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「ナイツ」塙宣之さん〈義理のお父さんとの二世帯生活〉エッセイ『静夫さんと僕』が刊行

塙宣之さん著『静夫さんと僕』(徳間書店)

塙宣之さん著『静夫さんと僕』(徳間書店)

お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さんが、ちょっと変わった義父の「静夫さん」との二世帯暮らしを綴ったエッセイ『静夫さんと僕』が徳間書店より刊行されました。

 

ナイツ塙さんの、個性あふれる義理のお父さんとの二世帯生活をユーモラスに綴ったファミリーエッセイ『静夫さんと僕』

お笑いコンビ「ナイツ」の塙宣之さんと同居する義父・静夫さん。
「笑い声は『ギギギギ』」「布団の上で飯を食う」「注射と聞くと部屋に籠城」など、独特すぎる個性を放つその存在は、ナイツ出演のラジオ番組「高田文夫のラジオビバリー昼ズ(木曜日担当) 」(ニッポン放送)、「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)、「土曜ワイドラジオTOKYO ナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)などでも取り上げられ、ファンの中では名前を聞くだけで笑いの取れる愛される存在です。

 
本書はそんな静夫さんにフィーチャーした一冊。塙さんの独自の目線で、変わっていながらも憎めない静夫さんの姿を愛くるしくチャーミングに描いています。

 
エッセイとして楽しむだけではなく、親との同居や義理の家族との付き合い方など、誰もが頭をもたげる高齢化社会で起こりうる問題点に対し、塙さんなりの処世術が感じられます。

 
なお、本書は静夫さんファン第一号の清水ミチコさんも「面白い!」と太鼓判を押しています。

 
読めばほっこり、もしかしたら徳になることはないかもしれないけれど、どこかで家族を思い、大切にしたくなるクスッと笑えてジーンと胸に響くハートウォーミングなファミリーエッセイです。

 

著者コメント(本書「はじめに」より)

世の父親の大半は、身内や周りに迷惑をかけているかもしれません。でも、なんだかんだ結局、愛されているはずです。そんな父親に呆れつつ、苦笑いしている多くの息子、娘さんたちに共感してもらい、多少なりともハートウォーミングな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

静夫さんを通して「うちの親父も大変だったな」と、それぞれに思い出し、ひと笑いしてもらえたら何よりです。

 

静夫さんはこんな人

1945(昭和20)年生まれ、奄美出身の77歳。
長年、東京で自動車教習所の指導教官や、タクシー運転手をしていた。けれど、数年前に脳梗塞になり、足腰を悪くして糖尿病も患い、今はゆっくり隠居暮らし中。

 
●塙さんのことを「のぶたん」と呼ぶ
●四季を通じて、家では下着姿。定番は、股引にランニング
●性格は頑固。そして、しつこい
●日の昇らない早朝にのそっと起き出すので、いつ眠っているか誰もわからない
●大自然が大好きで、野生の草を摘んで家に持ち込み、飾る。そして、よく枯らす
●「ギギギギ」と笑う
●「ありがとう!」「嬉しい!」が口癖
●さまざまな野草で浴室を”魔改造”する
●リウマチの痛みを断末魔のような悲鳴をあげることで散らす ●注射が大嫌い
●塙さんの愛車のミニクーパーに容赦なく水をぶっかける
●娘3人に、一方的に憧れていたきれいな人たちの名前を付けてしまう
●困っている人は、面倒を見る!がモットー
●行動も言葉も自由奔放だが、家族に対する深い愛情はずっと揺るがない
●サイエンスについて考え、学ぶことが大好き
●サッポロ一番の醤油味の袋麺が主食
●尋常じゃないほどのマヨラー
●小林旭の「北帰行」がフェイバリットソング
●アンチ断捨離主義

静夫さんが魔改造した浴室 ※書中ではモノクロ画像になります

静夫さんが魔改造した浴室 ※書中ではモノクロ画像になります

深夜に玄関で遭遇する静夫さん ※書中ではモノクロ画像になります

深夜に玄関で遭遇する静夫さん ※書中ではモノクロ画像になります

静夫さんの大好物「サッポロ一番」の袋麺醤油味 ※書中ではモノクロ画像になります

静夫さんの大好物「サッポロ一番」の袋麺醤油味 ※書中ではモノクロ画像になります

 

清水ミチコさんメッセージ(帯コメントより)

ものすごく面白いお義父さん。見つめてる塙さんはもっと面白い。

 

本書の構成

はじめに

第1章 静夫さんと僕
静夫さんはゲラ中のゲラ
ジャングル風呂
老体の痛みを叫びで散らす
睡眠知らずのおじいさん
注射をさすな!
あえてCDで聴きたい
愛車に水ぶっかけないで!

第2章 静夫さんと過去
若気の至りでつけた名前
運命の出会いは病院で
我が家の縁の下の力持ち
ひとつの揚げ豆腐
矛盾と愛憎を抱えて一緒にいるしかない

第3章 静夫さんと暮らし
勝手に閉まるシャッター
永遠に語れる宇宙・生命の話
偏食家の食卓
顔面血まみれの美容ケア
ガラスの花瓶
アンチ断捨離主義
意外と鋭い観察力
抗えないDNA
僕の思う最大の親孝行

おわりに

 

著者プロフィール

著者の塙宣之(はなわ・のぶゆき)さんは、芸人。1978年生まれ、千葉県出身。漫才協会副会長。

2000年にお笑いコンビ「ナイツ」を土屋伸之さんと結成。2008年以降3年連続でM-1グランプリ決勝進出。THE MANZAI2011準優勝、平成25年度文化庁芸術祭大衆芸能部門優秀賞、平成28年度芸術選奨大衆芸能部門文部科学大臣新人賞、第39回浅草芸能大賞など受賞多数。

著書に『言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか』(集英社新書)、『極私的プロ野球偏愛論 野球と漫才のしあわせな関係』(ベースボール・マガジン社)、『ぼやいて、聞いて。』(左右社)など。

★Twitter:https://twitter.com/hanawa_nobuyuki
★YouTube:https://www.youtube.com/channel/UCG4PIPvmm838XWIJgKFKisw
★ブログ:https://ameblo.jp/knights-hanawa/

 

静夫さんと僕
塙宣之 (著)

何度も呆れるけど、それでもずっと愛してる。
「ギギギギ」と笑い、布団の上で飯を食うし、注射と聞くと部屋に籠城ーー
変なおじいさんとのちょっとおかしな二世帯暮らし

●「はじめに」より
「のぶたん!」
呼ばれた方へ振り返ると、一人のおじいさんが立っていた。静夫さんだ。

静夫さんは、僕と共に暮らすお義父さん。僕は今、都内の一軒家に住んでいる。僕の奥さんと3人の子どもたち、そして奥さんの両親と同居する、いわゆる二世帯住宅だ。
静夫さんは1945年生まれ、奄美出身の77歳。長年、東京で自動車教習所の指導教官や、タクシー運転手をしていたけど、数年前に脳梗塞になり、足腰を悪くして糖尿病も患い、いまはゆっくり隠居暮らし中。

僕が静夫さんの話をすることで、多くの方が父親を懐かしんだり、温かい気持ちになれるなら、書く意味もあるんじゃないか。そう思うから今、筆をとっている。
世の父親の大半は、身内や周りに迷惑をかけているかもしれない。でも、なんだかんだ結局、愛されているはずだ。そんな父親に呆れつつ、苦笑いしている多くの息子、娘さんたちに共感してもらい、多少なりハートウォーミングな気持ちになっていただけたら嬉しい。
静夫さんを通して「うちの親父も大変だったな」と、それぞれに思いだし、ひと笑いしてもらえたら何よりだ。

 


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