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一言もしゃべらない男の子が主人公の絵本『やましたくんはしゃべらない』発売!作者・山下賢二さんトークショー、画家・中田いくみさん原画展も開催

絵本『やましたくんはしゃべらない』発売!作者・山下賢二さんトークショー、画家・中田いくみさん原画展も開催

絵本『やましたくんはしゃべらない』発売!作者・山下賢二さんトークショー、画家・中田いくみさん原画展も開催

岩崎書店は、ちょっと変わった子を主人公にした絵本シリーズ「こんな子きらいかな?」の第2弾となる『やましたくんはしゃべらない』(作:山下賢二さん/絵:中田いくみさん)を、2018年11月10日に刊行しました。

刊行を記念して、作者・山下賢二さんのトークショーと、画家・中田いくみさんの原画展も開催されます。

 

作者・山下賢二さんの子ども時代のエピソードを絵本化

作者の山下賢二さんは、幼稚園入園から小学校卒業までの9年間、人前では一言もしゃべらなかったそうです。

きっかけは、幼稚園の入園日。先生から「お名前言えるかな?」と促されたときのこと。恥ずかしかったのもあるようですが、自己紹介というものになぜか憮然としてしまい、それ以来、家ではペラペラ話しているのに、家の外では一切声を出さない生活を送ることになりました。

絵本『やましたくんはしゃべらない』は、そんな山下さんの子ども時代のエピソードをもとに作られました。

 

画家・コミック作家の中田いくみさんが絵本に初挑戦

絵を手がけたのは、画家・コミック作家として活躍する中田いくみさん。
初めての絵本となる今作では、ときに大きな一枚絵で、ときにコマ割りで、ジェスチャーと筆談のみで過ごしたという山下くんの学校生活を、ありありと描き出しています。

やわらかな線とセピア調の独特な色使いの絵からは、当時の山下くんの気持ち――戸惑いや割り切れなさ、あるいは無言を貫く覚悟――が伝わってくるよう。繊細に描写された子どもたちの表情やしぐさからは、クラスメイトが「しゃべらない子」山下くんをありのままに受け入れている様子、そのクラス全体の温度感まで感じられます。

 

ストーリー:学校で一言もしゃべらなかった山下くんの物語

『やましたくんはしゃべらない』中面

『やましたくんはしゃべらない』中面

クラスに、ちょっとかわった男の子がいる。
小学校に入学した時から、今まで一言もしゃべったことがない山下くん。
その子の声を聞いた友だちは、誰ひとりいない。

『やましたくんはしゃべらない』中面

『やましたくんはしゃべらない』中面

山下くんは一言もしゃべらないけれど、授業中ずっとふざけているし、合唱コンクールでは口パクで歌う。
しゃべらないけれど、友達もたくさんいる。

『やましたくんはしゃべらない』中面

『やましたくんはしゃべらない』中面

ある日、授業参観の作文発表で、山下くんはラジカセを持ってきた。
テープの中に吹き込んだ声で、山下くんは作文を読んだ。
そして、卒業式が来て……。

一言もしゃべらない不思議な男の子・やましたくんの学校生活を、クラスメイトの女の子の目線で綴ります。

 

「話さない」のではなく「話せない」子もいる

家庭では問題なくおしゃべりしているのに、学校や公共の場所など、特定の場面では話せない/話さない。
このような症状は専門用語で「緘黙症(かんもくしょう)」あるいは「場面緘黙症」と呼ばれています。

この本の山下くんは、言葉こそ発しないけれど、クラスメイトと良好なコミュニケーションを取れています。しかし、多くの場合、場面緘黙症の子どもは、何を考えているのか伝わりづらいため、学校で孤立することも少なくないそうです。

 

「こんな子いたら、どうする?」と問いかけてみて

話さない子/話せない子が、自分のクラスにいたら、どうだろう。
どう接する? どうやって仲間になる?
そういうことに思いを巡らせてほしい、そう願ってこの本は作られました。

 
「こんな子きらいかな?」シリーズは、絵本ではあまりメインになることのない、ちょっと嫌われそうな子を主人公にし、その子たちが、どういう行動をし、周囲はどう感じているか描いています。

ともすると、嫌われそうな子どもたちを、「排除」「矯正」するのではなく、「どう受け入れるか」考える一つのきっかけになることを願って刊行されています。
います。

同調圧力が、大人だけでなく、子どもにまで影響をおよぼしている今、息苦しさ、生き辛さを感じている子どもを理解するために、大人にもおススメの絵本です。

 

『やましたくんはしゃべらない』刊行記念イベント 開催概要

【山下賢二さん「やましたくんはしゃべらないトークショー」】

本書発売を記念して、「しゃべらないやましたくん」が復活。
HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE 店長・花田さんの質問に全部、筆談で雄弁にトークを繰り広げます。

■日時:2018年12月15日(土)18:00~

■会場:HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGE(東京都千代田区有楽町1-2-2 日比谷シャンテ3F/TEL:03-5157-1900)

■参加費:1,000円

★イベント詳細:https://bit.ly/2qHBwzb

 
【中田いくみさん「やましたくんはしゃべらない」ミニ原画展】

■会期:2018年11月9日(金)~11月18日(日)

■会場:ブックギャラリー・ポポタム(東京都豊島区西池袋2-15-17/TEL:03-5952-0114)

■時間:平日/1:00~8:00pm 土日/1:00~7:00pm ※水・木休み、11/18(日)は5:00pm終了

■入場料:無料

★イベント詳細:https://bit.ly/2AZqxXY

 

作者プロフィール

■作:山下賢二(やました・けんじ)さん

1972年生まれ。京都出身。2004年に「ガケ書房」をオープン。2015年4月1日、「ガケ書房」を移転・改名し「ホホホ座」をオープン。

著書に『ガケ書房の頃』(夏葉社)、編著として『わたしがカフェをはじめた日。』(小学館)などがある。

 
■絵:中田いくみ(なかた・いくみ)さん

1982年生まれ。埼玉県出身。日本と台湾を主な拠点として個展などで作品を発表している。

また、2013年頃から漫画を描きはじめ、2017年に単行本『かもめのことはよく知らない』(KADOKAWA)を発売。芸術集団「画賊」のメンバーでもある。今作が初めての絵本となる。

 

こんな子きらいかな? (3) やましたくんはしゃべらない (こんな子きらいかな? 3)
ちょっと変、だけど気になる男の子

学校で一度もしゃべったことがない山下君。
作文を発表することになった山下君は、ラジカセに録音した声を流して発表しました。
ちょっと変、だけど気になる男の子のお話。

 
【出版社からのコメント】
山下賢二さんの自伝的エッセイ『ガケ書房の頃』(夏葉社)。

この本のひとつのエピソードから、絵本『やましたくんはしゃべらない』は生まれました。

本当にしゃべらない子どもだった山下賢二さん。
今回は特別に『ガケ書房の頃』より「初めて人前で話したこと」を公開させていただきました。

この絵本に込められた思いを想像しながら、お読みください。

 
【関連】
12/15(土)山下賢二さんトークイベント、日比谷にて開催 – 株式会社岩崎書店 このサイトは、子どもの本の岩崎書店のサイトです。
11/9~18 『やましたくんはしゃべらない』中田いくみさん原画展、池袋にて開催 – 株式会社岩崎書店 このサイトは、子どもの本の岩崎書店のサイトです。

 


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