ふかわりょうさん〈ローファイ紀行〉『スマホを置いて旅したら』が刊行
ふかわりょうさんの旅エッセイ『スマホを置いて旅したら』が大和書房より刊行されました。
ふかわりょうさんがスマホを置いて旅に出た理由
(本文より)
スマホが我々の生活に与えてくれたものは計り知れません。どれだけの恩恵があるでしょう。どれだけ便利になったでしょう。電話やメールの通信手段に限らず、音楽を聞いたりニュース記事を見たり、動画やSNSを見たり、買い物したりナビをしてもらったり、数えあげればキリがありません。何から何までこれ一台でできてしまいます。
旅から帰ってきて、スマホなしの生活にシフトするつもりもありません。ただ、その一方で、スマホに奪われたものもあると思うのです。便利さに気を取られ、気付かぬうちに失ってしまったもの。そういったものの中に、もしかすると、大事なものがある気がするのです。だから、旅の間だけでも、ほんの少し取り戻すことができたなら。――
<本書の目次>
出発/スマホに奪われたもの/予行演習/うだつの町/長良の恵み/おじさんたちがとける夜/私の背中を押したもの/水琴窟/スマホの波/和紙ができるまで/コーヒーの香りに誘われて/水とおどりの町/サイダーの味は郡上の味/ケイちゃんを求めて/城より団子/タイムマシンに乗って/金華山/電源を入れるまで
ふかわりょうさんからのコメント
スマホを悪者にするつもりも、
手放すつもりもありません。
スマホによって省かれてしまった時間や、
感触を取り戻せたら。
そんな気持ちで出発しました。
一緒に旅をしてくれたら嬉しいです。
著者プロフィール
著者のふかわりょうさんは、1974年生まれ、神奈川県出身。慶應義塾大学在学中の1994年にお笑い芸人としてデビュー。
長髪に白いヘア・ターバンを装着し、「小心者克服講座」でブレイク。現在はテレビ・ラジオでMCやコメンテーターを務めるほか、ROCKETMANとして全国各地のクラブでDJをする傍ら、楽曲提供やアルバムを多数リリースするなど活動は多岐にわたる。
著書に『ひとりで生きると決めたんだ』『世の中と足並みがそろわない』(ともに新潮社)などがある。
スマホを置いて旅したら ふかわりょう (著) 世の中の彩りが変わる、スマホなし紀行。 スマホは便利だけれど、失ったものはないだろうか。 |
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