「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」廣嶋玲子さん和風ファンタジー『火鍛冶の娘』が文庫化! 和風古代ファンタジー『送り人の娘』もリニューアルして同時発売
「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズで知られる児童書作家の廣嶋玲子さんによる”和風ファンタジー”『火鍛冶の娘』が文庫化され、角川文庫より8月24日に刊行されました。
また、同じく和風ファンタジーの『送り人の娘』の文庫もカバーをリニューアルし、同日発売。
両作のイメージを統一するイラストは、数々の人気作の装画を手掛ける丹地陽子さんによるものです。
『火鍛冶の娘(ほかじのむすめ)』について
【あらすじ】
古代日本。火鍛冶(ほかじ)の匠を父に持つ少女、沙耶は、父のような火鍛冶になるのが夢だった。
しかし一族には、女は鉄を鍛えてはならないという掟があった。
そこで男と偽り、父が病で逝った後も鍛冶を続けていた沙耶だが、そんな彼女に意外な依頼が。
それは麗しの王子の成人の祝いに、剣を鍛えてほしいというもの。
沙耶は夢中で鍛えるが、その剣は恐ろしい魔剣へと変貌し……。
少女の夢と挫折、そして冒険を描いた傑作和風ファンタジー!
【登場人物】
◎沙耶(さや)……天才的な鍛冶の才能を持つ少女。男と偽って鍛冶の匠を目指す。
◎阿古矢王子(あこやおうじ)……伊佐穂の国の第一王子。驚くほどに美しい。
◎加津稚王子(かづちおうじ)……第二王子。武に秀でた、茶目っ気のある青年。
◎護足(ごたり)……武人。沙耶のもとを、剣の製作を依頼しに訪れる。
『送り人の娘』について
【あらすじ】
人と神とが共存する古代。額に目の刺青を持つ少女・伊予(いよ)は、死んだ人の魂を黄泉に送ることができる「送り人」だ。
平穏に暮らしていたある日、伊予は死んだ狼を蘇らせてしまう。
「蘇り」は決して行ってはならない禁忌のわざ。それを美貌の覇王・猛日王(たけびおう)に知られ、伊予は彼にその身を狙われることに。
人型をとれる妖狼の闇真(くらま)に助けられ、強くなろうとする伊予だが……。
神に選ばれた少女の成長と絆を描く、傑作古代ファンタジー!!
【登場人物】
◎伊予(いよ)……死者の魂を黄泉に送る力を持つ、「送り人」。
◎闇真(くらま)……妖狼の王。黒銀の毛並みを持つ狼で、人型をとれる。
◎猛日王(たけびおう)……大国の覇王。恐ろしいほどの美貌の持ち主で、野心家。
著者プロフィール
著者の廣嶋玲子(ひろしま・れいこ)さんは、神奈川県出身。横浜市立大学卒業。
「水妖の森」で第4回ジュニア冒険小説大賞、「あぐりこ」で第14回児童文学ファンタジー大賞奨励賞、『狐霊の檻』(小峰書店)で第34回うつのみやこども賞を受賞。
児童書の書き手として圧倒的支持を集め、「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂」シリーズ(偕成社)はアニメ化もされ大人気となる。他作品に、『鳥籠の家』、「妖怪の子預かります」シリーズ(創元推理文庫)、「十年屋」シリーズ(静山社)などがある。
火鍛冶の娘 (角川文庫) 廣嶋 玲子 (著) 大人気児童書作家、廣嶋玲子が贈る、本格和風ファンタジーの傑作! |
送り人の娘 (角川文庫) 廣嶋 玲子 (著), あさぎ 桜 (イラスト) 「送り人」それは、死者の魂を黄泉に送る選ばれた存在。その後継者である少女・伊予は、ある時死んだ狼を蘇らせてしまう。蘇りは誰にも出来ぬはずの禁忌のわざ。そのせいで大国の覇王・猛日王に狙われ……。 |
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