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「この作品で作家生活に終止符を打つと思うと、感慨無量です」佐藤愛子さん100歳『思い出の屑籠』が刊行

11月5日に100歳を迎えた佐藤愛子さん著『思い出の屑籠(くずかご)』が中央公論新社より刊行されました。

 

これでおしまい! 佐藤愛子さんが作家生活最後に書きたかったのは、幼い日々の幸福な思い出でした

生まれて最初の記憶から小学校時代まで、両親、姉、時折姿を現す4人の異母兄、乳母、お手伝い、書生や居候、という大家族に囲まれた、甲子園に近い兵庫・西畑の時代を、思い出すままに綴ります。

 
『血脈』など、著者の自伝的作品では触れられることのなかった秘蔵のエピソードが満載。幼い「アイちゃん」目線で、“人生で最も幸福だった時代”の暮らしぶり、人間模様を活写します。『婦人公論』の連載を書籍化。

文字が大きく読みやすい。「これでおしまい!作家生活最後の一冊」です。

 

著者プロフィール

著者近影:2023年10月11日撮影 (c)中央公論新社

著者近影:2023年10月11日撮影 (c)中央公論新社

佐藤愛子(さとう・あいこ)さんは、 1923年生まれ、大阪府出身。甲南高等女学校卒業。小説家・佐藤紅緑を父に、詩人・サトウハチローさんを兄に持つ。

1969年『戦いすんで日が暮れて』で第61回直木賞、1979年『幸福の絵』で第18回女流文学賞、2000年『血脈』の完成により第48回菊池寛賞、2015年『晩鐘』で第25回紫式部文学賞を受賞。2017年旭日小綬章を受章。

最近の著書に、大ベストセラーとなった『九十歳。何がめでたい』、『冥界からの電話』『人生は美しいことだけ憶えていればいい』『気がつけば、終着駅』『九十八歳。戦いやまず日は暮れず』などがある。

 

思い出の屑籠
佐藤 愛子 (著)

*目次*
モダンガールが来たァ/サンタクロースはいなかった/ばあやの鼻/嘘について/全生涯で一番の幸福/なんでこうすぐに涙が出るのか!/お遊戯会/イロハのハッチャン/そしてばあやはいなくなった/安モンはおいしい/ハナはんのハナ/長男なのに名は八郎/はじめての敵意/海の色

 


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