「文喫 六本木」×国際交流基金「YOMU」共同企画!マレーシアと日本の作家のオンライン交換日記「風景交換」がスタート 日本からは大前粟生さんと伊藤紺さんが参加
日本出版販売株式会社および株式会社ひらくが運営する本屋「文喫 六本木」は11月11日(金)より、国際交流基金の文芸対話プロジェクト“YOMU”と共同で、マレーシアと日本の作家の交流企画をスタートします。
マレーシアと日本の作家が出会うトークセッション「風景交換」
本企画は、マレーシアと日本、2つの国の作家の交流を通して、異なる文芸カルチャーの新しい接点を作るために企画されました。11月11日(金)から毎週金曜日、4週間にわたって続く写真と音楽とことばのオンライン交換日記「風景交換」を行い、12月8日(木)にトークセッション「風景を交換する話」を実施します。
マレーシアからは、著書がテレビシリーズ化されるなどベストセラー作家として活躍するナディア・ハーンさん、若者に向けたバラエティに富む書籍の出版でマレー語出版界に大きな動きを生み出したアミール・ムハマドさん、日本からは作家の大前粟生さんと歌人の伊藤紺さんが参加します。
トークセッションでは、マレーシア語の通訳者・翻訳者である戸加里康子さんも出演します。
マレーシアと日本、2つの国の作家たちが目の前にある「風景」をオンラインで交換します。対面したことのない人同士が4週間をかけてお互いの「風景」、つまり目にするものや耳にする音楽、そして言葉をやりとりします。そして12月にマレーシアの2人の作家が来日し、トークセッションで日本の作家と出会います。4人の作家たちの出会いに立ち会い、「風景交換」をきっかけにマレーシアの文芸の世界へと踏み出してみてください。
オンライン交換日記「風景交換」概要
「風景交換」では、風景を「目にするもの、耳にするもの、心情を表すことば」という3つの要素からなるものとして定義します。
作家たちが撮った写真、聴いている音楽、そして、ことばを組み合わせた形で、2022年11月11日(金)~12月2日(金)の期間中、毎週金曜日に「文喫 六本木」のTwitter、Instagramアカウントから発信します。
★Twitter:https://twitter.com/bunkitsu_rpng
★Instagram:https://www.instagram.com/bunkitsu_roppongi/
〔ハッシュタグ〕#風景交換
トークセッション「風景を交換する話」概要
■日時:2022年12月8日(木)19:00~21:00
■料金:現地参加、オンライン視聴ともに無料
■参加方法:現地参加には事前の申込みが必要です。
★詳細&申込み:https://fukei-koukan.peatix.com
「風景交換」参加作家
■ナディア・ハーン(Nadia Khan)さん
2009年に医学博士号を取得後、作家に転身。デビュー作となった小説『Kelabu(グレー)』(2011年、Buku Fixi)はマレーシアでベストセラーに。2作目の中学校を舞台にしたホラー小説『Gantung(吊るされる)』(2013年、Buku Fixi)はテレビシリーズ化され、マレーシアとインドネシアでヒット、同名タイトルでインドネシア語にも翻訳された。さまざまなアンソロジーへの寄稿のほか、これまでに9冊の著書を出版。2021年に国際交流基金アジア文芸プロジェクト“YOMU”に参加し、「アンサナ」を寄稿。
★Instagram:https://www.instagram.com/neddokhan/
■アミール・ムハマド(Amir Muhammad)さん
マレーシアの出版者、映画プロデューサーであり、作家。山形国際ドキュメンタリー映画祭2003アジア千波万波部門の特別賞受賞。2011年に立ち上げた出版社Buku Fixiからマレー語と英語で250冊以上の本を出版し、映画会社Kuman Picturesは2018年以降6本の映画を制作。個人としても書籍の執筆や映画の監督・制作に携わってきた。
★「Buku Fixi」Instagram:https://www.instagram.com/bukufixi/
★「Buku Fixi」公式WEBサイト:https://fixi.com.my/
■大前粟生(おおまえ・あお)さん
1992年生まれ。小説家。著書に『おもろい以外いらんねん』『きみだからさびしい』『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』など多数。
小説だけでなく、絵本や児童書、短歌など幅広い分野に渡って活動している。2016年、短編小説「文鳥」でat home AWARD大賞を受賞。2023年春には『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』の英訳と映画化が予定されている。
■伊藤紺(いとう・こん)さん
歌人。著書に歌集『肌に流れる透明な気持ち』『満ちる腕』(いずれも短歌研究社)、バレンタイン企画のミニ歌集『hologram』。ブランドや雑誌への短歌寄稿のほか、ファッションビルのリニューアルコピーを担当するなど活動の幅を広げる。
★Instagram:https://www.instagram.com/itokonda
★Twitter:https://twitter.com/itokonda
■戸加里康子(とがり・やすこ)さん
マレーシア語通訳・翻訳・講師。学部在学中にマレーシアに留学し、以来、マレーシアと日本を行き来しながら、マレーシア関係の仕事に携わる。日本で上映されるマレーシア映画の字幕監修なども行う。国際交流基金の「アジア文芸プロジェクト“YOMU”」では、マレーシアの2作品(マレーシア語、英語)の日本語訳を担当。
著書に『旅の指さし会話帳マレーシア』(情報センター出版局)。
※戸加里康子さんはトークセッションのみの出演です。
文芸対話プロジェクト“YOMU”について
アジア7か国(インド、インドネシア、カンボジア、タイ、フィリピン、ベトナム、マレーシア)で活躍する若手~中堅の作家計27人による短編小説・エッセイの書き下ろし作品を、日本語と英語に翻訳して発信するプロジェクトとして始動。
あわせて、各国の文芸シーンの現在を、現地リポートや関係者へのインタビュー、動画などで発信しています。
★公式サイト:https://www.jpf.go.jp/j/project/intel/exchange/yomu/index.html
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▼国際交流基金 – 文芸対話プロジェクト“YOMU”
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