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子どものための図書館「こども本の森 神戸」がオープン

「こども本の森 神戸」がオープン

「こども本の森 神戸」がオープン

自由に本とふれあえる、こどものための図書館「こども本の森 神戸」が神戸・三宮の東遊園地に2022年3月25日(金)オープンします。

世界的な建築家・安藤忠雄さんからの寄附で、こどもたちが命の大切さを学び、豊かな感性と創造力を育む場として誕生します。目の前の東遊園地芝生広場に図書を持ち出して寝っ転がって読むなど、思い思いのスタイルで読書を楽しむことができます。

なお、名誉館長には、震災後、被災者の詩を朗読するなど復興支援活動にボランティアとして積極的に参加してきた俳優の竹下景子さんが就任します。

 

「こども本の森 神戸」概要

■施設設置場所:兵庫県神戸市加納町6丁目1-1(東遊園地南エリア)

■施設概要
(1)鉄筋コンクリート造 地上2階
(2)建築面積:約650㎡ 
(3)延床面積:約570㎡
(4)その他:東遊園地管理棟2階部分と接続し、一体的な運用を図る。

■蔵書について
(1)蔵書数:約25,000冊(※ただし、開館当初は 約18,000冊よりスタート)
(2)テーマ分類:神戸オリジナルの分類として、15の大テーマを設定。イラストを使った分かりやすいサインを採用。※その他、中テーマ:約80、小テーマ:約450を想定

(3)ゾーニング

■配架する蔵書の選書方針
(1)基本方針:子どもが読書の楽しみを発見し、好奇心を満たし、豊かな感性と創造力を育み成長につながるような良質な絵本や読み物の充実を図るよう選定する。
(2)選定・収集に関する考え方
 ◎乳幼児から小学生を対象に出版された図書を選定し収集する。
 ◎「児童書は、長く読み継がれ評価の定まった各分野の図書を中心とする。
 ◎成人向けの出版物でも、子どもが関心を持って読むことのできる本は蔵書に加える。
 ◎漫画コミックは、神戸市にゆかりのある作家、神戸市が舞台になっているものなどを限定的に選定。
 ◎エンタメ本(ゲーム本など)は、アニメを書籍化したものよりも原作を厳選して採用。

★「こども本の森 神戸」ホームページ:https://kodomohonnomori-kobe.jp/

※なお、開館直後は多数の来館者が予想されることから、混乱回避及び感染対策にも配慮し、当面の間、予約制を導入します。

 

竹下景子さんが名誉館長に就任

〔撮影 篠山紀信〕

〔撮影 篠山紀信〕

竹下景子さんは、1999年1月より、市民グループ「震災復興支援コンサート実行委員会」が開催する「詩の朗読と音楽」にボランティアとして参加。震災復興支援に携わるとともに、2005年には神戸大使に就任しています。

また、阪神・淡路大震災だけではなく、東日本大震災後は、東北大学災害科学国際研究所などの主催による「東日本大震災語りべシンポジウム かたりつぎ~朗読と音楽の集い~」へ参加し、震災の記憶や教訓を後世に語り継いでいくことに注力。
一方、「世界の子どもにワクチンを 日本委員会」の「ワクチン大使」としての活動や小児がんの子どもたちを支援するチャリティー公演への参加など、子どもたちへの思いも深く、様々な活動に携わっています。

「こども本の森 神戸」では施設コンセプトとして“命の大切さと震災の教訓の継承”を掲げており、上記のような竹下さんの活動、神戸市との関わり等を含め最適任者であると判断し、名誉館長への就任となりました。

 
【竹下景子さん コメント】

安藤忠雄さんが図書館を創り寄付して下さると知って、とても嬉しく思いました。
震災を経験した神戸。私の大好きなこの街で、命の大切さを学び、ふるさとの歴史や文化にふれて、ここがこどもたちの居場所になったら、彼らの未来はどんなに明るいものになるでしょう。そのお手伝いができたら、と名誉館長を拝命いたしました。 
小学校の図書室に毎日通って読んだ本。大人になって出会った本もあります。そんな本達と一緒に楽しい旅をしたからこそ今の私があるのです。
21世紀を担う神戸のこどもたちに、ぜひ本と親しんで時空を超える冒険の旅に出てほしいと思います。

 
<竹下景子さん プロフィール>

愛知県名古屋市出身。俳優。
1973年NHK銀河テレビ小説「波の塔」で本格デビュー。映画「男はつらいよ」のマドンナ役を3度務め、「学校」では第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2007年、舞台「朝焼けのマンハッタン」「海と日傘」で第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。
テレビ・映画・舞台への出演の他、2005年日本国際博覧会「愛・地球博」日本館総館長をはじめ、国連WFP協会親善大使など幅広く活動している。

 

「こども本の森 神戸」寄贈者・安藤忠雄さん メッセージ

〔撮影 閑野欣次〕

〔撮影 閑野欣次〕

阪神・淡路大震災から27年。まだ神戸の街や人々の心は災害の傷跡から完全に癒されたわけではありませんが、長い道のりを経て復興を成し遂げつつあるこの街の、これからを支えていく子どもたちの為の図書館が、無事オープンを迎えられることを、心から嬉しく思います。

また震災以降長年にわたり、朗読やコンサートなどを通して災害の記憶の継承に尽力してこられた竹下景子さんが名誉館長になって頂けると聞いて、心強い限りです。竹下さんにはこれからも、読書を通して心の世界を冒険することの素晴らしさを、子どもたちに伝えて頂ければと思います。

 
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