向田邦子さん没後40年で、人気作家らが続々コメント!文藝春秋が『向田邦子を読む』を刊行 『オール讀物』8月号での「向田邦子特集」、書店での「向田邦子、いまふたたび」フェアも
文藝春秋では、『寺内貫太郎一家』『時間ですよ』など人気ドラマの脚本家、また、直木賞受賞作家として、ますますの活躍が期待されていたさなか、台湾での飛行機事故で1981年8月22日、51年の生涯を終えた向田邦子さん(1929年~81年)が、没後40年を迎えるこの夏、向田さんを偲ぶ企画を予定しています。
まず、8月3日発売の文春文庫『向田邦子を読む』(編:文藝春秋)では、直木賞選評、田辺聖子さん、森繁久彌さん、山口瞳さんら交遊のあった作家・著名人の向田さんにまつわる随想、先日亡くなった小林亜星さんと梶芽衣子さんの対談「輝ける『寺内貫太郎一家』の日々」のほか、益田ミリさん、伊藤まさこさん、桜庭一樹さん、岸田奈美さん、石橋静河さんら幅広い分野で活躍する人たちからのエッセイを掲載しています。
また、文春文庫では、「向田邦子 没後40年企画」として、向田作品を慕う人気女性作家が『あ・うん』『阿修羅のごとく』『父の詫び状』『隣りの女』4作品に寄せたコメントをもとに新帯を制作。7月下旬より全国書店で「向田邦子、いまふたたび」フェアを展開中です。
ちなみに、文藝春秋の向田邦子作品は、累計発行部数814万部、そのうち1位は『父の詫び状』で累計183万部です。
◆原田マハさん
小説を書く前から、自分の中にベースとしてあるのは1人の女性としての「向田邦子スタイル」だ(『隣りの女』によせて)
◆伊吹有喜さん
人生の哀歓や人の裏表。すべてを見通しながらも温かい。その眼差しがたまらなく好きです(『父の詫び状』によせて)
◆小川糸さん
もう何度読んだかわからない。間違いなく、私が最もくり返し読んでいる作品(『あ・うん』によせて)
◆平松洋子さん
20代で観た〝阿修羅″に戦慄! この脚本家が手がけるドラマはなぜこうも忘れられないのだろう(『阿修羅のごとく』によせて)
さらに、現在発売中の『オール讀物』8月号では、創刊90年企画として「向田邦子特集」を企画。向田さんの妹の向田和子さんと伊吹有喜さんの対談、第165回の直木賞候補として注目を集めた一穂ミチさんのエッセイなども掲載されています。
向田邦子を読む (文春文庫) 文藝春秋編 (著) 没後四十年が経つ今も色褪せない、向田邦子とその作品の魅力を語り尽くす、永久保存版の一冊! 特別対談 作品に流れる愛情の源泉を探る 女性制作者が語り合った作品の品格 第83回直木賞選評 輝ける『寺内貫太郎一家』の日々 追悼エッセイ 田辺聖子/秋山ちえ子/澤地久枝 傑作エッセイ 【私が愛する向田邦子】 益田ミリ、桜庭一樹、諸田玲子 ※文庫版追補 【私が愛する向田邦子 part 2】 |
オール讀物2021年8月号 (創刊90周年記念特別号第2弾)
〈永遠の向田邦子〉 |
◆原田マハさん『板上に咲く』刊行記念!オンライントークイベントを開催 | 本のページ
◆傷ついた者だけがたどり着けるスナック――益田ミリさん『スナック キズツキ』が文庫化 | 本のページ
◆原田マハさんが棟方志功の試練と栄光に迫る『板上に咲く- MUNAKATA: Beyond Van Gogh』が書籍化 | 本のページ
◆『わたしの幸せな結婚』顎木あくみさん〈帝都を舞台にした和風恋愛ファンタジー〉『人魚のあわ恋』が刊行 | 本のページ