BookLiveがウクライナ在住作家の日常を描いた電子コミック『ウクライナのあかりちゃん』を配信 収益はウクライナ人道支援金として寄付

(c)Akari Sayaka/ライブコミックス
株式会社BookLiveは、日本でマンガ家になることを願うウクライナ人作家(ペンネーム:Akari Sayaka)の4コママンガ作品『ウクライナのあかりちゃん』を電子コミック化し、各電子書店にて配信開始しました。
Akari Sayakaさんは現在のウクライナでの日常を描き、SNSにて発信しています。BookLiveは、ウクライナの現状の一場面として、現地在住作家の作品を世に出し伝えるために、配信を決定しました。本作品はBookLiveの運営する総合電子書籍ストア「ブックライブ」のみならず、他書店でも同時配信され、著者印税及び配信にあたっての諸費用を除いた売上金は、ウクライナへの支援金として国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)に寄付されます。
作品配信の経緯
2021年、BookLiveの出版事業である「ライブコミックス」は、日本のアニメとマンガに親しんで育ち、「日本でマンガ家になりたい」という夢を抱いていた当時15歳のAkari Sayakaさんより作品の持ち込みを受けました。
同社としてはクリエイター支援の一環として、継続してアドバイスを行うなどサポートしてきました。練習のために日常を描いた4コママンガをSNSへ投稿することを担当編集者が提案した直後、ウクライナ情勢は一変しましたが、Akari Sayakaさんはそれでもなお現在のウクライナでの日常を描きました。
SNSで投稿をし続ける彼女の作品は、我々にとって”非日常”を感じさせる内容が描写されています。しかしこれは、現地で生活を送る人々のまぎれもない”日常”でもあります。
BookLiveでは「日本でマンガ家になりたい」と願う彼女の夢を応援するとともに、現地の日常を読みやすい4コママンガという形式で日本の人々に伝え、現地の日常を知るきっかけをつくることに社会的に意義があると考え、今回電子コミック化し配信する運びとなりました。
作者プロフィール
Akari Sayakaさんは、ウクライナ州在住の15歳。幼い頃から日本のマンガとアニメに触れて育ち、将来は日本でマンガ家になることを志す。
2021年8月、SNSを利用しライブコミックスの編集者に作品を持ち込み、練習として定期的に4コママンガを投稿中。いずれ描きたいマンガのジャンルは少年マンガ。
『ウクライナのあかりちゃん』について
【あらすじ】
ウクライナに住む15歳の少女、あかりちゃんは日本のマンガとアニメが大好きな女の子。
彼女の夢はいつか日本でマンガ家になること。そのために毎日マンガを描いていました。
ウクライナの日常は変わってしまったけれど、マンガ家になる夢は変わらない。
これはそんな少女の日常を描いたお話です。
※本作の著者印税及び配信にあたっての諸経費を除いた売上金は、ウクライナへの支援金として寄付されます。
<主旨に賛同し、本作を配信する電子書店(五十音順)> ※2022年6月20日現在
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▼Akari Sayaka(@AkariSayaka01) / Twitter
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