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【第9回河野裕子短歌賞】埼玉・永塚さん、大阪・野呂さんらが入賞

河野裕子さん

河野裕子さん

産経新聞社と京都女子大学は、平成22年に亡くなった歌人・河野裕子さんを顕彰する公募短歌大会「没後10年 第9回~家族を歌う~河野裕子短歌賞」の入賞作品を発表しました。

 

全国から寄せられた1万8491首の中から入賞作品が決定!

第9回河野裕子短歌賞には、「家族の歌・愛の歌」「自由題」、中高生部門の「青春の歌」の3部門に計1万8491首が寄せられ、その中から次の通り、入賞作品が決定しました。

審査員は、選者は、河野さんの夫で歌人の永田和宏さん、池田理代子さん(漫画家)、俵万智さん(歌人)、東直子さん(歌人・エッセイスト)、島田幸典さん(歌人)。

なお、表彰式は例年、京都女子大学で開催されていましたが、今年は新型コロナウイルスの感染防止の観点から中止となりました。

 
<第9回河野裕子短歌賞 入賞作品>

■河野裕子賞〈家族の歌・愛の歌〉
永塚貞さん(69/埼玉県狭山市)
「草原に五歳の君をよびだして遊ばう大人の君に内緒で」

■河野裕子賞〈自由題〉
野呂裕樹さん(33/大阪市)
「受理された退職届前髪は春風を受け春風を抜け」

■河野裕子賞〈青春の歌〉(中学生)
上水遙夏さん(14/大阪府藤井寺市立第三中学校)
「「うるさい」とそばにいる友笑うけど君がいないと私は静か」

■河野裕子賞〈青春の歌〉(高校生)
高橋憧子さん(18/東京・学習院女子高等科)
「掲示板「中止」が目立つ紙一枚夏祭り無き夏が始まる」

 
そのほかの入賞作品・入選作品、選評など詳細は、公式サイト(https://www.eventscramble.jp/e/kawano)をご覧ください。

 

河野裕子短歌賞について

「河野裕子短歌賞」は、京都女子大学在学中の1969年に、戦後生まれの女性歌人として初めて角川短歌賞を受賞し、戦後女性歌壇をリードした歌人、河野裕子(こうの・ゆうこ)さん(1946~2010)を顕彰する公募短歌大会です。

河野さんと河野さんの夫で歌人の永田和宏さん、長男の淳さん、長女の紅さんの家族リレーエッセー「お茶にしようよ」を連載していた産経新聞社と、河野さんの母校、京都女子大学が共催。

 
家族や愛する人、恋心を題材にした「家族の歌・愛の歌」、主題を限定しない「自由題」、中高生対象の「青春の歌」の3部門で構成。各部門ごとに河野裕子賞、産経新聞社賞、京都女子大学賞ほかを、全部門より各選者による選者賞を選出します。また、「青春の歌」部門では優れた作品を多数投稿した学校を最優秀校賞として表彰します。

 
【関連】
~家族を歌う~ 河野裕子短歌賞
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