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漫画家・安彦良和さんが「第7回井上靖記念文化賞」特別賞を受賞

井上靖記念事業実行委員会(NPO法人旭川文学資料友の会・北海道新聞旭川支社・旭川市教育委員会)は、優れた文化活動を通じて継続的に地域や社会への貢献を行っている方を表彰するため、旭川ゆかりの作家・井上靖の業績と遺志を記念した井上靖記念文化賞を贈呈しています。

第7回となる本年は、写真家の石内都さんが井上靖記念文化賞を、漫画家の安彦良和さんが井上靖記念文化賞特別賞を、それぞれ受賞しました。

 

「第7回井上靖記念文化賞」受賞者について

 
■井上靖記念文化賞(記念品及び賞金100万円)
石内都(いしうち・みやこ)さん〔写真家〕

 
■井上靖記念文化賞特別賞(記念品及び賞金50万円)
安彦良和(やすひこ・よしかず)さん

 
選考委員は、川村湊さん(文芸評論家・法政大学名誉教授)、栗原小巻さん(女優・日本中国文化交流協会副会長)、高橋源一郎さん(作家)、建畠晢さん(美術評論家・詩人・埼玉県立近代美術館館長)、伴野昭人さん(北海道新聞社文化部長)・

贈呈式は5月18日(土)午後4時からアートホテル旭川にて開催。賞の贈呈のほか、受賞記念講演会を予定しており、入場料無料で100名を招待します。参加申込方法等の詳細は、https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/event/category-03/d079294.html をご確認ください。

 
<安彦良和さん 贈賞の理由>

特別賞を受賞した安彦良和氏は日本を代表する漫画家,アニメ製作者として知られている。
『機動戦士ガンダム』の名を聞いたことのない日本人は少ないだろう。
だが,氏の功績はそこに留まらない。『虹色のトロツキー』で近代日本の闇を,『ヤマトタケル』や『ナムジ』では古代,あるいは神代の日本を描き,マンガの世界に新しい領土を切り開いたパイオニアである。

 

特別賞受賞者・安彦良和さんの業績

井上靖記念文化賞特別賞:安彦良和さん

井上靖記念文化賞特別賞:安彦良和さん

 
【活動の概要】

漫画家 アニメーター アニメ監督。 1947年生まれ、北海道紋別郡遠軽町出身。弘前大学人文学部西洋史学科除籍(退学)。
1970年虫プロダクションに入社し、1973年からはフリーのアニメ作家として活躍。「勇者ライディーン」「機動戦士ガンダム」などを手掛ける。

1979年『アリオン』で漫画家デビュー。古代日本に題材をとった『ナムジ』『神武』『ヤマトタケル』、明治以降の近現代史の裏面を描いた『虹色のトロツキー』『王道の狗』、西洋史が舞台の『ジャンヌ』『イエス』『我が名はネロ』など著書多数。代表作『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』は累計1000万部を超える大ヒットとなった。クオリティの高い作画で多様な登場人物をリアルに描き、様々な分野のクリエーターに影響を与えている。
2006年から2015年、神戸芸術工科大学メディア表現学科教授。

 
【主な受賞歴】

1981年:星雲賞(アート部門)
1990年:日本漫画家協会賞優秀賞 『ナムジ』
2000年:文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞 『王道の狗』
2012年:星雲賞(コミック部門) 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 』
2015年:アニメーション神戸賞特別賞
2021年:日本アカデミー賞協会特別賞
2022年:文化庁映画賞(映画功労部門)

 

井上靖記念文化賞について

井上靖の業績を後世に伝えるため、1993年度から2007年度までが実施されていた「井上靖文化賞」の流れを汲み、地域や社会への貢献を行いながら、これからの更なる飛躍が期待される個人又は団体を表彰することで、より一層の文化の発展に寄与することを目的として、2016年度に再構築された賞です。

一般財団法人井上靖記念文化財団、井上靖記念事業実行委員会(NPO法人旭川文学資料友の会、北海道新聞旭川支社、旭川市教育委員会)が主催。文学、美術、音楽及び歴史等の文化活動において優れた作品や活動実績を有する個人又は団体を対象とします。

 
【関連】
井上靖記念文化賞 | 旭川市

 


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