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楳図かずおさん”幻のシリーズ”『こわい本』が新編集&新装版で刊行スタート カバー&帯のアートワークは吉田ユニさん 冒頭試し読みも

楳図かずおさん”幻のシリーズ”『こわい本』が新編集&新装版で刊行スタート

楳図かずおさん”幻のシリーズ”『こわい本』が新編集&新装版で刊行スタート

KADOKAWAは、楳図かずおさんのマンガ『こわい本』シリーズ(全10巻)を角川ホラー文庫より刊行開始しました。

 

幻の本格ホラーシリーズが令和に復活

長らく入手不可能、多くのファンから復刊を期待されていた『こわい本』が、新編集&デジタル修正の新装版として角川ホラー文庫からスタートします。今最も話題を集めるデザイナー、吉田ユニさんがカバー&帯のアートワークを担当。

新しく復活した天才・楳図かずおさんの本格ホラーシリーズを、お楽しみください。

 

著者も本格参加!盛りだくさんの巻末企画

『こわい本』シリーズでは、

◎本格ホラーの”神髄”を語る!楳図かずおさん取り下ろしインタビュー、談話を全巻に収録
◎詳細な解題や生い立ちの恐怖譚を語った秘蔵インタビュー
◎草間彌生さんとの対談(『こわい本3』『こわい本4』の巻末企画に収録)
◎ヒグチユウコさんによる談話&描きおろしイラスト(『こわい本4』の巻末企画に収録)

…など、様々な巻末企画が展開されます。

 
また、「無料試し読み」も期間限定で公開。
『こわい本1 蛇』『こわい本2 異形』それぞれの冒頭16ページを文芸WEBマガジン「カドブン」(https://kadobun.jp/)にて公開中です。

★『こわい本1 蛇』(公開期間:~8月15日):https://kadobun.jp/trial/kowaihon/af302kelnsgs.html
★『こわい本2 異形』(公開期間:~8月15日):https://kadobun.jp/trial/kowaihon/entry-41699.html

 

『こわい本』シリーズ 概要

■『こわい本1 蛇』

美しく優しい姉が異様な変貌を遂げる恐怖を描く「うろこの顔」をはじめ、映画化された「蛇娘と白髪魔」、「口が耳までさける時」の3篇を収録。

<初出>
「うろこの顔」『週刊少女フレンド』1968年9号~23号、「蛇娘と白髪魔」『ティーンルック』1968年27号~29号、「口が耳までさける時」『虹』第29集(1961年10月)

■『こわい本2 異形』

異形をテーマに再編集。「笑い仮面」(前・後)と「地球最後の日」を収録。楳図かずおさんの初期の傑作ホラーが新編集で蘇る。

<初出>
「笑い仮面」『少年画報』1967年1月号~11月号、「地球さいごの日」『少年画報』1966年8月号

 
【今後の刊行予定】

2021年
7月『こわい本3 狂乱』
8月『こわい本4 呪縛』
9月『こわい本5 執念』
10月『こわい本6 怪物』
11月『こわい本7 闇』
12月『こわい本8 異形2』
2022年
1月『こわい本9 影』
2月『こわい本10 顔』

 

著者プロフィール

(C)楳図かずお

(C)楳図かずお

楳図かずお(うめず・かずお)さんは、1936年、和歌山県高野町に生まれ、奈良県五條市で育つ。小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。

『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラー漫画の神様”と呼ばれる。『漂流教室』ほかで小学館漫画賞を受賞。

一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ、“グワシ”は社会現象となった。このほか、『おろち』『洗礼』『わたしは真悟』『神の左手悪魔の右手』『14歳』など、数多くのヒット作を生み出す。

その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」を受賞。また同年度、文化庁長官表彰。

 

こわい本1 蛇 (角川ホラー文庫)
楳図 かずお (著)

幻の本格ホラーシリーズ『こわい本』。新装版で全10巻刊行スタート!

幸せに暮らしていた沼田家の姉妹を、突然の悲劇が襲った。姉が、手足が動かなくなる原因不明の病に倒れたのだ。献身的に看病する妹だったが、姉の奇怪な行動に不審を抱き、姉の正体は蛇で、自分を殺そうとしているのではと怯えはじめる――違和感がぬるりと忍び寄る「うろこの顔」ほか、映画化された「蛇娘と白髪魔」や「口が耳までさける時」の、蛇の恐怖譚3篇を収録。語り下ろし著者インタビューなど豪華巻末企画も必読!

こわい本2 異形 (角川ホラー文庫)
楳図 かずお (著)

天才・楳図かずおの珠玉の恐怖シリーズ『こわい本』。充実の巻末企画付き!

「笑い仮面」では太陽の黒点の異常によって焼け野が原になる地上で生き延びるためにアリのような新人類が誕生する。これは「進化」ではないのか。アリ人間が人間を自分たちと同じ体の仲間にしようとするのは、「自然淘汰」ともいえる。
「地球最後の日」では、彗星との衝突を目前にした地球が描かれる。ショックで3分の1の人間は自殺し、生き残った人間は頭がおかしくなるか、飢えて獣化した怪物になっている。恐怖を逃れるために理性を失い、怪物になることもまた「適応」であり「進化」だ。
—本書解題より(文・中野晴行)
「異形」をテーマに「笑い仮面」(前・後)」「地球最後の日」を収録。
全巻カバーデザインは、吉田ユニ。

 
【関連】
魂を震え上がらす恐怖、ここにあり! 楳図かずお『こわい本1 蛇』新編集&新装版 期間限定試し読み | カドブン
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