【訃報】スウェーデンの児童文学作家・ウルフ・スタルクさんが死去 『夜行バスにのって』、パーシーシリーズなど
スウェーデンの児童文学作家・ウルフ・スタルクさんが6月13日に死去しました。72歳。
ウルフ・スタルクさんは、1944年、スウェーデン・ストックホルム生まれ。
1988年に絵本『ぼくはジャガーだ』(佑学社)の文章でニルス・ホルゲション賞を受賞。同賞は、スウェーデン人として初めてノーベル文学賞を受賞した、セルマ・ラーゲルレーヴの『ニルスのふしぎな旅』の主人公の名前にちなんで創設されたもの。
また1994年には、『おじいちゃんの口笛』(ほるぷ出版)で、ドイツ政府が主催するドイツ児童文学賞を受賞するなど、数々の賞を受賞。
なお、2018年の国際アンデルセン賞の候補者でもあります。
著書に、『パーシーの魔法の運動ぐつ』などのパーシーシリーズや、『シロクマたちのダンス』『夜行バスにのって』『ゴールデンハート』などがあります。
魔法の運動ぐつさえあれば、パーシーみたいになれる!ウルフ少年のちょっとエッチでなんだか泣けるスウェーデンの物語。
シロクマたちのダンス
シロクマそっくりのとうさんは、無口で、不器用だけれど、ラッセにとっては、だれよりも、ほっとしてあまえられる存在でした。ところが、クリスマス・イブの日に、かあさんの裏切りがわかって、とうさんとラッセは別々に暮らすことになってしまいました。スウェーデンの児童文学賞をつぎつぎに受賞した作家の心にしみる一冊。
夜行バスにのって
月がほしブドウ通りを照らすころ、夜行バスを運転している父さんから電話です。「シクステン、おれだ!」母さんと別れてから、父さんの愛情は、ぜーんぶシクステンにそそがれるようになりました。そんな毎日がちょっと息苦しいシクステンは、父さんに、ガールフレンドを紹介しようと思いつきます。不器用な父と息子との愛情を描き、スウェーデンで映画化された話題作。