろうさん)

「第11回子どもノンフィクション文学賞」(福岡県北九州市主催)の小学生の部で大賞を受賞した『二平方メートルの世界で』(文:前田海音さん/絵:はた こうしろうさん)が、小学館より刊行されました。

 

病院のベッドの上で、少女が発見したのは……。

たくさんのだれかが、わたしに語りかけてくれた。ひとりじゃないよって……。
絵本『二平方メートルの世界で』は、札幌の小学5年生・前田海音さんが3年生のときに書いた作文がもとになっています。

 
この作文は「第11回子どもノンフィクション文学賞」(福岡県北九州市主催)小学生の部大賞を受賞しました。

海音さんは、脳神経の病気の治療で3歳のころから入退院をくりかえしています。入院中のある日のこと、たまたまいつもとは頭と足を逆にしてベッドに横たわると、備え付けのオーバーテーブルのうらに、たくさんの落書きがあることに気がつきます。「みんながんばろうね」「再手術サイテー」「ママにめいわくかけちゃってる。ごめんね」……海音さんと同じベッドを使っていた、顔も名前も知らない子どもたちの言葉でした。

 
受賞作には、その落書きを発見したときの思いや、入院中の孤独感、家族に対する気持ちなどが綴られています。編集部から本にしたいというお願いをしたところ、「病気と生きる仲間がいること、いたことを、わたしが代表してみんなに伝える役割なのかなと、覚悟を決めました」という手紙が届いたそうです。

そこで、作文を絵本作家のはたこうしろうさんに読んでもらうと、はたさんは、「海音さんが気づいたことや感じたことは、みんなに覚えておいてほしい大切なことかと思う」と言って、絵を描くことを引き受けました。

 
はじめて海音さんとはたさんが会ったのは、去年の秋、感染症流行の第2波がやってくる直前のことです。その後もふたりは編集部を介して打ち合わせを続け、この作品を完成させました。

 

著者プロフィール

 
■文:前田海音(まえだ・みおん)さん

2010年、北海道滝川市生まれ。札幌市の小学校に通う小学5年生。趣味は将棋と水泳と読書。

「絵本は『100万回生きたねこ』、読みものだと『にいちゃんのランドセル』が好きです」。

 
■絵:はたこうしろうさん

1963年、兵庫県西宮市生まれ。絵本作家。

おもな作品に「ショコラちゃん」シリーズ(文:中川ひろたかさん/講談社)、『なつのいちにち』(偕成社)、『どしゃぶり』(文:おーなり由子さん/講談社)など。

 

原画展も開催!

本書の原画展が次の通り開催されます。

 
◎札幌・コーチャンフォーミュンヘン大橋店:開催中~5月5日(水)

◎東京・神保町ブックハウスカフェ:5月12日(水)~5月18日(火)

◎東京・丸善丸の内本店:6月18日(金)~7月15日(木)

 

二平方メートルの世界で
前田 海音 (著), はた こうしろう (イラスト)

小学生と人気絵本作家の感動作

札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。わたしはひとりぼっちじゃなかった! 実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品に、当代一の人気絵本作家はたこうしろうが絵をつけた奇跡のコラボレーション。誰も予想できない30ー31ページ目の見開きと、ハートウオーミングなラスト。涙なしには読めない感動作。

【編集担当からのおすすめ情報】
子どもノンフィクション文学賞を、満場一致で受賞した小学3年生の女の子の作文を読んだ人気絵本作家はたこうしろうさんが、その作者・前田海音ちゃんを訪ねて札幌へ。海音ちゃんが見ている札幌の街の風景や、小学校、そして病院を描いた。なにより、海音ちゃんの心を描いた絵本です。

 


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