『台湾の少年』刊行記念!游珮芸さん×周見信さんオンライントークイベントを開催
台湾文化センター(台北駐日経済文化代表処台湾文化センター)と紀伊國屋書店は、共同企画「『台湾の少年』(岩波書店)刊行記念オンライントークイベントを9月8日に開催します。
『台湾の少年』について
『台湾の少年』は、日本統治時代の台湾に生まれ、戦後に白色テロの被害に遭われた蔡焜霖(さい・こんりん)さんの人生を漫画で描いた作品です。
『台湾の少年 1 統治時代生まれ』
1930年、日本統治時代の台湾に生まれた蔡焜霖さんは、教育者になることを夢見て育った。戦争の色濃い時代は日本の敗戦で終わったが、戦後は国民党政権による新たな支配が始まり、ある日憲兵が訪ねてきて……。
『台湾の少年 2 収容所島の十年』
1950年、無実の罪で逮捕された蔡焜霖さんは、激しい拷問に遭い、自白を強要され、政治犯として離島・緑島に送られる。出獄までの長くつらい十年間、支えになったのは家族の手紙や、収容された人びととの友情だった。
『台湾の少年 3 戒厳令下の編集者』(9月13日刊行予定)
1960年、ようやく釈放された蔡焜霖さんは幼馴染の「きみこ」と再会する。出版社を立ち上げ、雑誌を創刊するなど旺盛に活動する蔡焜霖さんだったが、その陰には「人より10年出遅れている」という思いがあった。
『台湾の少年 4 民主化の時代へ』(11月刊行予定)
蒋介石の没後も「戒厳」は続いたが、80年代に入ると政治運動が盛んになり、時代は民主化へと向かって激しく揺れ動く。だが緑島に収容された人びとの名誉が回復されるまでには、さらに長い時間が必要だった。
「『台湾の少年』(岩波書店)刊行記念オンライントークイベント」開催概要
児童文学の研究者である游珮芸さんと絵本作家/イラストレーターである周見信さんとって漫画を手がけたのは初めて。台湾の多言語からなる社会や、複雑な歴史をどのように全四巻の漫画に仕立てていったのか。創作の経緯や制作上の工夫をうかがいます。
※台湾からのオンライン登壇です。
■日時:2022年9月8日(木) 19:00~20:30(予定)
※チケット購入者はイベント後期間限定でアーカイブ配信も視聴できます。アーカイブ配信はイベント終了後準備が整い次第メールで案内します。
■会場:Zoom(オンライン)
※申込みされた方には登録用リンクをメールで連絡します(メール配信日:9月5日・9月8日の2回)。
■視聴チケット:500円
■参加方法:2022年9月8日(木)19:00までにPeatixサイト( https://peatix.com/event/3323884/view )にて参加申し込みを受付中。
★詳細:https://jp.taiwan.culture.tw/information_34_147390.html
出演者プロフィール
■游珮芸(ゆう・はいうん)さん
台湾大学卒業後、お茶の水大学で博士号を取得。台東大学児童文学研究所所長。研究、教育のほか、児童文学の編集、翻訳、創作、評論に携わる。本作の脚色を手がけた。
■周見信さん
絵本作家、イラストレーター。小学校の教師を務めたあと、台北芸術大学大学院、台東大学児童文学研究所で学び、絵本の創作を手がける。『小白』で信誼幼児文学賞を受賞。
台湾の少年 1 統治時代生まれ 游 珮芸 (著), 周 見信 (著), 倉本 知明 (翻訳) |
台湾の少年 2 収容所島の十年 游 珮芸 (著), 周 見信 (著), 倉本 知明 (翻訳) |
台湾の少年: 戒厳令下の編集者 (3) 游 珮芸 (著), 周 見信 (著), 倉本 知明 (翻訳) |
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