傷ついた君たちは、弱さを利用してもいいんだよ――大前粟生さん〈炎上時代の本音に迫るリアルタイムストーリー〉『チワワ・シンドローム』が刊行 装画は映像制作集団「釣部東京」

大前粟生さん著『チワワ・シンドローム』(装画:釣部東京/文藝春秋)
大前粟生さん著『チワワ・シンドローム』が文藝春秋より刊行されました。
知らない間に“チワワのピンバッジ”がつけられる〈チワワテロ〉が発生!
映画化もされた『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』、「王様のブランチ」で特集され、新聞・雑誌からインタビュー依頼が殺到した『きみだからさびしい』など、アップデートされた価値観で描かれる若者像は繊細かつエモーショナルで、20代・30代の読者から厚い信頼を集めている大前粟生さん。
最新作『チワワ・シンドローム』は、そんな大前さんだからこそ到達できた〈いま〉が込められた、ミステリー仕立てのエンターテインメント作品です。
【あらすじ】
25歳、入社3年目の人事部員である琴美は、慣れない新卒採用業務に苦心している真っ只中。マッチングアプリで知り合った新太は仕事の愚痴を聞いてくれるし、相性も良さそうだ。
ある日、知らない間に“チワワのピンバッジ”がつけられていたという呟きがネットに溢れた。その数、なんと800人以上! 新太も被害者のひとりだった。
〈チワワテロ〉と呼ばれるこの奇妙な事件の直後、新太は琴美の前から姿を消してしまう。
琴美は、親友で「全肯定インフルエンサー」のミアの助けを借りて、彼の失踪と〈チワワテロ〉の謎を追いはじめる。
炎上時代の本音に迫るリアルタイムストーリー。
<高瀬隼子さん、カツセマサヒコさん、驚愕!>
◆高瀬隼子さん(小説家)
待って、こわいこわいこわい。 現代の弱肉強食を「知らないとは言わせないぞ!」と眼前に突き付けられた気分
◆カツセマサヒコさん(小説家)
みんなの心の中、そんなに照らさないでください。ずしんと心に残る傑作です
なお、「WEB別冊文藝春秋」(https://bessatsu-bunshun.com/n/n4969386ee039)では、先読み書店員さんの感想や冒頭45頁試し読みを公開中です。
物語をクリエイティブが煽る!
PUNPEEさんや長谷川白紙さん、ピーナッツくんなどのMV・CGを手がける気鋭の映像制作集団「釣部東京」が装画を初めて担当。
著者プロフィール

写真:佐藤亘
大前粟生(おおまえ・あお)さんは、1992年生まれ、兵庫県出身。2016年「彼女をバスタブにいれて燃やす」が「GRANTA JAPAN with 早稲田文学」の公募プロジェクトにて最優秀作に選出され小説家デビュー。
2020年刊行の『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』によってジェンダー文学の新星として注目を集める。同作は23年に英語版の刊行、金子由里奈監督による映画化を果たし、国内外に反響を広げている。2021年『おもろい以外いらんねん』で第38回織田作之助賞候補。2022年刊行の『きみだからさびしい』は、価値観が多様化する現代の恋愛を繊細に描いていると各メディアで話題に。
他の著作に、『回転草』『柴犬二匹でサイクロン』『死んでいる私と、私みたいな人たちの声』がある。
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