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【第37回トップポイント大賞】ビジネスリーダー1万人が選ぶ2022年下半期のベストビジネス書は稲盛和夫さん『経営12カ条』

ビジネスリーダー1万人が選ぶ<2022年下半期>のベストビジネス書が決定!

ビジネスリーダー1万人が選ぶ<2022年下半期>のベストビジネス書が決定!

新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT(トップポイント)』を発行する株式会社パーソナルブレーンは、1万名以上の定期購読者を対象とした定例の読者アンケートを行い、第37回(2022年下半期)「トップポイント大賞」を決定しました。

 

ビジネスリーダー1万人が選ぶ<2022年下半期>のベストビジネス書が決定!

第37回「トップポイント大賞」に輝いたのは、『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』(稲盛和夫さん/日経BP・日本経済新聞出版)です。

著者は、2022年8月24日に逝去された稲盛和夫さん。京セラ、KDDI、そしてJALと、経営の第一線を歩き続けた稲盛さんが、経営者は何を思い、何を行うべきか、貫くべき経営の要諦を説いた書です。投票者から「分かりやすく、読みやすい」「具体的な内容で、共感できる」といったコメントが寄せられている通り、稲盛さんの経営の集大成ともいうべき原理原則が力強く明快に語られています。

 
なお、『経営12カ条』は、定期購読者専用WEBサービス「TOPPOINTライブラリー」で、2022年に最も多く閲覧された書籍でもありました。ロシアによるウクライナ侵攻や、歴史的な円安・物価高など、ビジネス環境が激変した2022年、名経営者であった稲盛さんの経営哲学に学ぼうとする読者が非常に多かったと推察されます。

 
第2位は、スウェーデンの精神科医アンデシュ・ハンセンさんの著書『運動脳』。「定期的な運動がストレスに対する抵抗力を高める」「認知症予防には週5日のウォーキングが効果的」といった運動の効用の数々が、科学研究の成果を踏まえ語られています。

 
そして第3位には『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』が選ばれました。多摩大学大学院名誉教授で工学博士の田坂広志さんが、最先端の科学の知見を基に、「死後」の世界の可能性と新たな死生観についてわかりやすく説いた書です。

 
今回ベスト10冊にランクインした書籍を見ると、日本経済や事業環境が厳しさを増す中、成果を出すためのヒントが得られる書籍や、従来のやり方を見直し、新しい視点を身につける上で役立つ書籍が、経営者・管理職を中心としたビジネスパーソンの支持を集めたことがうかがえます。

 

2022年下半期「トップポイント大賞」およびベスト10冊〔敬称略〕

【大賞】『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』 稲盛和夫 著/日経BP・日本経済新聞出版

2位『運動脳』 アンデシュ・ハンセン 著/サンマーク出版

3位『死は存在しない 最先端量子科学が示す新たな仮説』 田坂広志 著/光文社

4位『オンライン脳 東北大学の緊急実験からわかった危険な大問題』 川島隆太 著/アスコム

5位『解決できない問題を、解決できる問題に変える思考法』 トーマス・ウェデル=ウェデルスボルグ 著/実務教育出版

6位『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』 アダム・グラント 著/三笠書房

7位『「プランB」の教科書』 尾崎弘之 著/集英社インターナショナル

8位『テクノロジーが予測する未来 web3、メタバース、NFTで世界はこうなる』 伊藤穰一 著/SBクリエイティブ

9位『ダボスマン 世界経済をぶち壊した億万長者たち』 ピーター・S・グッドマン 著/ハーパーコリンズ・ジャパン

10位『Slowdown 減速する素晴らしき世界』 ダニー・ドーリング 著/東洋経済新報社

 
★詳細:https://toppoint.jp/bestbook/announcement/22l

 
<『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』に投票した読者のコメント(抜粋)>

・お付き合い頂いているある経営者の方が「何故、信念がぶれることなく、常にポジティブでいられるのか」という謎が解けました。まさに12か条の実践者でありました。私も精進しなければと再認識することができました。(50代・男性)

・とにかく、分かりやすく、読みやすい。具体例がふんだんに織り込まれているため、イメージしやすい。さらに、各章に「まとめ」(要約)が付いているため、飛ばし読みまでできてしまう。これぞ大物の神髄、という感じ。(50代・男性)

・具体的な内容で、共感できます。ビジネススクール的な経営論とは異なると思いますが、現場で実践したことだけに説得力があります。(50代・男性)

・稲盛和夫氏の経営の集大成がわかりやすく書かれていた。逝去を受けて、その存在感の大きさに改めて気づかされた。(30代・男性)

・不確実性の時代だからこそ重要な経営者やリーダーの思考および行動の基本原則だと改めて思う。(60代・男性)

 

『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』著者・稲盛和夫さんの略歴

1932年生まれ、鹿児島県出身。鹿児島大学工学部卒業。1959年、京都セラミック株式会社(現京セラ)を設立。社長、会長を経て、1997年より名誉会長。1984年に第二電電(現KDDI)を設立し、会長に就任。2001年より最高顧問。2010年には日本航空会長に就任。代表取締役会長、名誉会長を経て、2015年より名誉顧問。

著書に『稲盛和夫の実学』『アメーバ経営』『稲盛和夫のガキの自叙伝』『高収益企業のつくり方』『人を生かす』(日本経済新聞出版)、『成功への情熱』(PHP研究所)、『生き方』(サンマーク出版)など多数。

 

「トップポイント大賞」決定に合わせた書店店頭フェアを開催!

本賞の決定に伴い、丸善ジュンク堂書店、文教堂及び未来屋書店の主要大型店44店舗にて「トップポイント大賞受賞書籍フェア」が開催されます。

フェアでは、ベスト10冊に選ばれた各書籍を、その書籍の読みどころや読者のコメントと併せて展示するとともに、著者の受賞コメントや本賞の概要を紹介した小冊子(無料)を配布します。フェアは、2月より約1ヵ月間の開催予定です。

 

「トップポイント大賞」とは

「トップポイント大賞」は、新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』が読者アンケートによって半年ごとの「ベストビジネス書」を決定するものです。2004年より前身の「読者が選ぶベストブックアンケート」を開始し、今回で通算37回目の開催となります。

読者アンケートは、ビジネスリーダーを中心とする1万名以上の『TOPPOINT』読者を対象に、本誌が半年間で紹介した書籍60冊の中から「ベスト3」を選ぶ形式で実施。1位3点、2位2点、3位1点として集計し、総得点1位の書籍を「トップポイント大賞」として選定。併せて、得点順に上位10冊を選出します。

 
<新刊ビジネス書情報誌『TOPPOINT』について>

『TOPPOINT』は、毎月数多く出版されるビジネス関連の新刊書の中から、「一読の価値ある本」を厳選し、その概要を紹介する月刊誌です。

毎月、100冊前後のビジネス関連の新刊書を熟読、その中でも特に「内容が斬新」「アイデアに溢れた」10冊を厳選し、その概要を紹介します。1987年の創刊以来35年にわたり、第一線のビジネスリーダーを中心に購読されています。

★公式ホームページURL:https://www.toppoint.jp/

 

経営12カ条 経営者として貫くべきこと
稲盛 和夫 (著)

経営者は何を思い、何を行うべきか。経営の第一線を歩き続けるなかで生み出され、稲盛氏自ら「経営の要諦」と位置づけている『経営12カ条』。本書では、その真髄をあますところなく語ります。

「世の複雑に見える現象も、それを動かしている原理原則を解き明かすことができれば、実際には単純明快です。こうした考えの下、『どうすれば会社経営がうまくいくのか』という経営の原理原則を、私自身の経験をもとにわかりやすくまとめたのが、『経営12カ条』です。

経営というと、複雑な要素が絡み合う難しいものと考えがちですが、理工系の出身だからでしょうか、私には、物事を本質に立ち返って考えていく習性があるようです。(中略)そして、物事の本質に目を向けていくなら、むしろ経営はシンプルなものであり、その原理原則さえ会得できれば、誰もが舵取りできるものだと思うのです」(まえがきより)。

京セラのみならず、KDDIや日本航空などの大企業から、中小企業に至るまで、あらゆる業種、業態における数々の実践のなかで有効性が証明されてきた実証済みの要諦です。

さらに本書では、経営12カ条について、条ごとにポイントをまとめた「要点」と、関連する稲盛氏の発言を抜粋した「補講」も収録しています。要点は、経営12カ条を実践できているかどうかを確認するための「チェックリスト」として、補講は、さらに理解を深めるためにお役立ていただけます。

経営をするために不可欠な「会計」の原理原則を説いた『稲盛和夫の実学』、門外不出・独創的な管理会計手法を明らかにした『アメーバ経営』、そして『経営12カ条』。本書の刊行で「稲盛経営3部作」がついに完結します。

 
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