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千葉ともこさん〈歴史エンターテインメント〉『火輪の翼』が刊行 デビュー第2作『戴天』の文庫化も

千葉ともこさんの書き下ろし長編小説『火輪の翼』が文藝春秋より刊行されました。また、デビュー2作目の『戴天』が文庫され、3月6日に文春文庫より発売。装画はともに、人気漫画家・イラストレーターの山田章博さんが担当しています。

 

たとえ、この身が滅びても――胸熱の歴史エンターテインメント

千葉ともこさんは、2020年に第27回松本清張賞を受賞した『震雷の人』でデビュー。2022年に刊行した『戴天』では日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞し、デビュー以来〈安史の乱〉を大きなテーマに追い続けてきました。3作目となる『火輪の翼』は、戦を終わらせるために命を懸ける者たちの運命を描いた胸が熱くなるの歴史エンターテインメントです。

 
装画を担当される山田章博さんは漫画家・イラストレーターとして国内外で高い人気を誇り、『十二国記』(著:小野不由美さん)の装画でも広く知られています。

 
【『火輪の翼』あらすじ】

玄宗皇帝が政治を疎かにして国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化。国は疲弊し、多くの無辜の民が傷ついた。

絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、叛乱軍を主導した史家の長男・史朝義と安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。

 

著者コメント

デビュー作『震雷の人』、2作目の『戴天』につづき、ありがたいことに今作の『火輪の翼』の装画も山田先生に手掛けていただきました。作品のモチーフとなる不死鳥を中心に、戦争の中で大義をなそうとする登場人物たちを配した、重厚かつ壮大な絵に圧倒されました。

読者の皆様におかれましては、ぜひ実物の本をお手にとっていただきたいです。とくに、主人公の片肌脱ぎの女の子と中央の不死鳥の勇ましさにご注目ください。

『戴天』刊行以来、試行錯誤を繰り返してきました。装画と併せて、『火輪の翼』の物語をお楽しみいただけましたら幸いです。

『戴天』(文春文庫/3月6日発売)

『戴天』(文春文庫/3月6日発売)

 

著者プロフィール

千葉ともこ(ちば・ともこ)さんは、1979年生まれ、茨城県出身。筑波大学日本語・日本文化学類卒業。2020年『震雷の人』で第27回松本清張賞を受賞しデビュー。

2022年にタラス河畔の戦いから安史の乱を描いた2作目の『戴天』で第11回日本歴史時代作家協会賞新人賞を受賞。『オール讀物』(文藝春秋)掲載の短編「一角の涙」が『時代小説ザ・ベスト2022』(集英社文庫)に収録。

 

火輪の翼
千葉 ともこ (著)

戴天 (文春文庫)
千葉 ともこ (著)

唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。

 


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