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エンデと並び称されるドイツの児童文学者ラフィク・シャミさんが亡命の50年と作家人生を語る『ぼくはただ、物語を書きたかった。』が刊行

ラフィク・シャミさん著『ぼくはただ、物語を書きたかった。』(訳:松永美穂さん)

ラフィク・シャミさん著『ぼくはただ、物語を書きたかった。』(訳:松永美穂さん)

児童文学者ラフィク・シャミさんが亡命の50年と作家人生を語るエッセイ『ぼくはただ、物語を書きたかった。』(訳:松永美穂さん)が西村書店より刊行されました。

 

1971年、紙の宝物を抱えてぼくはドイツに降り立った――。

ミヒャエル・エンデと並び称され、ドイツを代表するベストセラー作家として活躍するラフィク・シャミさん。
20代でシリアから亡命し、50年間をドイツで生きてきました。

 
亡命前後の揺れ動く心情、ドイツ語の作家・語り部になるまでの紆余曲折、変わらぬ信念と創作の舞台裏を初めて率直に明かす、シャミさんの人生が活写された渾身のエッセイです。

 
<松永美穂さんによる「訳者あとがき」より(抜粋)>

「ラフィク・シャミというペンネームは『ダマスカスから来た友人』を意味している。
彼は世界の読者に、まさに『友人』として、たくさんの物語をプレゼントしてくれた。」

「シャミの『書きたい気持ち、語りたい気持ち』はまだまだ衰えを知らないようだ。
本書がシャミという作家の素顔を知ってもらう一つのきっかけになれば幸いである。」

 

著者・訳者 プロフィール

 
■著者:ラフィク・シャミ(Rafik Schami)さん

(c)R.Leeb

(c)R.Leeb

1946年生まれ。シリアのダマスカス出身。亡命後1971年よりドイツ在住。1982年以降、作家として活動し、世界150万部のベストセラー『夜の語り部』や『空飛ぶ木』『言葉の色彩と魔法』(以上、西村書店)などを発表。

ドイツ語圏におけるもっとも成功した作家のひとりであり、作品は30以上の言語に翻訳されている。1987年『片手いっぱいの星』(岩波書店)でチューリヒ児童文学賞、1993年、ドイツ語を母語としないドイツ語作家に贈られるシャミッソー賞、2010年『愛の裏側は闇』(東京創元社)でIPPY(独立出版社書籍賞)ゴールドメダル賞、2011年、忘却に抗し民主主義を支援する文学に対して贈られるゲオルク・グラーザー賞など、受賞多数。

 
■訳者:松永美穂(まつなが・みほ)さん

1958年生まれ。愛知県出身。早稲田大学文学学術院教授。専門はドイツ語圏の現代文学・翻訳論・ジェンダー論。

著書に『誤解でございます』(清流出版)、訳書に『朗読者』(新潮社)[毎日出版文化賞特別賞]、『夜の語り部』『ナミコとささやき声』『言葉の色彩と魔法』、絵本の訳書に『ヨハンナの電車のたび』 [日本絵本賞翻訳絵本賞](いずれも西村書店)がある。

 

ぼくはただ、物語を書きたかった。
ラフィク・シャミ (著), 松永 美穂 (翻訳)

 


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