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「凛として時雨」TKさんが自身の生き方や哲学を綴った『ゆれる』が刊行

人気ロックバンド「凛として時雨」TKさんが自身の生き方や哲学を綴った初の著書『ゆれる』をKADOKAWAより刊行しました。

 

孤高の天才ミュージシャンの脳内を解く――ロックバンド、凛として時雨・TKさん初の書き下ろしエッセイ

独創的かつ繊細、静と動、狂気的だけど芸術的 etc.
多様なイメージが共存しているのが、凛として時雨というバンド。
その源を生み出しているフロントマン・TKさんが「不完全の哲学」を綴ります。

 
「永遠に曲が作れないと思っている状況こそが完成」
「完璧主義であるからこそ、満足することはない」
「制作における根本は、“見たことない”“触れたことがない”ものを探す」
「自分の首を絞めていったときに、呼吸の感覚を思い出す」

 
TKさんは、20年のキャリアと齢40を経てもなお、悩み、もがき、苦しみ続けています。
作品作りは、毎回自分を一番底まで掘り下げて、その先にあるものを掴みとってまた何もない状態に戻る。
家族や生い立ち、バンド結成からソロ活動に至るまで、謎に包まれた人間「TK」を解き明かします。

 
【各界著名人の推薦コメント】

◆まふまふさん(マルチクリエイター)

天才はその力すら
才能だと気づかないのだなと。

◆岩井勇気さん(ハライチ)

ずっと一人。
だがこの本を出したという事は
理解を求めているのかもしれない…!

◆遠野遥さん(小説家)

違和感を検知する
高感度センサーと執拗な試行。
魅力の源を垣間見た。

(c)Naoya Matsumoto

(c)Naoya Matsumoto

 

著者コメント

「本を書いてみませんか?」
数多くのミュージシャンがいる中で、なぜか僕にKADOKAWAの編集者の方から連絡が来る。“ライターが取材を重ね、それを元に原稿の土台を作ります”、そんな書き方があるのにも驚いた。僕は過去に一度だけ本を書こうと書き溜めていたことを思い出したが、自分の中にあるものはすべてが普通に見えてしまうので、人に伝えられるものは音楽以外に無いと放置したままだった。だからこそ、そこに第三者が介入してくれることによって、より自分を俯瞰して見られるのではないか。同時に、僕が発する言葉だけを別の人が操ったとして、それが自分の本になるのだろうかと、どこか半信半疑のまま期待を胸に身を委ねてみることにした。

 
「僕は騙されたのかもしれない! 」
届いた初稿は、あまりに綺麗に美しく僕の輪郭を模っていた、甘い幻想を打ち砕くには充分のものだった。インタビュー記事ですら自分の言葉がどう伝わるかを気にする僕が、その手法で本を作ることなんてそもそも出来なかった。僕は抽出してくれた部分をベースに、思い切ってすべての章を自ら書き下ろしていくことにした。(書き直してごめんなさい。)出来上がるまでには長い時間を要したが、ライターさん、編集者の方と推敲しながら、見えなかった自分が浮き彫りになってくるのは刺激的で、いつか書きかけのままだった自分の続きを見つけることが出来た様な気がした。途中で全てをひっくり返しても表現したいものを突き詰めてしまうのは、まるで自分の音楽人生そのもの。揺れにゆれました。

TK(凛として時雨)

 

本書の構成

第1章 衝動を越えて -Active-

第2章 流れのままに -Passive-

第3章 透き通った混沌 -Chaos-

第4章 撃ちこまれた種 -Seed-

※上記は変更になる場合があります。

 

著者プロフィール

TKさんは、1982年生まれ、東京都出身。人気ロックバンド「凛として時雨」のボーカル&ギター。同バンドにおける全作品の作詞作曲やエンジニアを担当し、鋭く独創的な視点で自らの音楽を表現する。加えて、色彩豊かで温度感のある歌詞と刹那的なハイトーンボイスに、業界関係者にも多くのファンを持つ。

2023年4月には、約5年ぶりのアルバム「last aurorally」を発売。TK from 凛として時雨のソロ名義でも活動するほか、著名アーティストへの楽曲提供・プロデュースも多数手掛ける。趣味は海外旅行と写真。

 

【Amazon.co.jp 限定】ゆれる(特典:「TKセレクト未収録写真」データ配信)
TK (著)

〔出版社からのコメント〕
「バンドの持つ普遍的な世界観は残しつつ、革新性も感じられる」、凛として時雨の音楽を聴いたときに抱いた感想だ。守るべきものを守りながら、新しいものを取り入れる。我々編集者はもちろん、世に出す作品作りをする人間において、これは永遠のテーマではないだろうか。TKさんと接するなかで見えた、誰よりも葛藤し、紆余曲折を繰り返す様。どのように、そしてなぜその思考に至ったのか。ファンのみならず、多くの創作者たちをも魅了する理由とは? 彼のクリエイティブの根源に迫りました。

 


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