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【第22回小野十三郎賞】今野和代さん『悪い兄さん』と永澤幸治さん『賑やかな消滅』、神山睦美さん『終わりなき漱石』が受賞

第22回小野十三郎賞が決定!

第22回小野十三郎賞が決定!

大阪文学協会は、優れた詩集および詩評論書に贈る「第22回小野十三郎賞」の受賞作を発表しました。

 

第22回小野十三郎賞が決定!

第22回小野十三郎賞は、9月25日にリモート会議で最終選考会が開催され、次の通り受賞作が決定しました。なお、今回は全国各地から詩集122冊、詩評論書16冊の応募がありました。

 
<第22回小野十三郎賞 受賞作品>

【詩集部門】

◎今野和代(こんの・かずよ)さん
『悪い兄さん』(思潮社)

◎永澤幸治(ながさわ・ゆきはる)さん
『賑やかな消滅』(私家版)

 
【詩評論書部門】

神山睦美(かみやま・むつみ)さん
『終わりなき漱石』(幻戯書房)

 
詩集部門を受賞した今野和代さんと永澤幸治さんにはそれぞれ賞金15万円(ダブル受賞のため)、詩評論書部門を受賞した神山睦美さんには賞金30万円が贈られます。

選考委員は、詩集部門が倉橋健一さん、小池昌代さん、坪内稔典さん、詩評論書部門は葉山郁生さん、細見和之さん、山田兼士さん。

 

小野十三郎賞について

小野十三郎賞(おのとおざぶろうしょう)は、1954年の大阪文学学校の創設から37年間にわたり、校長を務めた詩人の故・小野十三郎さん(1996年没)の多彩な詩業を記念し、全国の創造的な書き手たちを奨励することを目的に1999年に創設され文学賞です。大阪文学学校の運営母体である一般社団法人「大阪文学協会」が主催し、朝日新聞社が共催。

なお、前回から「詩集」「詩評論書」の2部門に分けて選考を行うこととなりました。

 

悪い兄さん
今野 和代 (著)

「綯い交ざった慈しみと怒り。願いと悔い。1冊の詩集がかかえる容量をはるかに超えて生え出てくる、沼からの手のようなドラマの詩集だ」(金時鐘)。 この世の闇を視よ、声を轟かせよ。11年ぶり、渾身の新詩集。装幀=中島浩、装画=木村タカヒロ

終わりなき漱石
神山 睦美 (著)

生成、深化、そして再帰へ。
著者がデビュー以来長年書き継いできた『夏目漱石論―序説』(1980)、『「それから」から「明暗」へ』(1982)、『夏目漱石は思想家である』(2007)、『漱石の俳句・漢詩』(2011)の四冊をベースに、新たに一貫したモティーフのもと読み直し、大幅改稿のうえ論じ直した、神山漱石論の現時点での集大成となる超大作。
小説のみならず、俳句・漢詩さらに『文学論』も含めた、夏目漱石の文学と思想――その全体像を読み解く試み。

 
【関連】
小野十三郎賞 | 詩と小説 大阪文学学校

 


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