『はがきの名文コンクール 一言の願い 明日への願い』発売 第3回はがきの名文コンクールも募集中
最近、「はがき」を書いたことがありますか?想いを綴り、ポストに出向き、コトンと投函。そんな「はがき」の魅力を再発見できる『はがきの名文コンクール 一言の願い 明日への願い』が刊行されました。
前略。どうだい、ソッチ。
もう馴れたかい。コッチは万事に不馴れで、閉口しているよ。
そうか、
出窓の手すりにきていた鳩も、君から豆が貰えず閉口しているのか、
おれが顔を出すと、ぷいと顔を背けて行っちまうんだ。
おれだって、君に劣らず優しいのになあ。
まあ、いいか。鳩は鳩、おれはおれ。
君のつくる味噌汁(おみおつけ)が飲みてえよ。
こん畜生め、後略だ。
第1回 大賞 山口峯三さん(90歳・埼玉県)
正直な言葉が胸を打つ、「普通の人の名文集」
「書かれた文章に、一般的な意味での上手下手はあります。でも、願い事の切実さは上手なだけでは伝わってこないようにも思います。おそらく願い事を文字にすることは自分自身への問いかけでもあるのでしょう。「本当は何を願っているの?」「どうして願うの?」そんな内なる声に応えながら、やむにやまれぬ思いが文章となってつづられていきます。」(はがきの名文コンクール実行委員会)
累計7万通近い応募作から選りすぐった168の名文を収載!
願い事を綴ったはがきを、一言主神社のある奈良県御所(ごせ)市の、大正ロマンの漂う郵便名柄(ながら)館宛に送る「はがきの名文コンクール」。第1回(2015年)は「一言の願い」、第2回は「明日への願い」をテーマに作品を募り、全国から7万通近くが集まりました。
本書は、第1回・第2回の大賞作品とその作者のコメントをはじめ、その他の受賞作品、最終選考に残った作品を含め全168の名文を収載しています。
選考委員は、齋藤孝さん、吉本ばななさん、堺屋太一さん。
第3回「わたしの願い」募集中。大賞賞金100万円!!
今年の募集テーマは「わたしの願い」。このコンクールへの入場券は一枚の「はがき」のみ。願いを綴って参加してみてはいかがでしょう。
大賞賞金は100万円。締め切りは2017年8月9日。募集の詳細は、本書または、「はがきの名文コンクール実行委員会」のホームページ、郵便局に掲示されるポスターなどでご確認ください。(2017年8月9日締切)。
★「はがきの名文コンクール」ホームページ http://hagaki-meibun.or.jp/hagaki2017/
『はがきの名文コンクール 一言の願い 明日への願い』 目次と主な構成
●「はがきの名文コンクール」へようこそ
●選考委員紹介 選考委員が思う「はがき」
●2015年 大賞 佳作 日本郵便大賞 郵便名柄館賞 最終候補作の中から
●はがきの宛先、郵便名柄館
●「はがき」という人類文化
●2016年 大賞 佳作 日本郵便大賞 郵便名柄館賞 最終候補作の中から
●郵便名柄館での表彰式
●一言主神社での祈祷/協力・後援・協賛会社について
●はがきの名文コンクール実行委員会より感謝をこめて
●募集要項 第3回 はがきの名文コンクール/Q&A
21世紀の万葉集、誕生! 届け! はがきに書いた願い事。
2015年(第1回)・2016年(第2回)に開催された、「はがきの名文コンクール」(選考委員:齋藤孝氏、吉本ばなな氏、堺屋太一氏)。全国から計7万通近く寄せられた応募作品の中から、168通の名文を収載。はがきに記された老若男女の願い事は、どれも切実で思いやりに満ち、読む人の心に深々としみわたる。21世紀の万葉集とも呼ぶべき作品集。
●第1回テーマ 「一言の願い」
●第2回テーマ 「明日への願い」
20文字以上200文字以下で願い事をつづり、奈良県御所市の郵便名柄館に送られたはがき計約7万通から、各回、大賞1作、佳作10作、日本郵便大賞10作、郵便名柄館館10作が選ばれました。
本書には最終候補作から計106作も合わせて収載しています。
【関連】
▼はがきの名文コンクール2017