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土井善晴さん「一汁一菜」シリーズが累計38万部! 大阪ほんま本大賞特別賞受賞効果で、特に大阪で売り上げ好調

▲紀伊國屋書店梅田本店、店頭にて(土井善晴さん提供)

▲紀伊國屋書店梅田本店、店頭にて(土井善晴さん提供)

料理研究家・土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』『一汁一菜でよいと至るまで』(新潮社)の「一汁一菜」シリーズ」が累計38万部となりました。全国的に売れていますが、「第10回大阪ほんま本大賞」の受賞をきっかけに、賞の参加各書店を中心に広がっているようです。

 
ベストセラ―となった『一汁一菜でよいという提案』は、単行本が2016年刊行され、 21万部となりました。その後、新潮文庫(2021年)となり、11万7千部となっています。電子書籍と合わせて、およそ33万部となりました。

 
2022年5月に刊行された、土井さん初の新書『一汁一菜でよいと至るまで』は、44,000部となりました。土井さんが、「一汁一菜」を思考するまでの料理人生を伝える一冊となっています。

 
このふたつをあわせた「一汁一菜シリーズ」としては、電子書籍も含めて累計38万部となり、その勢いはまだまだ続いています。

特に、土井さんの出身地でもある大阪では、『一汁一菜でよいという提案』(新潮文庫)が大阪ほんま本大賞特別賞を今夏に受賞。参加書店では、器を並べたり土井さんの顔をイラストで描いたり、と店頭がにぎやかになっています。

 
大阪ほんま本大賞に参加する紀伊國屋書店梅田本店の百々典孝さんによると、「土井善晴さんは、女性読者がもともと多かったのですが、最近では若い男性も増えていますね。新書にしたことも影響しているかもしれません」とのこと。単行本、文庫、新書とそれぞれ異なる読者層を取り込み、「一汁一菜」は広がりつつあります。

 
日常の食事はご飯と具だくさんの味噌汁で充分。あれば漬物を添えましょう――土井善晴さんの「一汁一菜」というスタイルは、根源的かつ画期的な提言として、家庭料理に革命をもたらしました。日々の料理を担う人の気持ちを楽にし、持続可能な暮らし方を実践的に示した提案、そして、そこに至るまでの土井さんの軌跡を伝えるこの文庫と新書は、それぞれに補完しあう二冊です。

 
<著者・土井善晴(どい・よしはる)さん プロフィール>

1957年生まれ、大阪府出身。料理研究家、「おいしいもの研究所」代表。フランス、日本料理の現場で修業の後、家庭料理研究へ。十文字学園女子大学招聘教授。東京大学先端科学技術研究センター客員研究員。

著書に『一汁一菜でよいという提案』(新潮文庫)、『一汁一菜でよいと至るまで』(新潮新書)など多数。

 

一汁一菜でよいという提案 (新潮文庫)
土井 善晴 (著)

日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁でよいのです。
料理研究家・土井善晴によるこの提言から、「一汁一菜」ムーブメントは始まった――。
20万部突破の大ベストセラー、待望の文庫化!

日常の食事は、ご飯と具だくさんの味噌汁で充分。あれば漬物を添えましょう。無理のない生活のリズムを作り、心身ともに健康であるために「一汁一菜」という生き方をはじめてみませんか――。料理研究家・土井善晴による根源的かつ画期的な提言は、家庭料理に革命をもたらした。一汁一菜の実践法を紹介しながら、食文化の変遷、日本人の心について考察する。著者撮影の食卓風景も数多く掲載。(解説・養老孟司)

一汁一菜でよいと至るまで (新潮新書)
土井 善晴 (著)

ここまで家庭料理を真剣に考えた人はいるだろうか。料理に失敗なんて、ない。父への思い、修業や悩み、出会いと発見・おなじみの笑顔にこめられた、「人を幸せにする」料理への思いを語り尽くす!
料理に失敗なんて、ない――レストランで食べるものと家で食べるものとを区別し、家庭では簡素なものを食べればよい、という「一汁一菜」のスタイルを築いた料理研究家・土井善晴。フランス料理、日本料理の頂点で修業を積んだ後、父と同じ家庭料理研究の道を歩む人生、テレビでおなじみの笑顔にこめられた「人を幸せにする」料理への思い、ベストセラー『一汁一菜でよいという提案』に至るまでの道のりを綴る。

 


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