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『女ふたり、暮らしています。』著者・キム・ハナさんが贈る「話し方」の技術『話すことを話す きちんと声を上げるために』が刊行

キム・ハナさん著『話すことを話す きちんと声を上げるために』(訳:清水知佐子さん/CCCメディアハウス)

キム・ハナさん著『話すことを話す きちんと声を上げるために』(訳:清水知佐子さん/CCCメディアハウス)

韓流の人気エッセイ『女ふたり、暮らしています。』の著者・キム・ハナさんのエッセイ『話すことを話す きちんと声を上げるために』(訳:清水知佐子さん)がCCCメディアハウスより刊行されました。

 

『女ふたり、暮らしています。』の著者が贈る、「話し方」についての珠玉のエッセイ

人と話す、人前で話す、不特定多数を相手に話す。オンラインを含め発信方法が増え、人と人のつながりも多彩になった現代では、「話す」ことには練習が必要です。

 
◎思ったことが正確に伝わるように「話す」
◎相手が気軽に話せるように「話す」
◎人の心に響くように「話す」
◎人を傷つけないように「話す」
◎謙遜しすぎないように「話す」

 
これらは、生まれ持ったよほどのセンスでもない限り、経験と気づきと学習と訓練がなければ上達しない「技術」です。

本書では、韓国の人気ポッドキャスト司会者であり、敏腕コピーライターである著者が、日常の会話や講演、配信、インタビューなどあらゆる場面で人と話して見つけた、小手先のテクニックや話術とはひと味違う、「話し方の技術」について語ります。

 

本書「はじめに」より(抜粋)

話すことには明らかに「ワザ」というものが作用する。修辞学に対する関心をほぼなくしてしまったわが国において、「話しぶり」「弁才」「口才」「口弁」などとも表現されるそれは「話術」ともいわれるが、この言葉にはちょっと厄介なところがある。「話し方の技術」を意味する一方で、「妖術」「忍術」「催眠術」のように言葉で相手を騙し、惑わせて自分の望むものを手に入れようと舌をチョロチョロさせている蛇のようなイメージが重なって見えるのだ。しかし、そうした言葉が広く使われる所では、話術は決して芸術になり得ないと思う。

私はずっと、「話術」とはちょっと違う「話し方の技術」について話してみたいと考えていた。そして今、話し方の教育を受け、その後も長期にわたって練習し、人前で話す機会が多くなった者として、これまで考えてきたことをこの本を通じて共有したいと思う。私は書く人でもあるから。そして、自信を持って言うが、話すことについて考えはじめるだけでも、大きな変化が訪れるはずだ。まさに私がそうだったから。

 

本書の目次

〈序文〉ついでだから言いますが

内気な子ども
あなたは話す人になる
役柄と本当の自分
間(ポーズ)の技術
話し方の先生たち
植木鉢から森へ
言葉から力を抜く
つらいときは力を抜けばうまくいく――「世界を変える時間、十五分」講演録より
講演で緊張しない方法
「チェキラウト」を始める
私の声ってこんなだっけ?
良質な対話のために考えること
音楽としての話し方/聞いて、その瞬間にいるということ/会話のエネルギーバンパイアたち/集中力の限界を知る/私の話し方の道具――マインドマップ
いいものをいいと言うこと
建国以来最大の女性作家の集まり
女性たちへ――私たちには謙遜する権利はない
「チョ」とは何か
最高の酒の肴は会話
沈黙について
そんなことまでいちいち言わなければダメなのです
説得は魅惑に勝てない
私の好きな声
誰も傷つけない言葉
対話の悦よろこび
声を上げよう

 

著者プロフィール

著者のキム・ハナさんは、読んで、書いて、聞いて、話す人。

長い間コピーライターとして活動。著書に『力を抜く技術』『私が本当に好きな冗談』『あなたと私のアイデア』(いずれも未邦訳)、『女ふたり、暮らしています。』(共著/CCCメディアハウス)などがある。

2017年から2021年まで、YES24のポッドキャスト「チェキラウト――キム・ハナの側面突破」の進行役を務めた。いつのころからか、講演、公開放送、司会、対談など、書く仕事よりも話す仕事の方がだんだん増えていて、2022年2月現在、新しいポッドキャスト番組を準備している。

 

話すことを話す きちんと声を上げるために
キム・ハナ (著), 清水 知佐子 (翻訳)

<既刊>

女ふたり、暮らしています。
キム・ハナ (著), ファン・ソヌ (著), 清水知佐子 (翻訳)

似てるけどまったく違う二人(と猫四匹)がつくる新しい家族の形!

ポッドキャストの司会として人気のコピーライター、キム・ハナとファッション誌『W Korea』の編集長 を長く務めたファン・ソヌによる女ふたりの共同生活記。
ふたりの関係は単なるルームメイトでも、 恋人同士でもない。長い間、一人暮らしを続ける中で楽しさや喜びよりも孤独や不安を強く感じは じめたふたりは、尊敬できて信頼できて、気の合う相手をこれからの人生の「パートナー」として選 び、マンションを共同購入する。
家父長制の下で我慢を強いられる結婚はまっぴらごめんだった。 「結婚=幸せ」という限定的な考え方から解放された現代女性たちに贈る、新しい生き方の提案。

 


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