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「第22回『このミステリーがすごい!』大賞」隠し玉作品『科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』が刊行

昨年(2023年)10月に発表された【第22回『このミステリーがすごい!』大賞の隠し玉作品、新藤元気さん著『科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』が宝島社文庫より刊行されました。

 

元科捜研研究員の著者が描く警察科学捜査ミステリー『科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵』

本書は、特殊捜査班の熊谷(くまがい)と、科捜研物理係の久龍(くりゅう)のコンビが、様々な事件が絡み合う謎に迫る、警察科学捜査ミステリーです。

著者の新藤元気さんは元科捜研研究員で、その経験を活かした捜査のリアルな描写も見どころのひとつ。また、新藤さんにゆかりのある神奈川県海老名市が舞台となっています。ミステリーとしてはもちろん、科学捜査の魅力も詰まった一冊です。

 
『このミステリーがすごい!』大賞は、ミステリー&エンターテインメント作家・作品の発掘・育成を目的に、2002年に創設された新人賞です。受賞作品だけでなく、編集部推薦の「隠し玉」として『死亡フラグが立ちました!』『珈琲店タレーランの事件簿』『スマホを落としただけなのに』など多くの作品を文庫で刊行し、映画やドラマなど映像化されるヒット作を生み出しています。

 
【あらすじ】

特殊捜査班の熊谷は、海老名市内にある養護施設がほぼ全焼した現場に臨場。科捜研物理係の久龍小春とともに事件性の有無を判断するため、出火原因の調査を行う。すると煙草の不始末による失火であると判明した。さらにはその煙草を始末したのは行方不明となっている少年、立花望であり、彼が書いたと思われる遺書も別の場所で見つかった。小春と熊谷は、望はまだ生きていると予想し、調査に乗り出すが……。やがて二人を待ち受ける、事件の意外な真相とは!?

最先端の警察科学捜査ミステリー、始動!

 
<全く新しい警察小説に選考委員も興奮!>

「科捜研物理係の捜査のディテールがリアルに描かれ、テンポよく読ませる。」
――大森望さん(翻訳家・書評家)

「科学捜査の魅力が詰まった作品。読者への専門技術の紹介も手際よい。」
――村上貴史さん(ミステリ書評家)

「科学捜査をはじめ、様々なディテールが申し分ないうえに、話の流れがよく、ぐいぐいと読ませる。」
――吉野仁さん(書評家)

 

著者コメント

僕は新卒で科学捜査研究所(科捜研)に入りました。憧れだったんです。2年で転職することになるのですが、この経験をエンタメに変えてみようと思って小説を書き始めました。

 
ドラマなどではスマートに描かれがちな科学捜査ですが、実際はもっと泥臭くて地味です。だから作中の登場人物たちには、現実的な手法と技術で捜査をさせました。またどんな人にも親しみを持ってもらえるように専門技術に関しては極力かみ砕いて描いたつもりですので、科学好きはもちろん、そうでない人にも楽しんでもらえたら幸いです。

 

著者プロフィール

新藤元気(しんどう・げんき)さんは、1993年生まれ、愛知県豊橋市出身、神奈川県海老名市在住。筑波大学大学院数理物質科学研究科修了後、岐阜県警察本部刑事部科学捜査研究所入所(2020年12月退所)。第22回『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉で作家デビュー。

 

『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉とは

『このミステリーがすごい!』大賞・隠し玉とは、同賞にて大賞や優秀賞の受賞には及ばなかったものの、選考委員が評価した作品の中からベストセラーになる可能性を秘めた応募作を発掘し、編集部のアドバイスのもと改稿して刊行しているシリーズです。

『死亡フラグが立ちました!』『珈琲店タレーランの事件簿』『スマホを落としただけなのに』など多くの作品を文庫で刊行し、映画やドラマなど映像化されるヒット作も生み出しています。

 

科捜研・久龍小春の鑑定ファイル 小さな数学者と秘密の鍵 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
新藤 元気 (著), LOWRISE (イラスト)

元科捜研研究員が描く警察科学捜査ミステリー!

 
【関連】
『このミステリーがすごい!』大賞

 


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