脳研究者・池谷裕二さん×絵本作家・ヨシタケシンスケさん『モヤモヤそうだんクリニック』が5万部突破!
NHK出版より2020年6月25日に刊行された『モヤモヤそうだんクリニック』が、増刷を重ねついに5万部を突破しました。
「ぼくの『やる気のスイッチ』はどこにあるんでしょう?」「頭がよくなる薬はありますか?」など、日ごろ生活の中で生まれる、心がモヤモヤすること、ふしぎだなと思うこと、納得がいかないと感じることに、脳研究者・池谷裕二さんと人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんのゴールデンコンビが真摯に回答します。
9刷が決定し、5万3000部発行となった『モヤモヤそうだんクリニック』
本書では、256名の子どもたちから寄せられた疑問・質問に、ふたりの大人が挑みます。答える人は脳研究の第一人者・池谷裕二さん、一緒に考えてイラストを描く人は人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんです。
お二人への質問は、集中力、暗記力、AI、ゲーム、ルール、遺伝、睡眠、嫉妬、夢……とじつに多岐にわたり、子どもはもちろん大人が読んでも楽しめること間違いなしです。
<巻頭言「『モヤモヤそうだんクリニック』へようこそ」より一部抜粋>
出張から戻ったわたしは、届けられたアンケート用紙を1枚ずつめくってみました。そこには、小学生らしい、すなおでおおらかな質問、ユニークな疑問、考えさせられる難題、さらには深刻とも思える悩みなど、じつにバラエティーにとんだモヤモヤが書きこまれていました。
わたしに与えられたミッションは、脳研究者の立場から、これらの問いに答えることです。しかも小学生が理解できるように。はたして、有効なアドバイスができるだろうか……。そんなふうに不安を感じているとき、強力な味方があらわれました。わたしの娘たちも大好きな絵本作家、ヨシタケシンスケさんです。ヨシタケさんは、大人なのに少年のような心をもち合わせた魅力的な人です。みなさんと同じ視点に立ちつつ、アイデアいっぱいのイラストで、モヤモヤを軽くする方法をいっしょに考えてくれます。
わたしたち2人は、このクリニックで「人間」という生きものの魅力やふしぎさを伝えていきます。それらを知ってもらうことで、本書を手にとってくださったみなさんの考え方や物のとらえ方に、これまでとは少しちがう視点が加わったらうれしく思います。
ただ、なかには明快な答えを提示できないものもあります。わたしたちが生きる世界には、まだ科学で証明できないことがたくさんあり、だからこそ生きることはおもしろいんだ、ということを合わせてお話ししていきます。では、そろそろクリニックをオープンします。
本書の内容
◆モヤモヤそうだんⅠ 勉強や学校のこと
・頭がよくなる薬はありますか?
・やってきたことが身につくまでの時間ってどのくらいですか?
・勉強に集中するにはどうしたらいいですか?
・AIが発達したら計算とかやってくれるのに、なんで勉強なんかやらなくてはならないんですか?
・勉強で何回も同じまちがいをしていまいます。どうすればいいですか? など
◆モヤモヤそうだんII 自分や友だちのこと
・ぼくの「やる気のスイッチ」はどこにあるんでしょう?
・どうしたらあまり緊張しませんか?
・朝なかなか起きられません。なぜですか?
・どうしても本を好きになれません。どうしたら好きになれますか?
・どうしたら自分に自信がもてますか? など
◆モヤモヤそうだんIII ふしぎに思うこと
・ゲームがやめられない! どうすればいい?
・心って人間のどこにあるんですか?
・お父さんやお母さんの頭のよさによって子どもの頭のよさが決まるんですか?
・遊んでいる時間はとても短く感じるのに、勉強の時間はとても長く感じます。なぜですか?
・いま目で見ているのは本当の世界じゃないかもしれないと、本で読んだのですが、本当ですか? など
著者プロフィール
■池谷裕二(いけがや・ゆうじ)さん
1970年生まれ。薬学博士。脳研究者。米・コロンビア大学客員研究員を経て、2014年より東京大学薬学部教授。専門分野は神経生理学で、脳やAIに関する研究に取り組んでいる。
著書に『記憶力を強くする』『進化しすぎた脳』『パパは脳研究者』、共著に『海馬 脳は疲れない』など。
■ヨシタケシンスケさん
1973年生まれ。絵本作家・イラストレーター。筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。スケッチ集や、書籍の挿画、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。
著書に『りんごかもしれない』『もう ぬげない』『あるかしら書店』『もしものせかい』など。
モヤモヤそうだんクリニック 池谷 裕二 (著), ヨシタケ シンスケ (著) 当クリニックでは、「おとなの相談」は受け付けておりません。 256名の小学生から寄せられた「なぜ?」「どうして?」に、脳研究の第一人者・池谷裕二先生と人気絵本作家・ヨシタケシンスケさんが”科学”と”ユーモア”で向き合います! |
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