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世界15カ国・地域で翻訳決定!ポーランド発の絵本『〈きもち〉はなにをしているの?』が森絵都さん翻訳で刊行

『〈きもち〉はなにをしているの?』(文:ティナ・オジェヴィッツさん、絵:アレクサンドラ・ザヨンツさん、訳:森絵都さん)

『〈きもち〉はなにをしているの?』(文:ティナ・オジェヴィッツさん、絵:アレクサンドラ・ザヨンツさん、訳:森絵都さん)

ポーランド発の絵本『〈きもち〉はなにをしているの?』(文:ティナ・オジェヴィッツさん、絵:アレクサンドラ・ザヨンツさん、訳:森絵都さん)が、河出書房新社より刊行されました。

 

子どもが自分自身で〈きもち〉への理解を深める絵本

本書は、子どもにとってはまだ名前もわからない、未知の存在であるさまざまな〈きもち〉に、美しくも風変わりな生き物の姿が与えられ、森絵都さん訳の瑞々しく詩的な言葉が添えられた絵本です。

 
私たちの中には〈よろこび〉〈かなしみ〉〈にくしみ〉といった様々な〈きもち〉があることは、大人なら誰でも知っているでしょう。では、その〈きもち〉が普段どんな顔をして、何をしているのか、皆さんはご存知でしょうか。

 
コロナ禍のストレスや不安が、子どもたちの心身に大きな影響を及ぼす中、大人がケアしてあげるだけでなく、子ども自身が〈きもち〉に向き合う方法を身につけることも必要です。 

 
森絵都さんの名訳により生き生きと動き出す、いろんな〈きもち〉の存在を知り、彼らとうまくつき合う方法を一緒に見つけましょう。

〈よろこび〉は、トランポリンでとびはねる。

〈よろこび〉は、トランポリンでとびはねる。

 

世界中で人気の絵本が、森絵都さんによる名訳でついに日本上陸!

翻訳は、数々の文学賞を受賞してきた森絵都さんによるもの。時間をかけて一つ一つふさわしい言葉を吟味し、磨き上げた短い文章の中には、〈きもち〉それぞれをみつめる優しい視線、いつくしむ思いが込められています。

 
作者の住むポーランドでは発売後すぐに重版となり、現在15カ国・地域での翻訳出版が決定。「ブック・オブ・ザ・イヤー2020」、「最も美しい本2020」にもノミネートされるなど、世界中で注目を集める絵本作品です。

 
子どもから大人まで、読後には自分自身にも少しやさしくなれる、掛けがえのない一冊。大切な人への贈り物にもおススメです。

〈にくしみ〉は、かかわりの糸をひきちぎる。つながりません!つながりません!

〈にくしみ〉は、かかわりの糸をひきちぎる。つながりません!つながりません!

 

女優・上白石萌歌さん推薦!

「毎日息をしていると、いろいろなきもちを旅する。
まるくなったりとんがったり、形をころころと変えてばかり。
でもそのきもちのすべてを、抱きしめてあげてもいいかなと思えた。」
――上白石萌歌さん

〈くうそう〉は、バックパックひとつで、まだだれの足あともない道をゆく。

〈くうそう〉は、バックパックひとつで、まだだれの足あともない道をゆく。

 
<書店さんからも応援の声続々!>

◆コメリ書房 鈴鹿店 児童書担当者
「気持ちはなにをしているの
表に出てこない間の気持ち達が自分の中でこんな風にいてくれているんだと思ったら
何だか大事にしてあげたくて、いとおしい気持ちになる。
無理に押し込めたりせずに好きなようにやらせてあげたいな。」

◆ブックファースト 宝塚店 児童書担当者
「3歳の娘がいます。おしゃべりが日に日に上手になってきて、大人の真似もいっちょまえ。
でもまだ自分の気持ちを伝えることはどうもむずかしく、
楽しい、楽しくない、淋しいだけで気持ちを伝えてきます。
でもやっぱりちがう! ってことは分かっているらしく、もどかしい気持ちをよく爆発させてます。
そんな時にこちらのゲラを読み、娘に読んであげると、しっかりと話を聞いてくれたので
もしかしたら、きもちを言葉にすることが出来るのではないか、自分の気持ちを理解して
言葉にする力が自然と身につくのではと、期待をちょっと込めて、読み聞かせをしています。
大人でも言葉にしようと思うとむずかしい気持ちの説明が、シンプルな表現でしっかりと伝わってくる
この絵本は魔法のようでとてもよかったです!!
私としても改めてなるほどと思うこともあり、大人も心の整理ができました。」

◆山梨県 書店児童書担当者
「絵が好きすぎる!
奇妙で、ユーモラスで、可愛くて。ムーミントロールやバーバパパにも通じるような…。
意外とページ数があって、どんどんめくるうちに、「きもち」ってこんなにたくさんあったっけ!? ということにも驚かされる。
子ども達にとって「きもち」は、身近なわりに形も名前もないものだと思うけど、
それらが心の中でこんな顔をしてこんな風に生きていることを知ったら、ものすごく驚くんじゃないでしょうか!!
どんな顔をするやら、小さい子たちに読み聞かせ会で読むのが今から楽しみです。」

〈おもいやり〉は、歩道のかたつむりに手をのばす。

〈おもいやり〉は、歩道のかたつむりに手をのばす。

 

著者プロフィール

 
■文:ティナ・オジェヴィッツさん

1971年生まれ。ポーランド出身。児童文学作家。ヴロツワフ大学で哲学を学ぶ。2014年、絵本『川に架かる橋になりたかった高架橋』(未邦訳)が国際児童図書評議会のブック・オブ・ザ・イヤー賞にノミネートされ、デビューした。

 
■絵:アレクサンドラ・ザヨンツさん

1988年生まれ。ポーランド出身。オポーレ大学美術学部を卒業後、グラフィックデザイン、クレイアニメなどの仕事にたずさわる。手がけた児童書プロジェクト〈ジークシィ〉は、2014年クレアボヤンツ国際コンペティションの最終選考にノミネートされた。

 
■訳:森絵都(もり・えと)さん

1968年生まれ。東京都出身。早稲田大学卒業。児童文学作家・小説家。
1990年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。野間児童文芸賞、小学館児童出版文化賞など受賞多数。2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞。著書に『カラフル』『あしたのことば』『チイの花たば』などがある。

 

〈きもち〉はなにをしているの?
ティナ・オジェヴィッツ (著), アレクサンドラ・ザヨンツ (イラスト), 森絵都 (翻訳)

〈よろこび〉は、トランポリンでとびはねる。〈なやみ〉は、びくびく、ジャグリング。〈はじらい〉は、自分をうめる穴をほる…私たちの中にいるたくさんの気持ち。心の奥を覗いてみない?

 


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