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第30回電撃小説大賞 《大賞》受賞作『竜胆の乙女』が刊行 選考委員「荒れるな」「強く世に問うてみたい」

昨年10月に「第30回電撃大賞」小説部門(電撃小説大賞)で《大賞》を受賞したfudarakuさん著「竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る」が書籍化され、メディアワークス文庫より刊行されました。

 

選考委員も騒然!ネタバレ厳禁の緘口令が敷かれた、応募総数4467作品の頂点にして最大の問題作!

第30回電撃小説大賞 《大賞》を受賞した本作は明治の終わり、金沢のとある屋敷が舞台。独創的な世界観が絶賛されるも、ある衝撃的な一行により選考会で最も賛否が分かれた問題作です。

 
<選考委員選評> ※一部抜粋

◎三雲岳斗さん(『ストライク・ザ・ブラッド』著者)
緻密な描写力で独特の世界観を描き出す、極めつきの問題作。間違いなく大賞に相応しい力量を感じさせる作品でした。

◎三上延さん(『ビブリア古書堂の事件手帖』著者)
泉鏡花を連想させる偏奇的・幻想的な作風は、独自性の高さの点で飛び抜けていました。

◎吉野弘幸さん(「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」脚本)
非常に興味深い作品だが、荒れるな、という予感があり、実際その通りになりました。強く世に問うてみたい、という総意が選考委員の中に生まれ、結果、二本目の大賞受賞という結果になりました。

◎小原信治さん(「サムライチャンプルー」脚本)
自らのかさぶたを剥がし抉り出した血で書かれたのではないかと錯覚するような痛みさえ感じました。文句なしの大賞です。

 
【あらすじ】

明治も終わりの頃である。病死した父が商っていた家業を継ぐため、東京から金沢にやってきた十七歳の菖子。どうやら父は「竜胆」(りんどう)という名の下で、夜の訪れと共にやってくる「おかととき」という怪異をもてなしていたようだ。

かくして二代目竜胆を襲名した菖子は、初めての宴の夜を迎える。おかとときを悦ばせるために行われる悪夢のような「遊び」の数々。何故、父はこのような商売を始めたのだろう? 怖いけど目を逸らせない魅惑的な地獄遊戯と、驚くべき物語の真実――。

「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。

 

発売前から読書メーターで話題に!

本書は、「読書メーター」読みたい本ランキング文庫部門で月間1位(集計期間:2024年1月20日~2月19日)を獲得。
さらに、作家や先読みした書店員の方々から絶賛のコメントが寄せられています。

書店員さんからの絶賛コメント

書店員さんからの絶賛コメント

 
【作家推薦コメント】

◎顎木あくみさん(『わたしの幸せな結婚』著者)
タイトルやあらすじからはまったく想像できない!でも確かにタイトル通り、心の中できらきらと光り続ける大切な宝物のお話で、ラストはグッときます。

◎杉井光さん(『世界でいちばん透きとおった物語』著者)
硝子細工のようなこの物語の神秘性を守るためには、「とにかく読んでくれ」以外なにも言えない。

◎恒川光太郎さん(『夜市』著者)
邪悪で美しくスリリング、そしてまさかの展開に殴られる。

 

 

著者プロフィール

fudarakuさんは、石川県金沢市在住。第30回電撃小説大賞《大賞》を受賞し、2024年にメディアワークス文庫『竜胆の乙女』でデビュー。

 

竜胆の乙女 わたしの中で永久に光る (メディアワークス文庫)
fudaraku (著)

物語は、三度、進化する。第30回電撃小説大賞《大賞》受賞作。

「驚愕の一行」を経て、光り輝く異形の物語。

 
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