【第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞】堀川理万子さん『海のアトリエ』が受賞 江國香織さんが選考 絵本の受賞は初!
東急文化村は9月2日、第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞の受賞作を発表しました。
第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞が決定!
第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、作家の江國香織さんが選考し、次の通り受賞作が決定しました。
<第31回Bunkamuraドゥマゴ文学賞 受賞作品>
堀川理万子(ほりかわ・りまこ)さん
『海のアトリエ』(偕成社)
受賞者の堀川理万子さんは、1965年生まれ。東京都出身。東京藝術大学大学院美術研究科修了。画家として絵画作品による個展を定期的に開きながら、絵本作家、イラストレーターとしても作品を発表。おもな絵本に『権大納言とおどるきのこ』『くだものと木の実いっぱい絵本』『おひなさまの平安生活えほん』『けしごむぽん いぬがわん』、『びっくり まつぼっくり』(多田多恵子さん)、『氷河鼠の毛皮』(宮沢賢治)など。
受賞作の『海のアトリエ』は、タブロー画家として活躍する堀川さんの絵本。舞台は昭和30年代の神奈川県の海辺のアトリエです。堀川さんが子どもの頃に出会った初めての「子どもを子ども扱いしない」大人である近所の絵描きさんとの思い出から生まれた作品です。
選者の江國香織さんは選評で「一人で選んでいいというこの贅沢な文学賞に、これ以上なくふさわしい、贅沢な絵本だと思う。」とコメント。絵本が本賞を受賞するのは初めてです。
堀川さんには、正賞として賞状とスイス・ゼニス社製時計が、副賞として100万円が贈られます。
※今回の選評や選考委員・江國香織さんのプロフィールなど詳細は、https://www.bunkamura.co.jp/bungaku/winners/31.html をご覧ください。
Bunkamuraドゥマゴ文学賞について
Bunkamuraドゥマゴ文学賞は、パリの「ドゥマゴ文学賞」(1933年創設)のもつ先進性と独創性を受け継ぎ、既成の概念にとらわれることなく、常に新しい才能を認め、発掘することを目的に、1990年に創設された文学賞です。権威主義に陥らず、既成の概念にとらわれることなく、先進性と独創性のある、新しい文学の可能性を求めています。東急文化村が主催。
前年7月1日から当年7月31日までの13ヶ月間に出版された単行本または雑誌等に発表された日本語の文学作品(小説、評論、戯曲、詩)を対象とし、受賞作は、毎年「ひとりの選考委員」によって選ばれます。選考委員の任期は1年間。
海のアトリエ 堀川理万子 (著) おばあちゃんの部屋には、女の子の絵がかざってある。「この子はだれ」?って聞いてみたら、「この子は、あたしよ」って教えてくれた。 |
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