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芥川賞受賞&2021年本屋大賞ノミネート!宇佐見りんさん『推し、燃ゆ』が受賞9日で20万部突破

宇佐見りんさん著『推し、燃ゆ』

宇佐見りんさん著『推し、燃ゆ』

宇佐見りんさんの第164回芥川賞受賞作『推し、燃ゆ』(河出書房新社)が、1月29日を以て発行20万部を突破しました。

 

『推し、燃ゆ』が受賞9日で20万部突破! 大量40ページ試し読み公開中

本作は2020年7月発売の『文藝』秋季号に一挙掲載された作品で、掲載直後よりSNSを中心に話題沸騰。同号は発売4日で異例の増刷が決まるほどの話題となり、9月に単行本化された作品です。

 
単行本も順調に版を重ね、受賞前の時点で7万部まで部数を伸ばしていました。1月20日夕方に芥川賞受賞が報道されると、またたく間に全国の書店店頭から在庫が払底し、即3万部の重版を決定しましたが、予約でいっぱいに。

また、受賞翌日の1月21日には本作の2021年本屋大賞へのノミネートが発表され、さらなる注文が殺到し、受賞後9日で20万部を達成する運びとなりました。

 
本作の主人公は、「推しは私の背骨」という信条の元、アイドル上野真幸を“解釈“することに心血を注ぐ、16歳の高校生・あかり。彼女の「推し」がファンを殴って炎上するところから物語は始まります。

「推し」という言葉に馴染みが深い10~20代はもちろん、そんな子供たちを「理解したい」と考えている親世代、そして、「推し」の有無にかかわらず、何かの存在を心の支えにして困難な毎日を生きる人たちから熱烈な支持を得ています。

 
【あらすじ】

あかり、16歳。ままならない人生を引きずり、祈るように推しを推す。そんなある日、推しがファンを殴った。

 
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宇佐見りんさん プロフィール

(c)宇壽山貴久子

(c)宇壽山貴久子

宇佐見りん(うさみ・りん)さんは1999年に静岡県で生まれ、幼少時から神奈川県在住。現在は21歳、大学2年生です。

2019年『かか』で母親との関係に苦しむ少女を描き、第56回文藝賞を受賞し、鮮烈なデビューを飾りました。また、同作は2020年に三島由紀夫賞(第33回)を史上最年少で受賞。2作目となる本作『推し、燃ゆ』で、今回、芥川賞初ノミネートにして受賞となりました。

 
【発売記念 フリーペーパー(著者コメントつき)】

「推しだけでなく、推しを推すこともまた、尊く、しんどいと思うのです。」
──宇佐見りん

 

推し、燃ゆ
宇佐見りん (著)

「推しが燃えた。ファンを殴ったらしい」

◎未来の考古学者に見つけてほしい
時代を見事に活写した傑作
――朝井リョウ

◎すごかった。ほんとに。
――高橋源一郎

◎一番新しくて古典的な、青春の物語
――尾崎真理子

◎ドストエフスキーが20代半ばで書いた
初期作品のハチャメチャさとも重なり合う。
――亀山郁夫

◎今を生きるすべての人にとって歪(いびつ)で、でも切実な自尊心の保ち方、を描いた物語
――町田康

◎すべての推す人たちにとっての救いの書であると同時に、絶望の書でもある本作を、わたしは強く強く推す。
――豊崎由美

逃避でも依存でもない、推しは私の背骨だ。アイドル上野真幸を”解釈”することに心血を注ぐあかり。ある日突然、推しが炎上し――。デビュー作『かか』は第56回文藝賞及び第33回三島賞を受賞(三島賞は史上最年少受賞)。21歳、圧巻の第二作。

 
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