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遠藤周作さん生誕100年記念復刊第2弾『自分づくり』を刊行

3月27日で作家・遠藤周作さんの「生誕100周年」となることを記念して、青春出版社では名作エッセイ『自分をどう愛するか』に続き、『自分づくり』を新装版として3月10日に復刊します。

 

人生とは? 愛とは? 友情とは? 病とは? 死とは? 遠藤周作さんが「人間としての生きる道」を語り尽くす!

『沈黙』『海と毒薬』『深い河』など日本の精神風土とキリスト教の問題をテーマにした数々の名作を世に出し、また「狐狸庵山人」を名乗り、ユーモア小説やエッセイでも人気を博した、作家の遠藤周作さん。

 
『自分をどう愛するか』『自分づくり』は、人生の問題や人間関係に悩みを抱える人に向けて書かれた、遠藤周作さんからの「生き方メッセージ」です。

 
弱くたっていい、苦しみがあって当たり前だと、やさしく語りかける遠藤周作さんからの温かい励ましに、読む人は、生きる勇気と希望が湧いてきます。1982年、1984年に大ベストセラーとなった2つのエッセイ集が、生誕100周年を記念して、新装版として復刊されます。

 

『自分づくり ~新装版~』(3月10日発売)

遠藤周作さん著『自分づくり それぞれの“私"にある16の方法 ~新装版~』

遠藤周作さん著『自分づくり それぞれの“私”にある16の方法 ~新装版~』

悲しみも苦しみもムダなものは一つもない――。
人生には苦しいことがたくさんある。しかし苦しみというものがなければ我々はたがいに愛するということをしないだろう。いまのあなたがあるのは、あなたにさまざまな体験をさせてくれた人々のおかげなのだ。

――人間力を高める“人生体験”の大切さを考えます。

 
(「本文」より)
この本をぼくは自らの人生に満足している人に読んでもらおうとは思わない。毎日の生活に充足感を持っている人に読んでもらおうとも思わない。たとえば、毎日が充たされぬ人、自分に劣等感を持っている人、友だちのいない人、さむい下宿で孤独な人、そういう人に読んでもらいたいのだ。

 
<本書の目次>

 

『自分をどう愛するか ~新装版~』(発売中)

遠藤周作さん著『自分をどう愛するか <生活編>幸せの求め方 ~新装版~』

遠藤周作さん著『自分をどう愛するか <生活編>幸せの求め方 ~新装版~』

無理をして強がらなくてもいいのだ――。
人間はだれしも弱い。「私も臆病だし、小心で、卑怯」と著者は語ります。強がることはない。弱くてダメな自分を直視して、その弱さをできるだけ自分に有利に活用すればいい。
――ユーモアを交えたやさしい語り口で、ありのままの自分の愛し方について考えます。

 
(本文より)
努力と精進を重ねて学ぶという姿勢を、ぼくは否定するつもりはない。そういう人は自分なりの人生観をもってやっているんだから。だけど、大半の人たちは、自分の意志の弱さを嘆いている弱者です。そういう人間が、強者と伍して生きていく知恵、方法だってあるんだということを知ってもらいたい。

 

著者プロフィール

著者の遠藤周作(えんどう・しゅうさく)さんは、1923年生まれ、東京都出身。慶應義塾大学仏文科卒業。

フランス留学を経て、1955年『白い人』で第33回芥川賞、1958年『海と毒薬』で新潮社文学賞と毎日出版文化賞、1966年『沈黙』で谷崎潤一郎賞、1980年『侍』で野間文芸賞、1994年『深い河』で毎日芸術賞を受賞。1995年文化勲章を受章。
1996年、73歳で永眠。

 

自分づくり (青春文庫)
遠藤周作 (著)

<既刊>

自分をどう愛するか<生活編>幸せの求め方 ~新装版~ (青春文庫)
遠藤周作 (著)

☆☆☆ 生誕100年記念 文庫新装版 ☆☆☆ 生きるのが少しだけラクになる 遠藤周作 心のメッセージ――。 誰もが幸せになりたいと願う。 しかし、世の中には強い人間と、おそらくは大多数の弱い人間がいる。 強い人間像がのぞまれるこの社会の中で、そういう多くの弱い人間が自分の幸せをどう見つけて生きていくか。 本書は、著者独特の軽妙なユーモアと豊かなエスプリをほどよく織り交ぜながら、ソフトな語り口で現代人の心の悩みをとらえ、本当の自分の愛し方について考える。 「自分も弱くてダメな人間だった」と語る著者には、道徳的な押しつけはみじんも感じられない。 他人と自分、社会と自分との関わりに苦しむ人にとって、かけがえのない書となるだろう。

 


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