歴史を彩ってきた権力者たちに盛大なツッコミを!弥嶋よつばさん『王家の話』が刊行
人気世界史解説系YouTubeチャンネル「よつばch」を書籍化した『明日誰かに話したくなる 王家の話』(著:弥嶋よつばさん/監修:平松健さん)がKADOKAWAより刊行されました。
当時誰もツッコめなかったであろう歴史上の人物たちのボケを拾おう! がコンセプト
権力を分散させないために、近親婚を繰り返したスペイン・ハプスブルク家。
「王の長女は王以外の王族男性と関係が持てない」など謎のルールが多数存在する古代エジプト。
隠し子、離婚、浮気、手紙の内容まで流出してしまうモラル低めの一族、ボルジア家。
――と、ツッコミどころ満載の歴史上の一族たちの共通点は、偉業を成し遂げ、私たちのよく知る歴史を作ってきたということ。
もし、当時誰かが勇気をもってツッコミを入れていたら、近親婚や浮気が減っていったかもしれませんが、同時に歴史が動かなかったかもしれません。
本書では、そんなツッコミ不在のまま繰り広げられた歴史上の数々のボケを追っていきます。
ナビゲーターは、よつばchでもおなじみの「みるく」と「もなか」
子猫の女の子みるくと、同じく女の子で柴犬とプードルの血を引くもなかの会話形式で、さまざまな史実を紹介していきます。
博識なもなかが解説をし、みるくがツッコむ。
ときにみるくがボケ、もなかがツッコむ!
そんな二人のリズミカルなやり取りに時々歴史上の人物たちも参加し、ページがボケとツッコミだらけになることも!
楽しい雰囲気のまま、歴史を深掘りしていくことができます。
人気テーマと書籍初出しのコンテンツも登場
本書で取り上げた、ハプスブルク家、ツタンカーメン家はYouTubeでも人気テーマであり、今回書籍用に新しい情報も加えて再構成されました。
ボルジア家はまだ動画が作成されていない、本書初出しコンテンツとなっています。
最後の章では、ひとつひとつは短めながらツッコミどころ満載のとっておきの王家を紹介していきます。
監修は、河合塾の平松健さんが担当。
世界史講師の観点から本書をより楽しく読める用語を取り上げ、解説を加えています。
チャンネル視聴者の方も、この本で初めてみるくともなかを知る方も、歴史を面白おかしく追える構成です。
専制君主にきわどいツッコミを入れても、ギロチン送りにされる心配のない現代。
やっと、歴史を作ってきた数多くの王家が生み出した、様々なボケにツッコめる時がやってきたのです。
この本と共に、抜け落ちたツッコミを、取り戻す旅に出ましょう!
本書の構成
第1章 スペイン・ハプスブルク家
第2章 エジプト・ツタンカーメン家
第3章 イタリア・ボルジア家
第4章 他にもある!おもしろ王家
著者プロフィール
■著者:弥嶋よつば(やじま・よつば)さん
「よつばch」(https://www.youtube.com/@yotsuba-ch)を運営する、世界史ゆっくり解説系YouTuber。
学生時代に家系図に興味をもったことがきっかけで世界の王家・名家の歴史に深い関心を抱くようになる。
2020年に初めての解説動画をYouTubeにアップしたところ、1カ月で登録者数2.5万人となった。
これまでにハプスブルク家、メディチ家、ロマノフ家などの動画が人気をあつめ、現在登録者数19万人(2023年6月)。
■監修:平松健(ひらまつ・けん)さん
河合塾世界史科講師。高校時代にポエニ戦争のハンニバルのアルプス越えに衝撃を受け大学でローマ史を学ぶ。
大学在学中に塾講師のアルバイトをしたことで予備校講師を志す。
その後、予備校講師として勤務する傍ら、大学院に進学し「歴史を学ぶ意味」や「暗記型授業」からの脱却を研究する。
「受験は楽しく乗り切る」がモットーで授業中は笑い声が絶えない。
また、授業内容は受験に関する知識にとどまらない深い話も多く、「受験にとどまらない世界史を学ぶことができた」との声が毎年寄せられる。
YouTubeチャンネル「平松の世界史鉄則集」(https://www.youtube.com/@hiramatsu-sekaishi)も好評。
著書に『改訂版 大学入学共通テスト 世界史B予想問題集』(KADOKAWA)がある。
明日誰かに話したくなる 王家の話 弥嶋 よつば (著), 平松 健 (監修) NS上でも詳しくてわかりやすい、そしてなによりおもしろい! と話題沸騰の著者による初の著書。 |
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