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【第5回八重洲本大賞】オデッド・ガローさん『格差の起源』と田中孝幸さん『13歳からの地政学』が受賞

八重洲ブックセンター(YBC)は、「つなぐ」をテーマとした第5回八重洲本大賞の受賞作品を発表しました。

 

第5回八重洲本大賞が決定!

第5回八重洲本大賞は、出版社およびYBCスタッフが選んだノミネート作品10作品(https://www.yaesu-book.co.jp/topics/23695/)の中から、八重洲本大賞社内・社外委員による選考、読者による投票結果をもとに審査を行い、次の通り受賞作が決定しました。

 
<第5回八重洲本大賞 受賞作品>

◎オデッド・ガローさん
『格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか』(NHK出版)

◎田中孝幸(たなか・たかゆき)さん
『13歳からの地政学 カイゾクとの地球儀航海』(東洋経済新報社)

 
受賞者のオデッド・ガローさんは、ブラウン大学経済学教授。ルーヴァン・カトリック大学およびポズナン経済大学から名誉博士号を授与されています。アカデミア・ユーロペアの外国人会員(名誉会員)。計量経済学会の選出フェロー。「統一成長理論」の創始者であり、人類史の全過程にわたる発展のプロセスの理解と、停滞から成長への移行や世界規模の巨大な格差に根深い要因がいかなる役割を果たしたかの理解に貢献。

同じく受賞者の田中孝幸さんは、国際政治記者。大学時代にボスニア内戦を現地で研究。記者として政治部、経済部、国際部、モスクワ特派員など20年以上のキャリアを積み、40カ国以上の政治・経済・文化に至るまでを取材してきました。大のネコ好き。ちなみに、40代で泳げるようになりました。

 

八重洲本大賞について

八重洲本大賞は、首都圏を中心に店舗展開する「八重洲ブックセンター」が創設。「情報があふれる今だからこそ、『本』で読みたいものがある。一つのキーワードを手掛かりに、既存のジャンルには収まりきらない『すごい本』を発掘し、もっと多くの方に読んでいただきたい!」をコンセプトとする文学賞です。

なお、今回(第5回)のテーマは「つなぐ」です。

 

格差の起源 なぜ人類は繁栄し、不平等が生まれたのか
オデッド・ガロー (著), 柴田 裕之 (著), 森内 薫 (翻訳)

大きな問いに大きく答える。
人的資本の歴史的意義を明らかにする名著。―楠木 建

●「ニュートン、ダーウィン、そしてアインシュタインがそれぞれの分野で“ほぼすべてを説明する統一理論”を創り上げたが、著者はきわめて野心的にも経済学でそれを試みている。専門用語を使わずに読みやすく、刺激的で、とてつもない学識に裏打ちされた傑作」
―「ニュー・ステーツマン」誌
●「技術、人口統計、文化、貿易、植民地主義、地理、制度といった世界経済史の諸要素を見事に織り込み深く論じた本書は、現代世界という豊かなタペストリーを解体した力作である」
―ダニ・ロドリック(ハーバード大学教授、経済学者)

究極の謎を解き明かし、未来への指針を示す!

30万年近く前にホモ・サピエンスが誕生して以来、人類史の大半で人間の生活水準は生きていくのがぎりぎりだった。
それが19世紀以降に突如、平均寿命は2倍以上に延び、1人当たりの所得は地球全体で14倍に急上昇したのはなぜか?
この劇的な経済成長の鍵は“人的資本の形成”だったことを前半で説く。
それを踏まえて後半では、なぜ経済的な繁栄は世界の一部にとどまり、 今なお国家間に深刻な経済格差があるのかを検討する。
制度的・文化的・地理的要因に加え、“社会の多様性”が根源的な要因だったと論じる。
人類史を動かす根本要因に着目した〝統一理論〟にもとづいて、究極の謎を解き明かした世界的話題作!

13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海
田中 孝幸 (著)

子どもも大人も知っておきたい「世界のしくみ」!

「地政学」がわかれば、歴史問題の本質/ニュースの裏側/国同士のかけひき…が見えてくる!

高校生・中学生の兄妹と年齢不詳の男「カイゾク」との会話を通じて、「地政学」が楽しくわかりやすく学べる一冊
1日目ーー なぜドルは世界中で使われるのか/みんなが船で運ぶ理由 ほか
2日目ーー 中国が南シナ海を欲しがる理由/日本が核爆弾を持つ日は来るのか ほか
3日目ーー なぜ領土を求めつづけるのか/中国の防犯カメラは何のため?/なぜ戦争を起こそうとするのか ほか
4日目ーー なぜ王様は必要とされるのか/なぜ大きな国の人々は外国語が下手なのか ほか
5日目ーー なぜアフリカにはお金がないのか/アフリカから見た日本/貧しさから抜け出す方法 ほか
6日目ーー 世界一ラッキーな土地アメリカ/韓国人でロシア国籍のヤマモトさん/なぜ過去のことが蒸し返されるのか ほか
7日目ーー 夢がないのは悪いこと?/温暖化で地球儀はどう変わるか/なぜ日本は東の果ての極東と呼ばれるのか ほか

【絶賛の声、続々!】
真山仁氏(『ハゲタカ』著者)
「大人にこそ読ませたい未来を生き抜く必読書
戦争、平和、日本の行く末を知る羅針盤がここにある! 」

杉山晋輔氏(前駐米大使)
「かなりの外交の専門家が読んでも読み応えのある内容を、極めてわかりやすく書いている。
若者だけでなく、すべての世代の必読書だ」

團遥香氏(女優)
「とっても面白くて一気に読みました。
中学校の時に出会っていればと思う本でした。
中学校の先生は授業で生徒にこの本を配ってほしい」

 
【関連】
第5回 八重洲本大賞発表!! | 八重洲ブックセンター

 


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