デビュー作にして2022年CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作!ジャクリーン・バブリッツさん『わたしの名前を消さないで』が刊行
オーストラリア出身作家ジャクリーン・バブリッツさんのデビュー作『わたしの名前を消さないで』が新潮文庫より刊行されました。
殺害された女性と第一発見者の女性、まじわるはずのない二人の運命が重なりあったとき――。
ニュージーランド及び本国オーストラリアでベストセラーを記録した、ジャクリーン・バブリッツさんのデビュー作にして2022年CWAゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作となったサスペンス小説です。
【あらすじ】
18歳の誕生日に、現金と盗んだカメラだけを持ってニューヨークにやってきたアリス。人生の新たなスタートを切ろうとしていたわずか1ヶ月後、彼女は身元不明者となり遺体となって発見される。
一方、36歳のルビーもまた再出発を願いニューヨークに移り住むが、かつてないほど孤独を感じていた。ある日、ハドソン川で身元不明の遺体(アリス)を発見し、とり憑かれたようになってしまう。死んだアリスの意識は現世をさまよい、ルビーが自分の短い人生と悲劇的な死の謎を解き明かしてくれることを切に願う。だが、そんなルビーの身辺にアリスの殺害者の影が忍び寄っていた――。
出会うことはありえない二人の女性の人生が交差するさまを、死んだ少女の視点から描いた、ミステリアスなサスペンス・ストーリー。
殺されてしまった18歳の女性の魂の視点から描かれるという、この衝撃的なデビュー作は、一般文芸書部門で2022年「オーストラリアン・ブック・インダストリー・アワード」を受賞、英国でもっとも権威のある英国推理作家協会(CWA)のゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)最終候補作にも選ばれました(他の候補作に、S・A・コスビー『頬に哀しみを刻め』など)。これまであまりメインとして描かれてこなかった殺人事件の遺体発見者の生活に焦点をあてていることからも、ミステリーの新たな潮流として注目すべき小説であることに間違いないでしょう。
〈『わたしの名前を消さないで』への賞賛の言葉〉
「この悲痛で美しく、そして非常に重要な小説に、わたしはすぐさま恋をした。ジャクリーン・バブリッツの散文は光り輝き、一晩中ページをめくる手を止まらせないプロットは、巧妙で独創的。誰もがこの本を読むべきだ。」
――ロージー・ウォルシュ (ベストセラー小説「The Man Who Didn’t Call」の著者)
「文句なしのデビュー作。衝撃的で、感動的で、終始心を掴まれ、私たちを結びつける絆といったものを鋭く描き出している。」
――エリザベス・ケイ (ベストセラー・サスペンス小説「Seven Lies」の著者)
著者プロフィール
■著者:ジャクリーン・バブリッツ(Jacqueline Bublitz)さん
作家、フェミニスト。オーストラリアのメルボルンとニュージーランド北島西海岸の故郷を行き来しながら執筆を続けている。デビュー作『わたしの名前を消さないで』はオーストラリア及びニュージーランド国内でベストセラーとなり、2022年に一般文芸書部門で「オーストラリアン・ブック・インダストリー・アワ ード」を受賞。2024年秋、愛、喪失、絆をテーマとした第2作「Leave the Girls Behind」を刊行予定。
■訳者:宮脇裕子(みやわき・ゆうこ)さん
東京都出身。上智大学外国語学部英語学科卒業。ハイスミス『ふくろうの叫び』、クレイグ『昔むかしの物語』、ベニスン『ウィンザー城の秘密』、グラッブ『狩人の夜』、グレアム『空白の一章─バーナビー主任警部』、ミラー『鉄の門』、ブランド『濃霧は危険』など、訳書多数。
わたしの名前を消さないで (新潮文庫) ジャクリーン・バブリッツ (著), 宮脇 裕子 (翻訳) 殺害された女性と、第一発見者の女性。 |
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