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近藤史恵さん×笹原千波さん×白尾悠さん×雛倉さりえさん×乾ルカさん〈舞台〉が題材のアンソロジー『アンソロジー 舞台!』が刊行

ミュージカル、バレエ、ストレート・プレイ、2.5次元……さまざまな舞台を題材に注目作家5人が集結した、文庫オリジナル『アンソロジー 舞台!』が創元文芸文庫より刊行されました。

 

人生はあなただけの特別なステージ。

本書はミュージカル、バレエ、ストレート・プレイ、2.5次元、そして観客といった、舞台を題材に紡がれた5つの物語を収録するオリジナルアンソロジーです。舞台に立つ俳優はもちろん、裏方として支えるスタッフ、舞台に立ちながら目立つことが怖くなった会社員、そして観客同士の関係性など、さまざまな立場で「舞台」に関わる人びとにスポットライトが当たります。

きらびやかな舞台の魅力はもちろん、華やかで遠く感じる舞台は意外に身近な場所なのかもしれない……と感じることができる内容となっています。

 
<収録作品>

◆「ここにいるぼくら」近藤史恵さん【2.5次元×俳優】
売れない俳優が抜擢された、人気ゲームの舞台化作品。
「キャス変」は大きな波紋を呼び……。

◆「宝石さがし」笹原千波さん【バレエダンサー×デザイナー】
夢を諦めたデザイナーと、挫折を経験したバレエダンサー。
ふたりが挑む新たなステージは――

◆「おかえり牛魔王」白尾悠さん【派遣社員×アマチュア劇団】
目立つことを恐れず、定時で颯爽と職場から消える美しい同僚。
派遣社員の彼女が何より優先するものとは?

◆「ダンス・デッサン」雛倉さりえさん【ミュージカル×劇団員】
劇団に所属し、日々ミュージカルの舞台に立つ瀬木。
心にはいつも亡くなった友人、理人の姿があった。

◆「モコさんというひと」乾ルカさん【2.5次元×観客】
2.5次元の観劇を生きがいにする真美。
あるフォロワーの呟きに目が止まって……。

 
そして解説は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』などの刊行を控える、注目の若手書評家・三宅香帆さんが担当しています。

 

著者プロフィール

 
■近藤史恵(こんどう・ふみえ)さん
1969年生まれ、大阪府出身。1993年『凍える島』で第4回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。2008年『サクリファイス』で第10回大藪春彦賞を受賞。主な著書に〈ビストロ・パ・マル〉シリーズ、『ねむりねずみ』『ガーデン』『薔薇を拒む』『みかんとひよどり』『それでも旅に出るカフェ』『ホテル・カイザリン』がある。

 
■笹原千波(ささはら・ちなみ)さん
1994年生まれ。2020年「翼は空を忘れない」(日吉真波名義)で第204回Cobalt短編小説新人賞を受賞。2022年「風になるにはまだ」(『Genesis この光が落ちないように』所収)で第13回創元SF短編賞を受賞。他の作品に「手のなかに花なんて」(〈紙魚の手帖〉vol.12所収)がある。

 
■白尾悠(しらお・はるか)さん
神奈川県出身。2017年「アクロス・ザ・ユニバース」で第16回「女による女のためのR-18文学賞」の大賞および読者賞を受賞。2018年、改題した同作を含む『いまは、空しか見えない』でデビュー。他の著作に『サード・キッチン』『ゴールドサンセット』がある。

 
■雛倉さりえ(ひなくら・さりえ)さん
1995年生まれ、滋賀県生出身。第11回「女による女のためのR-18文学賞」に応募した「ジェリー・フィッシュ」が最終候補に選出される。主な著作に『ジゼルの叫び』『もう二度と食べることのない果実の味を』『森をひらいて』『アイリス』がある。

 
■乾ルカ(いぬい・るか)さん
1970年生まれ、北海道出身。2006年「夏光」で第86回オール讀物新人賞を受賞し、受賞作を収録した短編集でデビュー。2010年『あの日にかえりたい』で第143回直木三十五賞の、『メグル』で第13回大藪春彦賞の候補となる。主な著書に『わたしの忘れ物』『おまえなんかに会いたくない』『葬式同窓会』などがある。

 

アンソロジー 舞台! (創元文芸文庫)
近藤 史恵 (著), 笹原 千波 (著), 白尾 悠 (著), 雛倉 さりえ (著), 乾 ルカ (著)

特別な日も、なにげない毎日も。
人生はあなただけのステージ

*ミュージカル
*バレエ
*ストレート・プレイ
*2.5次元
*観客

テーマは舞台!文庫オリジナル・アンソロジー

装画:天羽間ソラノ
装幀:アルビレオ

 
【関連】
試し読み|アンソロジー 舞台!

 


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